風林火山 第20回 「軍師誕生」 感想


第20回 「軍師誕生」 

◎かんそう

○爆弾発言

由布姫が主人公に、「私は武田信玄といやいや結婚したけど心はゆるしてないの。でもあなたになら、この心をあげてもいいわよ」的なことを言うのですが・・・

なんつう展開だ!歴史の流れをしってるからあれだけど、朝ドラとかだったら(バレたら切腹必至じゃんね!これは命がけの不倫・恋の戦国下克上に進展か!?)なんておもっちゃうところだったぜ

(´A`)<どうやって落着させるんだろう。

「で、あんた私の事、どう思ってんのよ!」さらにグイグイくる由布姫をなんとかいなしたあと一人になった主人公が、(わからん・・・)って言うんだけど。

この「わからん」、最初は「姫が何を考えているかわからない」ってことだとおもったが、何回か見てたら、「信玄公の望むようにことを進めるにはどうすればいいのかワカラナイ」、あるいは「自分の心はどうなのかワカラナイ」ってことなのかな?なんてふうにも思った。

(´A`)<ワカラン・・・


○で、武田信玄

由布姫はどうだった?」という武田信玄にたいして、「わからんのですわ」という主人公。武田信玄がそんな主人公に、「わからないんだ?ふーん・・わからないのね?ふーん?」みたいなことを言うシーンも意味深でよかった。(武田信玄がなにを考えているか掴めないとこがいい。)

○ディスってからアゲる

味方の裏切りで武田信玄に敗れ、ボロボロになりながらも武田の軍門にくだらず友軍・村上義清の元に集った武将たち。そんな武将たちに村上義清が声をかける。

村上義清「このバカども!大切な兵たちを死なせてなんたるありさまだ!」

(´A`)<落ち武者たちを激しくディスります。武将たち、ムッとします。

村上義清が続けて言います「しかし・・よく生き残ってくれた・・」

(´A`)<罵られた武将達の表情が変わっていきます。

村上義清「皆の悔しさは必ず俺がはらす!土地も取り戻してやる!俺に任せろ!!」

(´A`)<おおおおお!!よっしきよっ!よっしきよっ!YO・SHI・KI・YOぅぉおおぉおっつ!となりますたっ!!

村上義清って、真田氏よりも上のランクってイメージなんだけど、今回のドラマの村上義清役の役者さん(も)ぜんぜんイケメンじゃないし顔を見た事がない人なので小物にみえちゃって悲しい。ドラマ的には中ボスだよね?ラスボス?の上杉謙信がかすんでしまわないようなキャスティングにしたのカナ・・(単にマイナー武将だからか・・)

○三条夫人のタレ目と由布姫のツリ目のコントラスト

「あなたの旦那が私の父を殺したこの寺まで来てくださいましてありがとうございます。さっそく、私の父の親戚が父の故郷から届けてくれたお酒を飲んでみてください。さあ、遠慮なさらず。」

オマージュっていうの?”大河ドラマ武田信玄”にも同じようなシーンがありましたな。あのときは三条夫人が由布姫にお菓子をだして{つづく}だった。20年前にドラマでイビられた仕返しをこんどは由布姫がドラマで果たすことになるとは皮肉ですな。毒の件は別として、この「二人がお寺でお茶をした」っていうことそのものはなんか元ネタとなる有名なエピソードでもあるのかな?

(´A`)<「三条夫人/諏訪御料人/寺」でググッたけどみつけられなかった


○陣羽織

晴れて軍師となった主人公が武田信玄より陣羽織を賜るのですが、この流れを見て、「そうか、この「陣羽織」って「陣に入ってもいい者だけに与えられるアイテム」だったのか!」って思った。で、調べてみたら、とくにそおいう意味合いは書いてありませんでしたな。

(´A`)<ズコーってなりましたな。


◎おまけパート

--長野県.坂城町--
//村上義清の本拠地。険しい山々に囲まれている//

○坂城神社
//村上義清元服の儀式を行った場所とされる//

○葛尾城跡{葛尾城.主郭跡・堀切}
村上氏歴代の本城//急勾配の地形を利用し深い堀で曲輪を区切った堅固な城だった//

釈迦堂{釈迦如来坐像}
//村上義清が祈願したと伝わる{釈迦如来坐像}がある//この{釈迦如来坐像}は鎌倉時代に彫られたといわれている//

○行きたいレベルB
行きたいっていうより近所だからいけそう、そのうち行こうっていう意味合いでBレベル。(長野県民でよかった)


◎覚へ書き

○歴史パート:
1543.9.武田信玄が長野県の小県郡地区に侵攻、地区領主・大井貞隆が長窪城を拠点に抗戦するも家臣の裏切りで敗北、大井貞隆は武田本拠の山梨県へ連行、大井連合だった望月氏も成敗された(○武田信玄vs大井貞隆●in長野県)

○ドラマパート:
長野県の地方武将・大井某が長窪城にて挙兵、これに対し武田が進軍、包囲//敵(大井某)の拠点は2つの城(長窪城・望月城)。「兵を二手にわけろ」という武田信玄、「兵をわけると数で不利になる」という武将に対して「大丈夫、勘助がうまくやる」という武田信玄//武将ズ(また勘助か・・)//ここで武将Aが提案、「もう勘助を軍師にしちゃったら?、こそこそ決められるよりそのほうがいい」//武田信玄「今回のことが成功したら」とこれを了承//片方の城(望月城)に兵を向かわせた武田。敵(大井某)、手薄になった武田本陣に総攻撃を仕掛けようとするも部下が注意喚起「これは罠だ、相手はこちらが本陣を攻撃したくなるように仕向けてる、裏をかいて片方の城(望月城)にむかった兵を倒してしまおう、この城からあるていどの兵をむかわせれば挟撃できる」敵将・大井某、これを採択//敵(大井)側で雑兵として待機・武田との合戦に備える百姓パートのイケメン・ヘイゾー//敵(大井某)、決戦に備え炊事の準備(時期はずれの炊飯の煙→実はこれは主人公への「サイン」だった)//主人公の判断で武田本軍出撃、それに呼応して内部からも反乱(そもそも総攻撃を留め片方の城(望月城)に兵をむかわせ、炊事の準備の指示をだしたのは主人公に調略された武将だった)//武田軍、難なく長窪城をおとす//片方の城(望月城)に向かった敵(大井某配下、望月某)、じつは望月城にむかわずまちかまえていた武田軍にかえりうちにあう//百姓パートのイケメン・ヘイゾー一行城から脱出をはかるも、主人公と偶然対峙、主人公降伏するよう説得、ヘイゾー拒否、主人公、斬るもやむなしと判断//そこにヘイゾー一行と縁のある武将(以前スパイとしてヘイゾーの主人の屋敷に長期滞在すていた教来石某)がわってはいり、温情で逃がしてやる//敗北した敵将・大井某は甲府に連行されたのちに自害//もう片方の城(望月城)も陥落、望月一族は切腹あるいは逃亡//これにより武田は大井、望月の領土をゲット//1543.10.1.今回の戦いで主人公の調略に応じ武田に味方した武将・相木某と芦田某の領土を安堵、武田配下に加える武田信玄//主人公、正式に武田家の軍師に採用される//主人公、武田信玄に「由布姫が心をひらかない、ちょっとさぐりいれてこい」と言われ由布姫を訪問//由布姫、「あなたは私のことをどう思ってるの?私は武田信玄といやいや結婚したけど心はゆるしてないわよ、この心、あなたにならあげてもいいわよ」と迫られる//主人公、「武田のためにも頑張って」的なカンジでお茶を濁す//百姓パート一行、逃避行の途中、長野県の地方武将・真田幸隆と出会い「長野県.佐久地域の布引城に反武田勢力が集結している」との情報をゲット//長野県の地方武将・真田幸隆を味方につけるため接触を模索する主人公//一方の真田幸隆は味方はほぼ壊滅、武田が憎いが反武田勢力筆頭の村上はもっと憎いからどこにもいくあてがない状態で長野県を転々としていた//百姓パート一行、反武田勢力(武将・村上義清)と無事合流//由布姫、親(諏訪頼重)が自害させられた寺(甲斐.東光寺)に三条夫人を招き、「諏訪から届いた甘酒を飲んでくれ」という。とまどう三条夫人//あわてて寺へ向かう武田信玄と主人公//つづく


◎おべんきょう

○じんぶつ(○→メジャー:△→マイナー:×→無名)

×望月源三郎(1518-****):武将(望月昌頼-武田信玄-勝頼-北条氏政-氏直-徳川家康):信濃国.望月城城主(長野県)

//望月盛時の子として生まれ、一族宗家の望月昌頼に仕える//25歳・領地に武田信玄が侵攻、近隣の国人・大井某とともに抵抗するも敗戦、逃走//30歳・真田幸隆の仲介で武田信玄配下となり本領を安堵される//43歳・養子が急死、新たに養子を迎え出家(養子はいずれも信玄の弟・信繁の子)//57歳・長篠の戦いで養子が戦死したため復帰//64歳・武田家滅亡ののち後北条氏に仕えるもほどなくして徳川家康配下に//しばらくして隠居、静岡で隠遁生活//****

※こんな人もいたんだね、めっちゃ世渡り上手!

×望月新六(****-****):武将(望月昌頼-武田信玄-??):信濃国.望月城(長野県)

//望月盛時の子として生まれ(上項の望月源三郎の弟)、一族宗家の望月昌頼に仕える//1543.領地に武田信玄が侵攻、近隣の国人・大井某とともに抵抗するも敗戦、逃走//1548.武田配下となった兄に従い武田に降伏する//1584以降)兄たちとともに静岡の山中で隠遁生活//****

村上義清(1501-1573):大名・武将(上杉謙信)・信濃国.葛尾城城主・戸石城(長野県)→越後国.根知城城主(新潟県

葛尾城城主・村上顕国の子として生まれる//19歳・父親が病死、家督を継ぐ//40歳・海野平の戦い。敵対勢力の領地を制圧(○武田・諏訪・村上連合vs海野・大井●in長野県)
//47歳・上田原の戦い。長野県に侵攻してきた武田信玄に勝利する(○村上義清vs武田信玄●in長野県)//49歳・砥石崩れ。村上義清が遠征で留守にした隙をついて武田軍が攻めてくるも村上軍これを撃退、さらに追撃で大勝利(○村上義清vs武田信玄●in長野県)//50歳・しかし武田家臣・真田幸隆の調略により砥石城が攻略され村上義清の求心力が下がる//51歳・常田の戦いで勝利(○村上義清vs武田軍●in長野県)//52歳・多くの家臣が離反、武田に寝返ったため居城・葛尾城から一時脱出、形勢をたてなおし城を取り戻す//52歳・武田軍の勢いに抗えきれなくなり新潟県の大名・上杉謙信のもとに逃走、上杉家臣となり新潟県根知城城主となる//60歳・第四次川中島の戦いの参戦、このとき武田信玄の弟、信茂を討ち取ったとも//73歳・根知城にて病死

信濃四大将のひとり

×楽厳寺雅方(****-****):武将(望月氏-武田信玄):信濃国.楽厳寺城(=布引城?)(長野県)

//1548.上田原の戦い。村上義清軍の先鋒を務めた(○村上義清vs武田信玄●in長野県)//のちに武田信玄配下となる(詳細不明)

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