大河ドラマ・武田信玄・第44回・感想



第44回 「氏康の挽歌」

かんそう

○杉様昇天
 今回はやはり北条氏康公の回でしたな。初登場時はどんな野心をもった悪役かと思ったら最初から最後まで名君でした。(38-39話の三増峠追撃命令のくだりだけ意味不明でしたが)最期の独白「人生一度くらい無茶してみてもよかったナ」も泣けました。合掌。

○「口数多くして動かぬは犬の遠吠えに似たり」
 北条氏康公と対照的に暗愚役の多い氏政公。今回も「上杉がやらないから上杉がダメだ、でも同盟破棄はよくないことだ、でも従うのはやだ、かといって戦うのもやだ」というグダグダっぷり。見かねた氏康パパに「キャンキャン吠えてばかりで何もしない」と言われる場面は他人事と思えませんでしたな。「やらない理由を掲げて居直る」悪癖が自分にもあるのでここは猛省。最も氏政公は実際は名君だったらしいですが。

○今週の真田様
 (´A`)<ナシ。ワンカットの出演すらなかったでござる


覚へ書き

あらすじ

○歴史パート:1569上杉影虎(北条三郎)、人質として上杉家養子に/1571.北条氏康・死去。遺言により北条は武田と再同盟、これにより北条と上杉は手切れ/1571.織田信長比叡山焼き討ち/1572.武田信玄・西上作戦開始(三河攻め)

ドラマパート:前回の続き・就寝中の高坂某を刺そうとした上杉家臣の女スパイ、高坂某を刺すことをためらう/「武田を攻めてほしい」という北条の要請に「上杉のほうが格上だから北条家当主が出向いてきたら攻める」と返す上杉。まだ若い(そして愚息の誉れ高いと名高い?)北条氏政、上杉の返しを拒否、さらに「上杉が動くまでこちらは動けない、でも上杉に従うのもことを構えるのもイヤだ」というグダグダっぷり/そんな氏政をみていた氏政パパの氏康、「氏政では上杉とやっていくことはできない」と判断、主人公(武田)へ和睦する裏工作/主人公、北条との和睦を快諾/高坂某、上杉の女スパイに「おまえはスパイだった、だが愛している、新潟へ帰らないと殺す」と命令、女スパイ「私も愛している、でもあなたを殺さねば帰れない」というやりとり、結局事故っぽい形でスパイ死ぬ/上杉のゲリラ兵、高坂某の城を夜襲するも迎撃され撤退。高坂某「城内にスパイがいる!」と激昂/氏康、氏政に「上杉と手を切り武田と和睦」を指示/氏康(自分の人生は国のために倹約と節制の日々だった。こんなふうに終わるなら天下目指してみるのもよかったのかもな)・・・氏康、死去。/つづく


おべんきょう

じんぶつ(○→メジャー:△→マイナー:×→無名)

○上杉影虎(1554-1579):武将:相模(神奈川)→甲斐(山梨)?→武蔵・小机城城主(埼玉)?→越後(新潟)
 北条氏康の7男として生まれ(8男とも)、仏門入り、その後三国同盟の条件の人質として武田家へ(異説あり)/17歳・同盟破棄により相模北条家へ帰国、北条幻庵の養子となる・結婚する・武蔵国小机城主となる(別人説あり)/18歳・北条が上杉と同盟、その条件の人質として越後入り→北条氏康死去により帰国(←今ここ)、その後上杉と北条が手切れになっても上杉に残る/26歳、死去した上杉謙信家督継承を巡って上杉景勝と争うも敗北/27歳、故郷の北条家に落ち延びようとするも謀反にあい自害

×松田康郷(1540-1609)):武将・北条氏康→氏政家臣:相模(神奈川県)
 北条氏家臣の次男として生まれる/26歳、上杉謙信の軍に大打撃を与える大手柄、その後も戦線で活躍/31歳・北条氏康死去。以後氏政に仕える←今ここ/50歳・小田原征伐豊臣秀吉が攻めてきた)のときは出城で迎え撃つも敗戦/北条家降伏後は結城秀康(家康に愛されなかった?家康の次男)に仕える/69歳・死去
※今更なんだけど一応お勉強(下の松田さんはいとこ)・北条氏康側近A。今話で信玄と謁見してた人

×松田憲秀(????-1590):武将・北条氏康→氏政家臣:相模(神奈川県)
 北条氏家臣の嫡男として生まれる/北条氏康に仕え、内政・外交に秀でる。また従軍もした/1571.北条氏康死去、以後北条氏政に仕える/1590.小田原征伐豊臣秀吉が攻めてきた)とき、北条氏に秘密で降伏工作をしようとしたがバレて監禁される→北条氏が豊臣軍に負ける→豊臣秀吉に北条を裏切った罪で自害させられる
※今更なんだけど一応お勉強(上の松田さんはいとこ)・北条氏康側近B。今話で氏康公に「そちも古き友の1人じゃ」って言われてた人

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