真田丸 第9回 「駆引」 感想


第9回「駆引」

あらすじ

ドラマパート:
 上杉を裏切って北条の下についたサナパパ、今度は北条を裏切って徳川の下につく
しかし、上杉・北条・徳川が争いをやめてしまう。
徳川サイドから見て真田家は、戦時中は「敵を裏切り自分についた貴重な戦力」だった、しかし戦争が終わり、「ほうぼうで裏切りを繰り返し、とりあえず今は自分についているだけの集団」になってしまった。すわ、サナパパの明日はどっちだ!

つづく

歴史パート:
 1582・10月。北条・徳川・上杉の講和により天正壬生の乱が終結する
天正壬生の乱=滅んだ武田家・死んだ織田信長・の領地だった山梨群馬長野あたりの土地の奪い合いで起こった戦争)

かんそう

ダンディいでうら
 自分の地位を守るために他人をだまし、おとしめて殺し、「予定どうり」と言い切ったサナパパ。
そんなサナパパに疑問をもった主人公に「おまえは優しすぎる」と声をかけたダンディ出浦。
人を言いくるめるとき、あの流れで率直に「おまえは甘すぎる」とかいうと絶対に反発する。けど、「おまえは優しすぎる」みたいな言い回しのあとなら人はなんとなく話を聞いてくれる。さすがだぜ、ダンディ。

室賀どの、いい人キャラに設定変更?
 それとも例のキツネとタヌキの化かしあい?いい人設定でいくなら今後の室賀どのの行為、運命はすべてサナパパが原因、サナパパは極悪人、ってことに!まあしないだろうなさすがに。

今まで俺が読んだ本は、どの本も真田が主役、室賀どのは敵役だから、ずっと室賀どのはヤナ奴だって思ってたけど、室賀どのだって自分の土地のために一生懸命生きたんだよな。そんなあたりまえのことを忘れてたよ。それくらい今回の役者さんの笑顔がよかった。

今回の主人公の悩みの内容やヒロインとのやりとり
 大人が悩むようなレベルの悩みじゃないね。深刻な顔で悩む大人の姿と悩みの内容とのギャップがすごい。今回は本当に16歳の子供の役者さん使ったほうがわかりやすかった。これは演出上しかたないが。

真田(兄)
 自分の策以上の策をもってきた弟。聞こうとしない大人たちを黙らせ、弟に策を話させる真田(兄)。弟の策の優秀さに、嬉しそうに聞き入る真田(兄)。いいアンちゃんだ。おそらく視聴者の心は(今後待ち受ける関ヶ原は仲違いフラグか口裏あわせフラグか・・・どっちになるんだべな・・)といったところだろう。

仲がいい描写があるほどに視聴者の心は痛むのだ・・


おまけコーナー

室賀氏の領土・城跡・氏が建立したお寺(長野県)
 けっこう近所だけど「よし、行ってみよう!」って気持ちにはならないな。許せ、室賀どの・・・


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