リディック 感想(補足)
前作「ピッチ・ブラック」を観た後に鑑賞
あまりのノリの違いにズッコケた
前作すら微妙だったのに・・・今作は本当に酷い。(どちらも知り合いにDVD渡されてしかたなく見た。次は勧められても観ない。絶対にだ。)
アメリカでこの作品が売れた?なら、アメリカ人も作品内容より俳優とかで映画を観るってことなのかな。よく日本の映画ファンはミーハーでどうこうとかいうけど、こんなクソ作品がアメリカや他の国でも売れたというのなら、結局どこの国もみんなミーハーってことなのかな。国は違えど同じ人間だものね。
最初、人の顔のレリーフがくっついた宇宙船がでてくるんだけど、「これは(♪パンパカパーン、ライオン・ガォー!byMGMスタジオ)みたいな配給社のエンブレムで、このあと配給社のタイトルがきて、本編はそのあとだな」と思ったくらいバカまるだしで浮世離れした絵ヅラだった。監督としてはこのカットで「前作とは別物なのであしからず」といいたかったのだろうが・・
ながれ
※主人公は脱獄犯、只今絶賛逃亡中
0:(前作)主人公を護送中の宇宙船がエイリアンの棲む惑星に不時着。宇宙船の生き残りと主人公はエイリアンの襲撃を逃れながら惑星からの脱出を試みる。結局惑星から脱出できたのは主人公・男A・少女の3人だけだった。(脱出の際、前作のヒロインが主人公を助けて死亡)
1:前作から5年。賞金稼ぎに追われるも返り討ちにする主人公、賞金稼ぎから「男Aに依頼されてきた」と聞き、主人公は男Aの住む星へ行き真意をただす
2:男Aは「宇宙が危ない、主人公の助けが必要でコンタクトをとるために賞金をかけた」と説明しある人物を紹介、その人物は預言者?的な宇宙人で、「今、宇宙は悪の軍団”ネクロモンガー”に占領されかけている、そいつらを倒せるのは絶滅したとされるフューリアという星の人間だけ、そして主人公はフューリア人なのだ」と言う
3:そこに脱獄犯である主人公を追って星の役人が立ち入り、乱闘
4:役人を返り討ちにしたのもつかのま、今度は星に悪の軍団が大規模侵攻、星は占拠される
5:男Aが悪の軍団の戦士に殺され、主人公はその仇を討つため戦士と一騎打ち、倒すも敵に囲まれる
6:敵ボスが装置を使い主人公の記憶をのぞく。主人公がフューリア人とわかり襲い掛かるも主人公逃走
7:ふたたび現れた{1:}の賞金稼ぎに捕らえられた主人公。主人公の誘導工作もあり、前作の生き残りの少女が収監されている灼熱の星に連行される
8:フューリア人の生き残りである主人公を危険視する敵ボスは部下の幹部Aと幹部Bを主人公抹殺のために差し向ける
9:監獄で少女と会えた主人公、少女との関係は良好ではないものの脱出の機会を窺う。悪の軍団の宇宙船が現れ、看守と賞金稼ぎが揉める。そのどさくさに脱獄した主人公と少女。主人公、看守、悪の軍団3つ巴の戦い、看守たちは全滅、少女が悪の軍団にさらわれ主人公は灼熱の星で意識を失う
10:灼熱の星で息絶えるところを敵幹部Bに救われる。幹部Bは屈辱のなか、悪の軍団に改宗させられ悪に従い続けていたのだ
11:主人公、少女を救うため悪の軍団の母船に入り込み、ボスと一騎打ち。
12:少女が主人公を助け絶命、幹部Aが下克上を狙いボスに攻撃、主人公がボスに止めを刺す
13:「ボスを倒したものが次のボスになる」という悪の軍団の掟により、主人公が軍団のボスになる
おちまい
かんそう
開演と同時に漂うgdgd感、トホホな感じ。そしてダサさをメガトン級に追求した感じの衣装とメカ。これはまさに平成の「フラッシュ・ゴードン」といって過言ではないだろう
前作で主人公の立ち居地がイマイチわからなかったので、「なぜ彼はあんな人間になったのか今作で謎があかされる」と思ってみたのに・・・あかされたのは前作で140キロの電池を走って運ぶ怪力は、伝説の宇宙人?だったから・みたいなしょうもない設定のみ。そんな瑣末なことより、主人公の人格ができあがるまでのドラマのほうをつくりこむべきでしょ?(´A`)
宇宙人たちがアツく戦うほどに冷めていく俺・・・(´A`)
物語が進んでも引いたまま。入っていけない俺・・・(´A`)
全体を通して目も当てられない、まるでダメな内容なのでよかったところをあげたほうが早い。
マクベスっぽい?妻にそそのかされる将軍とかはドラマとしては浅いけど脚本としてはよかった。ただ組織そのものがフワッとしてて印象が弱いから生きてこない感じ。監獄パートをやめてそっちの演出にまわせばよかったのに
ラストの、はからずしてボスの座につく主人公、というオチはよかった。
具体的には
{6:}の記憶を覗くシーン
{9:}の監獄に入るくだり・監獄内のワンちゃんとのふれあい・灼熱の地の脱出