西郷どん 第43回 「さらば東京」 感想



第43回 「さらば東京」

◎かんそう

○人生はタイミング
西郷追放のため汚い手を使った大久保→話をしようとする西郷を避ける→それでも話をしようと段取りをつけ面会、「自分の負けだ・日本は任せた」まで言い切って、立ち去ろうとする西郷→そんな西郷に目を潤ませた大久保が声をか・・・・→「ガチャ」・「へえすみません・お茶をお持ちしました。」まさかのタイミングでお茶の差し入れ。
謝る・引き止めるタイミングを完全に逸した大久保。そしてこれが二人の今生の別れとなる。

(´A`)<いやはや人生はタイミングですな。(大久保にかどうか知らんが史実では西郷は慰留されているが)

(´A`)<あと、このシーンに限ったことじゃないけど、西郷さんの役者さんの「怒鳴った後に寂しそうに笑う」、顔芸?一つの様式美っていうの?すごい好き。役者さんはこういう顔芸、演技ができる人なんだろうけど、このドラマで西郷がこういう顔をするようになったのはいつくらいからだったんだろう・・


西郷「外交は大事だ、海外の日本人が命の危機にさらされてる」
大久保「それはわかるがまず内政だ」

(´A`)<どちらのいいぶんも正しくてどちらを支持すればいいのかワカラン・・

(´A`)<なんの利益も得ない外国の人が俯瞰でみれば違う視点があるのかもな・・

(´A`)<大久保の言い分は、単に「西郷憎し」だけじゃなくて筋がとおってる。もちろん西郷が間違ってるとも言えないが西郷は基本「大丈夫、なんとかなる」みたいなでたとこ勝負なノリが強くて危機感が欠如してるのでは?っていう演出あったし・・・うーん

(´A`)<ちなwiki:
反対派・韓国と揉めればバックの中国がでてくる、そうなれば100パー負ける/もし勝ってもたいしたメリットがないから戦争に使うだけ金の無駄だ

賛成派・戦争でもなんでもいいからなんか仕事くれ、雇用創出してくれ!

(´A`)<みたいな・・・?

(´A`)<そして大久保と西郷の対立の間に立たされ倒れてしまう政治家・三条某氏ですが。

(´A`)<史実で実際倒れたらしいんだけど、まさか・・・

(´A`)<・・・毒?



○棒読みここに極まれり
「マロが太政大臣代理や」倒れた三条某氏の代理となった岩倉具視が、すでに決定した西郷の政策を無期限延期としてしまう。
怒る西郷派の閣僚。「どういうことですか!」「おかしいじゃないですか!」
そんな閣僚たちに岩倉具視が一喝、「だまらっしゃい!これがマロのやり方や!」
それでも納得いかない閣僚たち。しかし西郷が彼らを制して言う。「わかりました。」


(´A`)<なんでやねん!わかっちゃいけない・あきらめちゃいけないとこでしょここは。

(´A`)<ここで「わかった」なんて・・ここで話を収めるのは逃げだよ・・・

(´A`)<俺ならこういうときはメンドクサイからすぐ収めちゃうけどここはそんなんじゃダメでしょ。

(´A`)<きっと西郷はここで「負け」を認めちゃったのかな。この後、西郷が大久保に「負けた」と言ってたもんね。

(´A`)<それにしても岩倉具視役の人の棒読みはひどい。緊迫したシリアスなシーンが台無しだよ。


○その岩倉具視
ごくわずかの、天皇に直接報告できる立場らしいが。

(´A`)<トップである天皇が現場にいないから、ナンバー2が自分に都合のいいように修正した情報を天皇に伝えれば政策なんてなんとでもなっちゃう。

(´A`)<朝鮮を攻めた武将の評価を自分の主観で豊臣秀吉に報告した石田三成と全く同じ構図。しかも秀吉と違って天皇はなんも知らない子供だし

(´A`)<って思って調べてみたらやっぱりそういうことらしくて、「ナンバー2の報告しだいでどうにかなっちゃわない対策」がのちになされたらしい(天皇を神格化し、それによって逆に発言権を封じる・みたいな)


○信頼関係
政府とものわかれ・大久保と揉めて鹿児島に帰った西郷。「こんなカタチで西郷が鹿児島に帰ったってことは、反乱を起こすかも」と警戒する政府要人たちに、西郷とケンカした張本人の大久保が言う。

「心配御無用。あの男はそんな奴じゃない。」

ケンカしても、袂を分かっても、信じていられる。

(´A`)<自分ならケンカ別れした後でも相手を信じられるだろうか・・

(´A`)<自分にはケンカ別れしたあとも自分を信じてくれる人がいるだろうか・・

(´A`)<とかなんとか言って大久保はちゃっかり鹿児島にスパイ送ってるし40話ではあきらかに嘘として「心配御無用。」とか言ってるからアレだけどな。


◎今週の「命かけもす」宣言

今週の命かけもすは

(´・ω・`)<なしよ


○その他小並感

東京を去る西郷に面会する桂小五郎。政府の今後を託され握手する二人。ストレスが友達、いつも仏頂面の桂さんが、このときはじめて笑顔を見せる。

(´A`)<いいシーンだった・・

(*^ω^*)<かつらさんが笑った!

(´A`)<オレが泣いた

(´A`)<まあでも桂さんは征韓論反対派だがな。


◎おまけパート

---鹿児島県.鹿児島市---
大久保利通生い立ちの地
明治維新の立役者の1人、大久保利通西郷隆盛と同じ町で育ち青年時代を鹿児島で過ごした//石碑があり、そこには「大久保利通君誕生之地」とあるが、大久保が誕生したのは別の場所(大久保利通生誕の地が別にある)で、大久保は幼少のころに西郷の住む町に引っ越してきた 
○座禅石
//護国神社という神社の近く・座禅石公園内//石は現在の国道3号線沿いの誓光寺の庭にあったもので、西郷、大久保をはじめ、当時の若き志士たちが誓光寺の住職であった円了無参の教えを受け、日夜座禅し、修行に励んだという。//1977鹿児島市の記念物(史跡)に指定された//
---東京都.千代田区---
三年坂・大久保利通本邸跡 付近
大久保利通が明治時代に入って居を構えた地//のちに洋館が建てられ外国人の接待の場としても利用された
-----港区--
大久保利通別邸跡
//三万坪の広大な敷地には欧米から持ち帰った果物などが植えられ殖産興業の実験の場としても使われた//休日には家族や親しい人々をこの別邸に呼び寄せ夕食を楽しんだと伝わる
大久保利通を祀る祠
//大久保利通別邸跡地に残されている祠//

○行きたいレベル・C
鹿児島行きたいけど2回行ったしもう行けそうもない。東京はもし行けても大久保利通関係の場所にはわざわざいかないかな。


◎覚へ書き---1873年・主人公45歳---

○歴史パート:
○明治6年の政変
//西郷隆盛らと大久保利通らが政策で対立(→徳川旧政府から明治新政府に変わり、西洋を手本とした国になった日本は、中国を手本にしている韓国との関係が悪化・それをどうするか)、西郷の政策が却下される//納得いかない西郷、政府職を辞して鹿児島に帰る//同じく西郷の政策に賛同していた公務員600人も官職を辞してしまう//
「・1873・一度話そう西郷どん(イチ度ハナソう西郷どん)・1873・」

○ドラマパート:
//岩倉具視が欧米使節団から帰還して初の閣議。西郷ら留守番暫定政府がすでに決定した「開国交渉のための西郷の韓国行き」に、大久保が反対(理由:ドラマでは「西郷ら暫定政府の決定事項を却下することで「留守番暫定政府は無力で決定権がない」ということをわからせるため・史実は「臨戦状態の韓国に西郷が行けば殺されてしまう、それは重大事。さらにそれが原因で戦争になっては困る、今は国がガタガタだから)みたいな意味合いも?)//西郷「大丈夫・信用してくれ」→大久保「そういうことじゃなくて韓国に時間を使うなら国内の強化をしよう、こちらを無視できなくなればむこうから挨拶にくる・っていうことだ」→西郷「韓国としっかり話をしないと現在韓国にいる日本人が危険だ」→大久保「見捨てればいい」→周囲が口を挟み、結局西郷の言い分がとおる→自分の言い分がとおらなかったことに大して憤慨する大久保。それとは別に、臨戦状態の韓国に西郷が行くことに純粋に不安を持つ弟ら//政府内の対立に右往左往する政府要人・三条某。その三条某が倒れる→穏健で西郷にも理解を示していた三条某・という後ろ盾をなくした西郷。しかも三条に「大久保は西郷の意見を潰し政府から追放するために西郷の政策に反対している」と知らされる//三条某が倒れたことで空いたポストに大久保とグルの岩倉具視がつき、天皇に大久保有利のかたよった情報をつたえ大久保が優勢に→正式に決定したはずの西郷の提案が却下される//大いに憤る西郷と反・大久保の閣僚たち。しかし西郷が「もういい。」的な感じで諦めてしまう→西郷を含む反・大久保の閣僚たちが政府から離脱(→●明治6年の政変)。これにより大久保は絶対的権力を手にする//桂小五郎(かつて西郷の尽力により窮地を救われた)も西郷とともに政府を去ろうとするが西郷これを止める//大久保の愛人のはからいで大久保と面会した西郷、「やりかたが汚い・自分を政界から追い出したいならそう言ってほしかった」→大久保「憎めばいい」→西郷「憎めるわけがない。自分の負けだ、後は託す」//西郷、鹿児島にもどる//

◎おべんきょう

○じんぶつ(○→メジャー:△→マイナー:×→無名)

(´・ω・`)<ナシよ



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