西郷どん 第45回 「西郷立つ」 感想


第45回 「西郷立つ」

◎かんそう

(´A`)<今回は群集心理?人間の心理っていうの?の描写に考えさせられた

(´A`)<まああくまでドラマの話であって、史実は全然違うんだろうけど。



○ドラマ①疑心暗鬼

「東京から遠い鹿児島県で青年達を集めてなにやら物騒な訓練をしている」→「集まっている青年たちは西郷に賛同した政府に不満をもつものたちだ」→「一体なにをしているんだろう」

(´A`)<イモ掘りじゃない?

(´A`)<とは思わないよね普通。俺だって東京にいたら(おいおい鹿児島はテロでも計画してんじゃないのん?)って思っちゃうよ。

(´A`)<で、それに備えて軍備を整えればそれを察知した鹿児島県は「政府は我々を弾圧しようとしている!」ってなってお互いどんどんエスカレートしていく。いわゆる不測の事態がおきかねない状況になる

(´A`)<結局、疑う心が悲劇をうんだってことなのかな。まあ、実際政府は強引な改革で弱いものを切り捨ててる自覚があって後ろめたい・怨まれる身に覚えがありまくりだからこうなるんだろうしなにより史実では実際鹿児島県は叛乱するつもりだったんだろうけど。

(´A`)<まあともかく。

(´A`)<ここで、まずは「なにしてるの?」って聞ける関係であればよかった。西郷に手紙だすとかね。

(´A`)<でもそれで「やだなあ。教育ですよ、きょーい・く☆」って言われてもやっぱり信じれないやね。

(´A`)<そしたら「なんだ教育か、よかった。でも、東京の役人は不安がってるから東京から視察団送ってもいい?」って言えれば、それがベストかなぁ。



○ドラマ②スケープゴート(想いでは美しすぎて)
政府がきにくわない、貶めたいマスコミ→誰かをひきあいに出して政府をディスろう→西郷なんていいんじゃない?→「明治政府は無能だ、西郷先生ならああしてくれる・西郷先生ならこうしてくれる」と煽る。(もう引退した人だからなにを言っても検証不可能なのでなんでも言い放題。「さすがにそれはちょっと・・・と思っても今の政府が気に食わないから扇動にのっかるヒラ市民」)→「ヒラ市民に支持されている」と確信してさらに西郷を持ち上げ政府をおとしめるマスコミ」→それにのっかるヒラ市民っていう構図・負のスパイラルの完成

(´A`)<今も全く同じだよね。

(´A`)<西郷からすれば、「そういうのやめてくんない?俺が明治政府に怨まれるから。」って感じだろうな。

(´A`)<マスコミからすれば「自分達は怨まれず西郷に明治政府の怨みが向けられ、さらにそれを煽って安全な場所から政府をディスり炎上させる」汚いヤリクチ。


○ドラマ③恩きせがましい
廃刀令が下った、従わないと政府に目をつけられ学校の名に傷がつくぞ!」と役人に言われた薩摩武士たちが、「これに逆らったら西郷先生に傷がつく、西郷先生のためにここは我慢しよう・・・」と言ってましたが。


(´A`)<西郷先生からすれば、「俺のために我慢してる、みたいなのやめてくんない?廃刀令と俺、ぜんぜん関係なくね?」って感じじゃね?


→関係ないやつをひきあいにだして「あいつのために我慢しろ」というヤリクチ

→関係ないのに「おまえのために我慢してる」っていうヤリクチ


(´A`)<でも、こういうことってあるよね。ぶっちゃけ俺もそうやって物事を進めることあるし、それで相手を怒らせたこと、悲しませたことがあるし。


○ドラマ④スパイ大作戦
「鹿児島が叛乱を起こせば大勢が死ぬ。そして結局負けて逆賊扱いされる。そうならないように仲間を騙してスパイして西郷を暗殺するのは鹿児島のためなんだ」っていう考え方と
「西郷先生は鹿児島そのものだ・戦いはやってみなければわからない・たとえ死んでもそれで国が変わるなら本望だ・それに比べてスパイするおまえはクズだ」っていう考え方と、

(´A`)<どっちが正しいんだろうね。俺はどっちかっていうと前者だな。


○ドラマ⑤オラ東京さ行くだ
「みんなで東京へ行こう。ただし、あくまで話し合いをするためだ」という西郷ですが。

(´A`)<西郷だけでいけばいいじゃんね。

(´A`)<今までだって「大勢で行けばまとまる話もまとまらない」「こちらが誠意をもって少数で行けば相手はなにもしない」そうやってきたくせに・・・

(´A`)<「大勢で行く」ってことは「話をまとめるつもりはない」ってことになっちゃうじゃん。

(´A`)<つまりそういうことなのかな・・


◎今週の「命かけもす」宣言

今週の命かけもすは

(´・ω・`)<ナシよ


○その他小並感

小①:名前テロップ
私学校に入校した庄内出身の少年・伴兼之と榊原正治。この2人には名前テロップつけてほしかった。
そもそも戊辰戦争のくだりもほぼスルーだったしなあ。、ホントひでえ脚本だわ。

(´A`)<「3人の妻たちとの愛」とかどうでもいいから史実がほしかった。

(´A`)<まあ不自然に2人の名前を読みあげただけでもマシか・・

小②:西郷の娘さんの子役イイネ!
ブスだし原始人みたいな顔してるけど、それを強みにしたかのようなオドオドした演技がめちゃよかった!

(´A`)<眼がおおきい人って自分の目の動きを制御できるのかしら。

(´A`)<アイカナさんも菊次郎の子役もみんな同じ系列の顔してるよね。大陸系っていうの?



◎おまけパート

---鹿児島県.鹿児島市---
○吉野開墾社碑
廃藩置県により失業した士族(→元・武士)のため西郷隆盛が設立1875(明治8)//吉野開墾社は帰郷浪士ら150名から構成され吉野村(鹿児島県)の開墾事業が行われた //西郷自身も生徒達とともに農作業に従事した//西郷は農業を礎とした国つくりを目指したという//

庄内藩校 致道館
庄内藩戊辰戦争で最後まで官軍に抵抗し敗戦→戦後寛大な処置で済ました西郷に感謝し以後交流があった
//東北地方に現存する唯一の藩校建築物//戊辰戦争後降伏謝罪をした部屋・御居間・がある//国の史跡に指定されている//1805.年庄内藩7代目藩主・酒井某によって創設された学問所に始まる//1816.引越しを経て1873.廃校//

○松ヶ岡開墾場
//明治維新直後の廃藩置県の折、旧藩家老菅実秀が旧藩士の先行きを考え、養蚕によって日本の近代化を進め、庄内の再建を行うべく開墾を行ったもの//1871年(明治5年)に旧庄内藩士3,000人によって開墾され、明治7年には311ヘクタールに及ぶ桑園が完成//明治8~10年には大蚕室10棟が建設されその後鶴岡に製糸工場と絹織物工場が創設された//1989.国の史跡に指定//

--------.酒田市---
西郷隆盛の遺徳をたたえ昭和51年に創建された//西郷に関する遺墨、遺品、研究資料などが展示されている//

○行きたいレベル・D
山県まで行くならもっと他の場所に行くかな。

(´A`)<でも松ヶ岡開墾場はググってみたらちょっとしたアミューズメントパークみたいで面白そうだった。


◎覚へ書き---1876年・主人公47歳---

○歴史パート:
廃刀令(in1876)
1876.発布//「警察制度を導入したことで治安は守られるので刀は不必要」「明治の世の中はみんな平等が法律なのに侍だけ刃物を持ち歩くのは異常」//というもの
平等に人はなる刀と秩禄終わらせて(ヒトハナル=1876)
秩禄処分(in1876)
明治政府が歳出の3割にも及ぶ旧武士や旧公家たちの給料(=秩禄)を廃止するためにとった施策。段階的に削減、最終的に廃止としたこの一連の措置は受給側に深刻な打撃を与え,受給者たちの不満は大きく一揆西南戦争などの一因となった
平等に人はなる刀と秩禄終わらせて(ヒトハナル=1876)

神風連の乱(○日本政府vs熊本県の反政府勢力●in1876熊本県
//熊本県の元武士170人が明治政府の行政に反発して起こした叛乱//叛乱側→夜間に政府側の役人を襲撃・殺害、熊本城の一部を占拠するも翌日には政府側に粛清された//政府側60人死亡、叛乱側124人死亡・50人逮捕//これに呼応して福岡・山口でも叛乱がおきた

秋月の乱(○日本政府vs福岡県の反政府勢力●in1876.福岡県)
//熊本県で起こった叛乱に呼応して福岡県の元武士400人が起こした叛乱//決起したはいいものの合流するはずの他団体が意趣返ししたためグダグダになり粛清される//死亡・政府5人、叛乱17人・逮捕150人

萩の乱(○日本政府vs山口県の反政府勢力●in1876.山口県
//熊本県で起こった叛乱に呼応して山口県の元武士200人が起こした叛乱//熊本県で起こった叛乱を聞き有志が決起、県庁を襲うも計画がバレていて断念、天皇に直訴することにして船で移動するも悪天候で断念、本拠地に戻るも武器弾薬はすでに破棄されていたうえに待ち伏せされていて市街戦→兵を囮に幹部5人が再び直訴のため船に乗るもまた悪天候で足止め、そこを通報されお縄。(トホホ。)//政府は「弁明の機会を与える」という約束を」したが結局その機会も与えられず斬首刑(トホホホホ。)

○ドラマパート:
//1875.(明治8)私学校開設から一年、各地からは生徒志願者が殺到。西郷は平和で充実した日々を過ごす//奄美にいた西郷の庶子、菊草が鹿児島の西郷家にひきとられる//武士の特権「刀の携帯」を政府が禁止する。納得いかないも耐えて受け入れる武士たち(廃刀令in1876.3.)//政府不評・世論が西郷もちあげ政府をおとしめ政府がこれにピリピリ//政府に不満、各地で叛乱がおこるも政府に強制的に押さえつけられる→鹿児島県民は押さえつけられた武士に同情、怒りは政府に→さらに「政府が鹿児島煮スパイをおくった」という情報も→「もう我慢ならん・武力蜂起しよう」いきりたつ武士→それを諌める西郷//「鹿児島叛乱の可能性アリ」スパイからの連絡をうけ、政府は鹿児島県鎮圧の準備//政府要人の西郷の弟、兄・西郷隆盛を信用しない政府に憤る(ただし内心は大久保らも西郷を信じたいし信じている//)「反抗しないでほしい・軽率な暴力に訴えないでほしい」と上層部が願う中、何者かが「西郷をシサツしろ」という趣旨の電報がスパイに届く(誰が発信したかはドラマでは描写ナシ・史実でも未解明)→スパイは「シサツ」を「視察」ではなく「刺殺」と解釈、それとは別にも任務があったため仲間をつのろうとして尻尾をだし鹿児島県に捕まる→鹿児島県、政府の計画を知る→政府に好き煮にさせないため武器庫を襲撃。しかしそれはもう「言い訳のきかない犯罪・政府への反逆行為」。「もうあともどりができない、鹿児島は政府にほろばされるぞ」と怒る西郷→それでもひかない武士たち、「おとなしく暮らしていたの刀をとりあげられ補助を打ち切られスパイをおくられ、あまつさえ我々の代表・西郷先生の暗殺をしようとした。我々はずっと我慢してきた、多くを耐えてきた。だけど西郷先生を殺せとは、あんまりにもあんまりだ。抑制され、我慢しても奪われ、意見しても却下され蹂躙される。もう我慢の限界だ→武士たちのその姿を実際に見てきた西郷、ついに決断「わかった、武士の窮状を訴えにみんなで東京へ行こう」//西郷、鹿児島を出発。「政府の行政を正す」を大儀に一路東京へ//政府はこれを「挙兵」と解釈。直接西郷と話すことを希望する大久保だが、周囲はこれを固く制止「万が一もあったらとりかえしがつかない、あなたは国の要だ、自重してほしい」。大久保、身動きがとれない//つづく


◎おべんきょう

○じんぶつ(○→メジャー:△→マイナー:×→無名)

×菊草(=大山菊子・1862-1909.):西郷隆盛庶子:ゆかりの地?
西郷隆盛奄美大島の現地妻の子//12歳頃・奄美大島から鹿児島の西郷家にひきとられる●←イマココ//14歳・婚約//15歳・西南戦争勃発、父西郷隆盛はもとより実兄、婚約者も戦地へ→兄が負傷で投降、父・西郷が戦死し終戦、婚約者は投獄(西南戦争○日本政府vs鹿児島県の元武士●in1877.九州各県)//17歳・婚約者(30)が出所、結婚。4人の子を儲けるも夫の暴力や借金に苦労//47歳・死去

×中原尚雄(なかはらなおお・1845-1914):武士-警察-官僚:ゆかりの地??
鹿児島県の武士・中原某の長男//23歳・戊辰戦争に従軍(戊辰戦争・○明治新政府vs徳川旧政府残党●in1868.東北各県)//26歳・東京で警官となる//29歳・西郷隆盛が政界から引退したのに殉じて依願免官し台湾出兵に参加、のちに復職(明治6年の政変1873.)(台湾出兵○日本vs台湾(中国)●in1874.台湾)//32歳・警視庁の密命をうけ鹿児島入り(密命→西郷隆盛が設立した学校の偵察、学校内の離間工作)しかし学校側に捕らえられ拷問され件の内容を自白(自白は強要の可能性も)、これがもとで西南戦争が勃発(西南戦争○明治政府vs鹿児島県の元武士●in1877.鹿児島県)←イマココ●//西南戦争開戦直後、鹿児島に来た明治政府の使者に救出される//高知・山梨・福岡など県警部長を歴任、47歳で辞職し帰郷//70歳・死去

×伴兼之(ばんかねゆき・1858-1877)
山形県出身//10歳・山形県戊辰戦争で敗戦。しかし西郷の温情裁決で軽い処分でことなきを得たため西郷に恩義をもった(○明治新政府vs徳川旧政府残党●in1868.東北各県)//17歳・西郷隆盛を慕い西郷の設立した私学校に入学。非常に優秀で私学校では留学も決まっていたという//20歳・西南戦争勃発。西郷らに「故郷に帰るようにうながされるもこれを拒否、西郷軍に従軍(西南戦争○明治政府vs鹿児島県の元武士●in1877.鹿児島県)//20歳・西南戦争最大の戦い・田原坂の戦いで戦死
※伴兼之の兄が政府軍で敵味方となり、「その兄を討ち取ったのが榊原正治という話もあるため、象徴的な悲劇としてドラマなどで直接殺しあう演出が多々あるらしい

×榊原正治(さかきばらまさはる1860-1877)
山形県出身//8歳・山形県戊辰戦争で敗戦。しかし西郷の温情裁決で軽い処分でことなきを得たため西郷に恩義をもった(○明治新政府vs徳川旧政府残党●in1868.東北各県)///15歳・西郷隆盛を慕い西郷の設立した私学校に入学。非常に優秀で私学校では留学も決まっていたという//18歳・西南戦争勃発。西郷らに「故郷に帰るようにうながされるもこれを拒否、西郷軍に従軍(西南戦争○明治政府vs鹿児島県の元武士●in1877.鹿児島県)//西南戦争最大の激戦・田原坂の戦いで伴兼之が戦死。榊原正治は伴兼之の亡骸を守り切ったという//18歳・人吉城での戦いで重傷、のちに死亡






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