真田丸 第8回 「調略」 感想


第8回「調略」

かんそう

16のガキが大の大人、しかも城代をチョウリャクなんて、どうやって?と思ってたら叔父さん同伴だった。今回の調略、「史実では叔父さんがやったんだけど、ドラマでもそうだと主人公の出番なくなっちゃうから」的な結果、バーター・抱き合わせの手法にしたのかな。全く必要ない、むしろいないほうが話が進むなかで、主人公の空気っぷりがサンゼンと輝いていましたな。

でも今回のミッションは、サナパパ的には息子に経験を積ませるためのもの、だけど主人公は父に畏怖・不審を持つようになる、みたいな今後の展開の伏線になるならまあありか。

だけど、そもそも「殿!チョーリャクに成功との報が入りました!」で済む、地味な武将、地味な出来事にまるまる一話割いた脚本家さんの気概には感じ入るものがありますた。

北条氏政(パパのほう)の、性格が俺のイメージする家康っぽい。それにしてもサナパパはこんだけ調子こいて、その直後に裏切って、よくまた上杉に戻れるよな。すごいよホント。信じて受け入れる周りもあれだけど。そのへんどういうふうに話を構成するのか楽しみ。サナパパ、ガンダムとかなら絶対イヤなキャラ扱いだよ。中ボスとかね。あ、でも確かにサナパパの生き方、死に方、人生は中ボスのそれだな。真田3代ではこの裏切りまくってた時期のストーリーはどう表現されてたんだろ。政情に振り回されて後手後手、裏切るつもりはなかったが圧力かけられて泣く泣く、とかかな?いつか真田三代観てみたいな。ちなみに「4月から大河の武田信玄を再放送する」と、ある人のブログで読んだ。ありがたい情報で感謝感謝。


あらすじ

歴史パート:
1582・7月。天正壬生の乱が絶賛開催中の長野県。上杉と北条が川中島(長野県)で対峙するもお互いのお国事情で撤退。(ドラマではサナパパが裏で工作してそういう方向にもっていく・という展開。※調略と発覚、ハリツケは史実)。

このノリでいくと、第一次上田城の戦いのときの石川数正の裏切りも、その後のアメリカのケネディ大統領の暗殺も、みんなサナパパが裏で糸を引いてました、的な展開になっちゃいそうで怖いな。

ドラマパート:
調略のやりとり(理屈より情で傾けて、利益でダメ押せ・みたいな)


じんぶつ

北条氏直(1562-1591)武将・大名・相模小田原城城主(神奈川県)※第8回の時点で21歳

 名家・北条家の5代目。今後徳川ともめる→和解(徳川の娘と結婚)→真田ともめる→豊臣の仲裁→豊臣ともめる→豊臣に負ける→いったん謹慎、のち許され領土与えられるも30で病死

 ドラマでのこの人のキャラめっちゃニガテ。実物はどうだったか知らないし役者さんは演技してるだけだろうけど、俺のよく知ってるやつにそっくりで超不愉快。早く死ね。来週天然痘で死ね。

春日信達(どうせ忘れちゃうから詳細は割愛)ゆかりの地は松代城(長野県)

 武田→織田→上杉臣下→最終的に上杉を裏切って北条に付こうとしたらバレて殺される。生前、織田が死んだ時に織田の部下に冷たい仕打ちをしたせいで、本人の死後、その織田の部下の息子に当時の報復として一族を根絶やしにさせられてしまうというエピソードを持つ。ただ、気の毒だとは思わない。農民はもっと地獄を味わってるだろうから。


名言

「人は理屈で固められるとむしろ心を閉ざす」by真田叔父さん

主人公に調略をレクチャーするシーンでの一言でした。

おまけコーナー

松代城(長野県)

 今回のドラマの舞台 武田→織田→上杉→最終的に真田(兄)の城となり、以降真田家の城として幕末を迎える(厳密には水害で使えなくなるが)

川中島古戦場(長野県)

 今回のドラマの舞台。今回は上杉×北条がにらみ合ったが、川中島の戦いといえば武田×上杉が代名詞。

○典厩寺(長野県)

 今回のドラマとは関係ないが、武田家ファンならば外してはいけない、武田信玄公の弟君のお墓があるお寺。
.