風林火山 第17回 「姫の涙」 感想


第17回 「姫の涙」 

◎かんそう

○運命っていうか

「「望むように」「故郷(しがらみ)を捨てて」「生きてほしい」と、由布姫に語りかける主人公。(→主人公は憎しみの塊となった由布姫にかつての自分を重ねた)、だとか、

信玄の妹が摩理支天の首飾りがを由布姫に渡す→由布姫の首飾りを見た主人公、由布姫の命を奪わないどころか由布姫を救う(→間接的に信玄の妹が由布姫を救ったていになる)っていう?

この辺のめぐり合わせの演出のさじ加減、俺的にすっげえいい按配。人によってはご都合でシラケル、とかなるのかなとも思うが俺はこれくらいならOK。


○わし、言わしちゃってる?

信玄公「今回のわしの行い(諏訪攻め)、よろしくなかったかな・・」

部下(飯富さん)「えいえ、父君さまの夢でしたしOKでしょう」

信玄公「ってことはわしのしてることは父の模倣にすぎないんか・・・」

部下(飯富さん)「いえ、甲斐の夢でもありましたし」

信玄公「そうか、ありがとう。気持ちが晴れたよ(なんか晴れてないような言い方)」

ここのシーン、考えさせられた。

実生活でもこういうこと、ある。相談するていでも、実際は相手に自分好みの答えを強要している、みたいな。気をつけてるけど、今後も気をつけよう・・


○理解者

「殺した武将の娘を嫁にする」信玄のトンデモ発言にたいして、部下一同が「ありえない・・・」というなか、勘助だけが「それだ!結果的にそれがその娘のためになる!」的な?今回に限らず、信玄と主人公だけがわかりあってる演出がキュンキュンきていいね。(さらに、主人公のトッピなアイデアを信玄だけがおもしろがって採用する、っていう演出も萌え萌え。こういうのって、いいね。)

○信玄公、妹様になじられる

信玄公、嫌な役は部下に押し付け自分はいいとこどりのご都合主義かとおもったら、今回は妹の子供を政治利用することへの許可を自ら妹にかけあいに行った。見直した、現実と向かい合ってる。ブサイクなのにやるときはやる男やで(信玄公に上からものをいう俺氏)

◎おまけパート

--長野県小諸市--

小諸城址{in懐古神社(本丸跡)in勘助の鏡石}

//山本勘助が築城したと伝わる//城は市街地より低い位置にあるため「穴城」とよばれる//川が浸食してできた谷を堀として巧みに利用し強固な守りを誇った//

◎旧北国街道

信濃と北関東を結ぶ//街道は小諸城城下町とも繋がっていて町は宿場として栄えた//

○行きたいレベル※B

近所なので何回か行ってる。雰囲気のあるいい街。(遊ぶには退屈だが散策するには手ごろ。俺もおっさんになったもんだ。)


◎覚へ書き

○歴史パート:

//1542.11.2.宮川の戦い(○武田信玄vs諏訪頼継●in長野県)で武田信玄が勝利、諏訪(長野県)を完全に掌握

○ドラマパート:

//主人公、由布姫に「武田への怨みを忘れ、姫という身分を捨ててほしい。そうすればここから逃げてかまわない」と言う。由布姫これを了承、逃走//武田信玄、嫡男”義信”の後見人に飯富兵部を任命//武田信玄が「由布姫を側室に」的な発言をし、武田家中に動揺が走る(由布姫の父親を殺したのは武田信玄なのに「嫁にする」とかありえない・ので)//しかし主人公は「姫を(側室にするから)連れてこい」という信玄の命令に「それはナイスアイデア!」と感嘆、すでに逃走した由布姫をおいかける//ちょうど由布姫が夜盗に襲われているところに主人公かけつけ夜盗撃退、感謝する由布姫に「これから武田信玄のところに行ってもらう」と言う//由布姫、主人公の「逃げていい →やっぱだめ、甲斐に連れてく」という方針転換に怒り主人公を憎む//{百姓パート}:{長野県・諏訪地区(武田信玄に滅ぼされた諏訪頼重とその妻(信玄の妹)と、由布姫の領地だった土地)}。他家へ嫁いだ諏訪家臣の娘(→百姓パートのヒロイン)が、親(と百姓パートのイケメン・ヘイゾー)を心配して単身諏訪に帰ってくる→諏訪を占領している兵隊に手篭めにされる//前回、諏訪軍を倒すために武田軍と組んで勝利したものの、その報酬に不満をもっていた高遠軍が今度は武田軍に宣戦布告、これに呼応して武田の軍門に下った諏訪軍の中に高遠軍につくものがではじめる//武田軍、諏訪家の血をひく幼い子供(→寅王丸)をみこしにすることで諏訪軍の離反を防ぎかつ高遠軍が悪者、武田軍に正統性が ある戦いだと誇示する戦略を採用。しかしそのためには(→寅王丸)の母である信玄の妹の許可が必要//信玄、妹から(寅王丸)を預かる。戦争で夫を信玄に殺された形になり、今度は戦争に子供を利用されることになった信玄の妹、泣きながら信玄をなじる//{百姓パート}雑兵に手篭めにされた百姓パートのヒロインが自殺しようとしてるところをヘイゾーが発見、ヘイゾー、百姓パートのヒロイン父に「娘様を自分に託してほしい」と懇願、父はこれを了承。ヘイゾー・百姓パートヒロイン・ヒロイン父は諏訪を内乱に陥れた武田を討つための戦いに向かう//武田軍、高遠軍を撃破、諏訪地区を完全掌握//つづく


◎おべんきょう

○じんぶつ(○→メジャー:△→マイナー:×→無名)

×飯富源四郎(のちの山県昌景1529-1575):武将(武田家):駿河・江尻城(静岡県
//武田家家臣・飯富某の子・飯富虎昌の弟(甥説あり)として生まれ虎昌とともに信玄に仕える/24歳・侍大将に/32歳・信玄の叔父の謀反を制する/37歳・信玄の嫡男の謀反を制す()義信事件。のちに名を山県昌景とする/40歳・駿河江尻城(静岡)城代に/44歳・信玄の上洛戦に従軍/45歳・信玄死去、勝頼に仕える(関係は良好ではなかったらしい)/47歳・長篠の戦、勝頼に撤退を進言するも聞き入れられず討死

武田四天王。兄・飯富虎昌の赤い甲冑軍団・「赤備え」を引き継いだ

武田義信(1538-1567):武将(武田家嫡男):甲斐・躑躅ヶ崎館(山梨県

//武田信玄の嫡男としてうまれる//13歳・元服。飯富兵部傅役となる(←イマココ)//15歳・甲相駿三国同盟・今川家の娘と政略結婚//17歳・初陣//23歳・桶狭間の戦いで妻の父・今川義元が戦死//24歳・第四次川中島の戦い//28歳・義信事件(義信の謀反が発覚、幽閉される)、傅役の飯富兵部が切腹//30歳・自害(病死説あり)


.