真田丸 第41回 「入城」 感想
第41回 「入城 」
○村人との交流
九度村の人とは商売がらみのドライな関わりがある程度で暖かい交流のドラマとかまったくなし、前フリもなし。(真田ひものおかげでもうかったって言うシーンがあったけどまさかあれが前フリ?)そんな状態でいったいどうやって脱出劇を盛り上げる?視聴者も村人も役人も全部まとめてあざむいて脱出劇を演出でけたら脚本家は神やで、とか思ってたら・・・なぜか村長がまさかの脱走幇助。
(´A`)なんでやねん
ベタなところで、「なんか揉め事を丸く収めた」、とか「役人が横暴で村人は真田に協力的だった」、とか。そおいうマエフリなしであの行動をとるのはおかしいだろ・・・(とってつけたように村人が「豊臣政権下のほうがよかった」的なことは言ってたけども)
史実に残る出来事はもうちょっと史実に沿った形にしてほしい。かわりにこういう史実に触れない部分のドラマは脚色すればいいのに。
○雁金(かりがね)踊り
第11回で兄幸の側室・おこうさんが踊った踊り(なんか踊ってたな・程度で今回と同じだったか覚えてないけど。)軽く調べてみたら、真田に伝わる踊りってわけではないらしい。
あと、今回の踊りがどう、というわけではないのだが、ガキのころはヨーロッパの踊り・バイオリンの軽妙な旋律、アップテンポでぴょんぴょん踊るのがかっこいい、日本の踊りはダサくてキモイ。って思ってた。けど、歳をとって日本の踊りも悪くないなと思うようになった。人間って不思議。(伝統舞踊はまだキモくてうけつけないけどこれも歳をとったら変わるのかな。)
○キーパーソン?
脱出を助けた村の若い男は今後活躍するのん?彼が十勇士のひとり、とかなら胸熱だが・・
○ただただ義のために?
史実では「黄金200枚・銀30貫目・恩賞50万石・5千の軍勢の大将・という立場で迎え入れる」っていう条件だったらしい?
でもドラマでの参戦の動機は義のみ?いくらなんでも損得がないのは・・ウーん・・子供や年寄り向けのドラマだから難しいとこではあるのだろうが・・・でも平穏な生活を失うわけだからそのへんの描写は義のみにしてほしくなかった。(今後ココロのうちを明かすターンがあるかもなのでそこに期待)
○脱出劇
ミュージカルしながら1人ずつ退場っていうのは某映画のオマージュ?できれば「最後にヒロインだけ残って絶望ターン、からのとんちをきかした脱出劇」がみたかった。
○妖
茶々さまだけフケメイクなし?いいね、あやかしっぽくていい。
基本的に今回のドラマは「みんないい人」設定みたいだけど。今後の豊臣側のgdgdでは誰かが憎まれ役になってくれるんだろうか。あるいはここでさえ、「たまたま偶然の重なりでこんなことになってしまった、でも本当は誰も悪くない」的な構成にするんだろうか・・・絶対的な無能、絶対的な悪キャラがいたほうが面白いと俺は思うんだが・・
○逸話
徳川家康が「父と息子、どちらの真田だ?」って気にしたいう逸話と、「幸村が変装して入城したため持っていた刀のことでどうこう」っていう逸話は無しかな?これらはあってもいいと思うのだが・・・
○今更ながら
秀頼様の役者イケメン、この子は売れるじゃないか?ちょんまげでもイケメンって、どんだけイケメン力高いねん。まったく世の中不公平やで(´A`)
あらすじ
歴史パート:1614・蟄居状態から脱出、大阪城入り
ドラマパート:豊臣サイドで戦うために大阪城に集結する食いっぱぐれ武士たち(後藤又兵衛・毛利勝永など)/主人公の最初の娘が石田某と婚約/{信濃真田}兄幸、体調不良で大阪決戦に参陣できず。跡取りを長男と決め名代として次男とともに参陣させる/主人公、監視の目をかいくぐり九度山村脱出/家康に痴呆の兆候・の演出。今後の展開(とくに秀頼の運命)にかかわってくる?/「私も戦います」妻の発言に、声を荒げ「それはならぬ!!」という主人公。負けを悟っていた?今までいつも妻を尊重し、腫れ物を扱うかのような接し方だったのに、声を荒げ、「それはならぬ!!」とは。泣かす・・・///////
おべんきょう
じんぶつ
○木村重成:(1593頃-1615)・武将:(大阪)
1593頃・豊臣秀次(秀吉に自害に追い込まれた人ね)の家老の子として生まれるも、のちに秀次事件で父親が切腹。以後、秀頼の小姓として仕える/1599・優秀だったらしく秀頼に重宝され、豊臣姓を賜る/1615・大阪の陣にて戦死
「あいつはたいした奴だった」的な逸話多数
容姿端麗で行儀作法もなっていて刀・槍・馬術にも秀でていたそうな。
大阪の陣のとき、嫁さんが妊娠していて重成の死後に出産、そして嫁さんは重成の一周忌に殉死したのだとか。20歳で。泣かす。
ちなみに俳優の子はあまり好きじゃない。雰囲気が暗い。
豊臣秀吉家臣・毛利某の子として生まれる/11歳・父親が豊前国小倉城主に/21歳・父親とともに朝鮮出兵/24歳・関ヶ原・西軍につくも西軍敗北、徳川方の大名のもとで暮らす/38歳・大阪の陣・豊臣方につき「5人衆」という兵を束ねる役割につくも敗戦、豊臣秀頼の介錯をしたのちに息子、弟とともに自害
大阪の陣に参戦するにあたって妻を敵地に残すことになる→妻が気丈にふるまい勝永を送り出す・みたいな逸話があるらしい
大阪の陣では目をみはるような活躍をしたらしい
後継問題で父親と不仲だったらしい・子供が早死にで跡継ぎ問題で残された父親は苦労したらしい
側室に「2代目・小野お通」という人がいる。ちょっと前に「小野お通」というキャラクターがでてきたけど、きっと初代なんだな。でも時期的に主人公が死んだ後だとドラマも終わってしまうからこの辺は歴史好きの人のための遊び心とかなのかな
おまけパート
○大阪城跡公園(大阪)
現在あるのは昭和6年に、再建されたもの(豊臣秀吉ver)
行きたいレベルB。昔、行ったことがあるようなないような。テッコンキンクリートで萎えたような記憶があるようなないような。
いつか真田丸跡地へ行ったときついでに行ってみよう。