風林火山 第30回 「天下への道」 感想


第30回 「天下への道」 

◎かんそう

○外伝っぽい空気
今回はメインが上杉謙信ってことで?ドラマに流れる空気感(グルーブっていうの?)が全体的に他人事っぽかった(実際主人公からみればそうなんだけど)

○もしや史実?
勘助が、「鉄砲商人になりすまし上杉謙信接触したい」と武田信玄に申告するんですが同じことが「大河ドラマ武田信玄」でもあって。ひょっとしてこのくだり、史実?(あるいは史実じゃないにしても軍記ものの鉄板エピソードとか?)

○ネタバレが憎い
武将・矢崎様。娘の意思を尊重し名家との縁組を断り百姓あがりの部下・ヘイゾーとの結婚を許可した良きパパ。で、実在の人物なのかググってたら、この人が今後どうなるかまでウッカリみちまった(´A`)そのせいで笑えるシーンも泣けるシーンも純粋に感じとりながら見ることができない。結局どうなるかわかってるからね。故意じゃなかったとはいえネタバレみたくなかった、悔やしい・・(そう考えると、なんで主役クラスはどうなるかわかってても物語を楽しめるのが不思議だが)


◎おまけパート
//上杉家が13代・およそ270年治めた城下町

上杉神社{●毛氈鞍覆(もうせんくらおおい・馬の鞍の装飾品)}
//明治9年、米沢城本丸跡に建立された(のちに火災で類焼)//上杉謙信越後国主として認められた証である毛氈鞍覆が今も残されている//

○法音寺(ほうおんじ){●泥足毘沙門天立像}
//上杉家の菩提寺//上杉謙信が祈願していた本尊として伝わる泥足毘沙門天が今も残されている

○上杉家廟所{●上杉謙信の廟}
米沢藩歴代藩主の墓所//上杉謙信の廟がある(上杉謙信新潟県で死んだが遺骸は上杉家の移封とともに新潟→福島→山形へと移された)//

○行きたいレベル・A
山形県に行く機会があるなら絶対はずせない。(´A`)<行きたくても金も機会もないけどな。


◎覚へ書き

○歴史パート:
1548.12.30.新潟県の官僚トップ・上杉定実が、長尾家の内紛を調停。(上杉謙信(当時は長尾景虎って名前)を長尾家のトップにするために、まずは上杉謙信上杉謙信の兄の養子にする→兄が養子になった上杉謙信家督を譲って隠退する・というもの)
1550.越後守護職・上杉定実が死去。これにより守護代だった上杉謙信が越後守護職に任命される

○ドラマパート:
上杉謙信家督を継ぐ→領国経営のため姉が政略結婚、そんな俗世のドロドロに憤慨する上杉謙信→兄ナレ死//家督を継いだばかりの上杉謙信の力量を見極めかねる周辺豪族。あるものは反抗、あるものは様子見。(ようするに上杉謙信の地盤は不安定)//先の合戦での敗戦で改心した武田信玄、元の賢君の風格と天下を目指す覇者の気概を持つ君主となる//勘助、紀州和歌山県)で鉄砲100丁買い付け・取り扱いをざっくりと学ぶ(詳細の講習は仲間に押し付ける)//百姓パート:ヘイゾーが先の合戦の活躍を認められ出世・長野県の大名・村上某の近習になっていた→ヘイゾーの上司・ヤザキのムスメに嫁入り話くるもヤザキはムスメの気持ちを汲んでヘイゾーと結婚させるこ とを選択// 勘助、鉄砲を運ぶために使う港の手配のため今川領(静岡県)へ→そこで神奈川県の北条家が関東の大勢力・上杉憲政と臨戦状態である、上杉憲政上杉謙信を味方につけチカラをつけた・という話を聞く(最近よく聞く上杉謙信という名になにかしら感じる勘助)//今川義元の嫁(武田信玄の姉)が病気、死んだら今川と武田の関係が破綻する、新しい縁組を・と要求する今川(寿桂尼)//勘助、上杉謙信という人間を見極めるため新潟に行きたいと武田信玄に申し出//武田信玄、「今、長野県の武将・小笠原某を倒す戦争を準備してる。その戦争が終わったら」と許可//新潟県のトップが死去・スライドで上杉謙信新潟県のトップとなる//つづく


◎おべんきょう

○じんぶつ(○→メジャー:△→マイナー:×→無名)

×上杉定実(うえすぎさだざね・1478-1550):守護大名越後国.越後府中上杉館(遺構ナシ・新潟県
ご立派な家柄・上杉氏の支族出身//25歳・新潟県守護・上杉某の娘婿になる//31歳・新潟県の武闘派有力者の後ろ盾で、妻の親である新潟県守護・上杉某を追い落とし新潟県守護となる(上杉某は自刃に追い込まれた!)//32歳・追い落とした義父・上杉某の実兄が関東管領だった・その関東管領が侵攻してきて富山県に敗走//33歳・関東管領に勝利、新潟県を取り戻す(長森原の戦い○上杉定実・長尾為景vs上杉顕定●in1510.新潟県)//33歳・傀儡であることに不服、実験を持つ長尾為景に対して決起するも返りうち、幽閉される//59歳・再び長尾某に反抗、長尾某を隠居に追い込むも傀儡状態は変えられず(長尾家は嫡男・晴景が継承)//61歳・東北一帯の大大名・伊達家から養子をもらい跡継ぎにさせようとするもそれを反対する勢力ともめる//65歳・反対勢力を抑え養子を迎える準備ができたが今度は相手方の都合で御破算・養子の話は頓挫//71歳・長尾家の家督を巡り争う長尾晴景長尾景虎を仲裁・長尾家当主を景虎にすえる(→のちの上杉謙信)//73歳・病没。子供がいなかったため「越後国守護(新潟県の偉い地位)」は上杉謙信が引き継ぐことになる

×長尾晴景(1509-1553):大名・守護代越後国.春日山城主(新潟県
新潟県の大名・長尾某の嫡男として生まれ、さらにその大名の上の立場・新潟県守護職・上杉某の養子となる//32歳・父親が隠居、家督を継ぎ春日山城城主・越後守護代となるもあまり優秀ではなかったらしく領内は権力抗争で荒れ模様。そこで弟・上杉謙信が兄を助け抵抗勢力を鎮圧したりしてたら「上杉謙信をトップにしよう」という勢力が現れ揉める//40歳・越後守護・上杉定実の仲介で家督を弟にゆずり隠居//42歳・死去←いまここ

桃(→仙桃院せんとういん1524か1528-1609):上杉謙信の姉、上杉景勝の母、新潟県の武将・長尾政景の妻:山形県.林泉寺
//新潟県の大名・長尾某の娘//28くらい・新潟県の武将・長尾某のもとに嫁ぐ←今ここ//42くらい・夫が死去、弟・上杉謙信に招かれ謙信の城で暮らす//56くらい・上杉謙信の跡継ぎ争い。(御館の乱上杉景勝vs上杉景虎●in1578.新潟県)自分の息子と自分の娘の夫が戦争っていう状況・娘の夫の味方だったっぽい?がその娘の夫が負ける。しかし戦後は息子によくしてもらう//77くらい・上杉家が福島県に移封、これに随行//79くらい・上杉家が山形県に移封、これに随行//87くらい・死去

×本庄実乃(さねより・1511-1575):武将(長尾晴景-上杉謙信):越後国.栃尾城城主(新潟県
//詳細不詳//32歳・14歳の上杉謙信が、病弱な兄・晴景に代わって越後における国人衆の反乱鎮圧に赴いた時に補佐役として功績を挙げる//40歳・上杉謙信が越後守護となる←今ココ//50歳・第四次川中島の戦いに参戦//64歳・死去(67歳・で上杉謙信の死去に伴い殉死した、とも)
上杉謙信の側近・軍学の師。謙信からの信頼が厚かった

?浪(本庄実乃の娘)
現時点ではドラマオリジナルキャラっぽい。今後史実にあるっぽい出来事にからんできたらそのときにググってみる。

×大熊朝秀(??-1582):武将(長尾景虎上杉謙信ねー武田信玄武田勝頼):箕冠城(新潟県
越後守護・上杉某(謙信ではない)の家臣の子として生まれる/上杉家が滅亡、長尾家(上杉謙信のパパね)に仕える/長尾家の家督継承争いで謙信派について以後謙信の家臣に/1556・上杉謙信に対して謀反するも返り討ち、逃走/1563・武田信玄の傘下に入り勝頼まで仕える/1581・武田から織田へ寝返った武将・木曾某を討つため出陣するも敗戦、行方不明になったのち発見され殺害されたっていう話と1582・武田勝頼の死後に殉死って話があった
※長男は真田に落ち延びそのまま真田家臣になったらしい

×柿崎景家(1513-1574):武将(長尾為景-晴景-上杉謙信):越後国.柿崎城・猿毛城・城主(新潟県
新潟県の国人・柿崎某の子として生まれ、新潟県の大名・長尾為景に仕える//31歳・主君長尾為景が死去、家督を継いだ晴景に仕える//36歳・主君・長尾晴景上杉謙信家督争いでは上杉謙信を支持//49歳・上杉の小田原攻めに参加(○北条氏康vs上杉謙信●in1561.神奈川県)//49歳・第四次川中島の戦いに参戦、先陣を務め大活躍(△武田信玄vs上杉謙信△in1561.長野県//58歳・神奈川県の北条氏との同盟(越相同盟in1569)締結に尽力、自分の子を人質として相手に差し出すなど、外交や内政でも活躍//62歳・病死
上杉謙信から超信頼されてた・実際、戦上手で、家柄がよかったため外交作法に通じ教養にも富んでいたらしい
上杉謙信が敵武将から人質にとった娘を気に入って嫁しようとして猛反対し破談・娘は自殺、謙信は生涯妻をもたなかったという逸話があるらしい(この逸話を知るまで上杉謙信ってウホなんだと思ってたYO。まあ逸話だけど)

×宇佐美定満(1489-1564):武将(上杉定実-定憲-長尾為景-晴景-上杉謙信):越後国.琵琶島城主(新潟県
越後守護配下・宇佐美某の子//48歳・新潟県の主権争いで上杉某とともに戦うも長尾某に敗戦、以降長尾配下となる//62歳・上杉謙信に反抗した武将・長尾政景を屈服させる戦功をたてる//76歳・溺死。(上杉謙信に害を及ぼす可能性のある武将・長尾某を謀殺するため・異説あり)

×津田監物(つだけんもつ//津田算長とも・1499頃-1568):武将・根来寺僧兵の長:紀伊国.吐前城城主(和歌山県
詳細不詳//種子島で銃を買い複製することに成功//69歳・死去
※火縄銃の名手で、日本における鉄砲術の基礎を編み出したとされ、「津田流鉄砲術」なるものを創始した

×上杉憲政(1523-1579):大名・関東管領上野国.平井城(グンマー)
関東管領・上杉某の子//2歳・父が死去、父の養子が家督を継ぐ//8歳・関東享禄の内乱。自分を推す派閥が勢力争いに勝利、家督を継ぐ(○上杉憲政vs上杉憲寛●in関東地方)//24歳・河越夜戦。3000人余りの兵を失い居城に敗走(○北条氏康vs上杉憲政上杉朝定足利晴氏●in埼玉県)//25歳・小田井原の戦い。長野県の武将・笠原某に援軍を送るも迎撃にあい潰走(○武田信玄vs笠原清繁●in長野県)//→今ココ←//29歳・北条氏に城を奪われたり家臣が北条氏のほうにいってしまったりで居場所を失い、つてを頼って最終的に新潟県上杉謙信の世話になる//34歳・上杉謙信を養子とする//37歳・上杉謙信に担がれて関東へ侵攻//38歳・小田原城攻め。上杉軍が北条の城を囲むも落とせず 兵をひく(○北条氏康vs上杉謙信上杉憲政)●in神奈川県)//38歳・関東管領の職を上杉謙信に譲渡したのち隠居//56歳・上杉謙信が死去//57歳・謙信の跡継ぎ問題(お館の乱)で負け組み・上杉景虎にのっかり死去(自害とも殺害とも)(○上杉景勝vs上杉景虎●in新潟県))



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