風林火山 第46回 「関東出兵」 感想


第46回 「関東出兵」 

◎かんそう

○高坂「ウホッ」弾正
上杉謙信には欲がない(=武田の領地がほしいわけではないので死ぬ気で攻めてこない)。それを見通した勘助の戦略のおかげで武田氏は今の領地を実効支配できてる」っていうのが高坂どのの現状の分析。ようするに「上杉謙信が本気で攻めてきたら勝てない」っていう見通しなんだけど、そのままストレートには言わず、(そんな上杉謙信の気性も読んだ勘助の戦略)的ないいまわしで勘助の立場もたてつつ話を進める高坂どの。なんか「デキる男」ってカンジ。「この人の家系・一族の今後の悲惨な運命。と、次回、この人がリツどのとどうなるのか。」っていうのは気になる。気になるけど「それよりあと4話っていうのは配分的にどうなの?」っていうののほう が大きい 。「第四次川中島の戦い」 +「勘助の最期」は10話くらいかけてじっくりやってほしかったからすごい残念っていうのがある。序盤の「勘助、武田晴信の器に収まる。」編をもう少し削るか「上杉謙信アゲ」を減らすかして、終盤から最終盤の演出を引っ張って掘り下げたほうがよかったと思うけどなあ。こんな俺の考えをあと4 話でひっくり返す神展開なら最高なのだが、どうだろう・・

百姓あがりの兵隊(足軽っていうの?まあともかく)、順レギュラー・デンベー。いい感じだった女ニンジャ・葉月どのにコクりました。これって死亡フラグじゃないよね?

(´A`)<同じブサイクとしてデンベーには幸せになってほしいのだが、はたして・・・


◎おまけパート

---グンマー.前橋市---
関東制圧を狙う上杉謙信が拠点とした地

○前橋城
上杉謙信はここから北条氏康との戦いに出陣した//上杉謙信の死後、武田勝頼のものとなる

○三夜沢赤城神社
赤城山の麓にある//上杉謙信が戦勝祈願をした//上杉謙信が「赤城山一帯を守ることを約束する」と神主にあてた書状が今も残る

○滝沢不動堂
赤城神社の北にある//本尊の不動明王の右腕を上杉謙信がお守りにもって出陣したとも伝わる//

○行きたいレベル・S
グンマーなら隣県だから10年以内に行ける機会もあるはず。


◎覚へ書き---1561年、主人公68か61歳---(出生が1493か1500らしいので)

○歴史パート:

1562.武田勝頼が諏訪家の家督を継ぐ
武田信玄信濃支配において、旧族に子女を入嗣させて懐柔する政策を取っており、その一環として武田勝頼も諏訪地方(長野県)の領主に任命した

****.松代城(=海津城)築城
正確な築城時期は不明(文書上(→甲陽軍鑑)においては海津城の築城は1559年開始、翌年完成)
武田信玄の命で山本勘助が築城、川中島地域(長野県)の拠点城郭として整備される

1560-1561.上杉謙信の関東遠征・小田原攻め(○北条氏康vs上杉謙信●in1560-1561.神奈川県・埼玉県・グンマー)
//大槻合戦ともいう//1560.5.桶狭間の戦いで今川家が敗北・弱体。この機に乗じ上杉謙信北条氏康討伐のため出兵(北条と今川は同盟国なので今川が元気だと連合で迎撃される)//グンマーの北条側の城を次々と落とし、厩橋城(グンマー)を関東侵攻の拠点とする//上杉謙信が関東の武将たちに出陣を要請、多くの武将が上杉謙信傘下に入る//上杉謙信、埼玉県の北条側の城を次々に落とし神奈川県に入る//北条氏康、野戦は不利と判断、籠城策をとる//上杉謙信、10万余の軍で、小田原城をはじめとする諸城を包囲、攻撃を開始(→小田原城の戦い)、籠城する氏康を追い込む//北条氏と同盟を結ぶ武田氏が長野県で軍事行動を起こす気配を見せ上杉謙信の背後を牽制//上杉謙信傘下の 武将のなかから戦争の負担維持が困難となり撤兵するものがでてくる。このため上杉謙信は北条氏の本拠地・小田原城にまで攻め入りながらこれを落城させるには至らず、1ヶ月に及ぶ包囲の後、兵を引いた//だそうで

1561.上杉謙信関東管領(→関東地方を管理統括する偉い役職)に
//前任・上杉憲政の要請もあり上杉憲政家督ともども上杉謙信が引き継ぐ//鶴岡八幡宮(神奈川県)でとりおこなわれた//だそうで

○ドラマパート:
//今後予想される上杉謙信の動向(→北条を討つ→関東管領という偉い身分を手にいれる→武田軍の支配下にあった長野県の武将たちが偉くなった上杉謙信につく)この可能性の芽を潰すために武田軍は長野県を攻め上杉謙信を誘い込み勝負を決めなければならない」と判断する武田信玄と勘助//武田勝頼が諏訪家の家督を継ぐ。勘助、亡き諏訪御料人を想い感無量//武田信玄の命をうけ長野県に新たな城をつくる勘助(→松代城)//松代城城代に任命された武田家臣・高坂弾正と今後の見通しを話す勘助。「ガンガン攻めて最後は武田勝頼に手柄をたてさせる方向でいきたい」という勘助に対し、高坂弾正は劣勢を予想。「武田勝頼は城で待機し温存するべき」と主張//上杉謙信、北 条討伐のため関東へ出陣。まずはグンマーへ。上杉謙信のもとに集まる反・北条の武将//「これからは自分が上司だ・おまえらは北条ごときに今まで負けてきた」上杉謙信、言葉に驕りが見え始める(苦い顔の上杉軍軍師・宇佐美どの)//北条軍、本拠地・神奈川県での決戦を選択、小田原城(神奈川県)で迎撃準備//勘助、高坂弾正に「兵法を教えてやるから今度山梨県に来るように」といいつける(えりどのを高坂弾正の嫁にさせる心積もり)//上杉謙信、イマイチ信頼しきれないグンマーの武将・成田長泰どのの城・忍城(埼玉県)に立ち寄り、成田どのに先鋒で戦うよう命令。そこで成田どのの妻に(目を奪われ?)、人質として本陣に加わるよう命令//上杉軍、北条氏の小田原城攻めを開始。北条軍、これをよ く守ると同時に上杉謙信側の補給隊を襲撃//北条氏の援軍として武田軍が挙兵、上杉謙信の矛先を自らに向けるため長野県の上杉謙信側の城(割ケ嶽城)を攻撃する段取りをつける//すでに割ケ嶽城に忍び込んで諜報活動をしていた真田の女ニンジャと元百姓のデンベイが恋仲になり結婚を約束//上杉謙信関東管領となる//上杉謙信、自分の輿を馬上から見ていた武将・成田どのに激怒、公衆の前で引き倒し鞭打ち//つづく


◎おべんきょう

○じんぶつ(○→メジャー:△→マイナー:×→無名)

×成田長泰(1495頃-1574):武将(上杉憲政-北条氏康-上杉謙信-北条氏康):武蔵国.忍城城主(埼玉県)
忍城城主・成田某の子//50頃・父が死去、家督継承ののち、北条氏配下となる//65頃・上杉謙信が関東に出兵、その配下に(←イマココ●)→上杉謙信が関東から退却→北条氏に降伏、北条家臣に//68頃・上杉謙信に自城・忍城を攻められ降伏。隠居させられ嫡男に家督を譲る//71頃・出家//79歳・死去
※今回のドラマであったような、「下馬せず上杉謙信と対峙したせいでひと悶着あってケンカわかれした(『相州兵乱記』)」という話、そおいうことではなく、「領土問題で上杉謙信と揉めたため」という話があるらしい

×伊勢姫(生没年不詳):平井城(グンマー)城主・千葉某の娘→尼:
詳細不詳//平井城(グンマー)城主・千葉某の娘//1560.上杉謙信傘下に加わらんとする父の意によって謙信の元へ人質に出される//上杉謙信に気に入られる(←イマココ●)→上杉謙信家臣の猛反対で引き離される→出家→程なく死去
※ちゃんとした資料ナシ、後世の創作の可能性アリ、だそうで。


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