大河ドラマ・武田信玄・第11回・感想


第11回 「越後の虎」

とにかく信濃を手に入れたい主人公のオラオラ・わがままっぷりが目立った。これで痛い目をみてひとつ大きくなる的な流れなのか


あらすじ

歴史パート:1548・上田原の戦いに敗戦・撤退/1551・上杉謙信が兄との勢力争いに勝利、越後(新潟)を平定

ドラマパート:主人公の強気一辺倒な進軍のせいで古参の重臣板垣信方甘利虎泰を失う(史実では戦況を見誤って勝ったと思って敵の首を検分してたら攻め込まれ死んだらしいがドラマでは描写なし、単純にわーわーやって死ぬ。決戦のちょっと前、死を覚悟した2人の家臣の会話(とくに板垣役の菅原文太さんの「うん、うん、」というあいづちのしかたやトーンが粋でメチャ渋、チャンバラはイマイチ)/村上の返り討ちにあい甲斐に戻った主人公、ママからきつく戒められる「家臣2人死んだ、一年に2度も戦は皆迷惑、国は自分だけのものじゃない」


今週の真田様(o^ω^o)<上田原にも参戦したよ
(武田が村上に負けるとでもいうのか?という信玄の問いに対して)
「戦は知恵比べにてこの場で勝ち負けは申し上げられません。しかし前回の志賀城攻めで武田軍が敗者にも容赦なく非情なふるまいをしたことで、村上勢は降伏という選択肢なく、決死の抵抗をするでしょう」的な進言。
(志賀城のふるまいは武田を恐れさせるために,あえてやったのだ!異論があるのかっ!という信玄に対して)「いいえ、ございませぬっ!」
志賀城でのやりすぎ行為を遠まわしに諌めましたが、まだ若い信玄には通じませんでしたな。

(上田原で劣勢でも撤退しようとしない信玄公を案じた家臣達のやりとりで)
「親方様は強いが、まだお若い。戦は引き際が肝心にて、誰かそのようにお教え申し上げねば」
鬼美濃殿に「新参者が!差し出がましいぞ!!」って怒られてましたな。※それにしても鬼美濃殿、カツゼツが悪い。

おべんきょう

できごと

○上田原の戦い:1548・小県郡(長野)
 武田方は板垣信方甘利虎泰重臣2人を失い信玄も2箇所の傷を負った

じんぶつ

上杉謙信(1530-1578)大名・越後(新潟)春日山城栃尾
  大名ではないがけっこうな家で産まれた・嫡男でなかったため14歳まで寺に入れられ過ごす/14歳で栃尾城主/19歳で春日山城主/21歳で越後(新潟)国主/全盛期はあっちこっちで戦に次ぐ戦、まさに戦国時代って感じ(ただし攻めたり攻められたりっていうより、よその戦争に首突っ込んでるだけの戦が多い)/1547・居城・春日山城にて病死(享年49)
 言わずと知れた超メジャー大名。個人的には嫌い(こいつの正義感のせいで見知らぬ土地へかりだされ戦死した新潟のお百姓さんたちが不憫でならない。徴兵反対)

直江兼続(1560-1619) 武将・家老。越後(新潟)の上杉謙信・景勝の2代に仕えた。越後与坂城 城主(新潟・22)→会津(福島・37)→米沢(山形・48)
  国内戦はもちろん朝鮮出兵時も従軍。関ヶ原は西軍に、大阪の陣は徳川方につく
  2代将軍の世まで生きたのだから大往生ですな(徳川の世は見たくなかったであろうが)・享年60