真田丸 第37回 「信之」 感想


第37回 「信之」

○アスペとは・・
空気が読めず、一言多く、ウザイと評判の「ヒロイン・きり」。
こういう人、俺の知り合いにもいるけど、俺の経験上ではこおいう人ほどイザというときは信用できる。側にいてくれるし裏切らない。(「普通の人ならいたたまれなくて逃げ出すような空気でも、そう感じないから逃げないだけ」)なのだろうが、それでも「誰もが逃げ出すなか、側にいてくれる人がいる」という事実が、ただただありがたい時がある)

ドラマでは主人公不在の大阪で、自分も殺されるかもわからない、罪人の親族たりえる主人公の母親の面倒をそつなくみてくれた、という設定だったんだけど。苦労したであろう人質状態での年寄りの介護を笑顔で「大変でしたよ?でも、大丈夫!(笑顔)」と言ってのけるヒロインの高感度は大いにあがった(俺の中で)。

○一言言わせてもらえるならば
主人公の娘が「あんたがパパってありえない」的なことを言っていましたが。
ドラマ内での絡みはほぼナシ、手紙したためシーンなし、おそらく養育費の支払いのみ、で、久しぶりの面会で「パパだーいすき!」とか言われたら。それはむしろ「無関心ですから、あんたなんてどうでもいいですから。金さえくれたらワテクシ何でも言いますよなんていって欲しいですか?」、みたいな意思表明だと思う。(産んだら垂れ流しか?クソ野郎!)って思うからこそ、「あんたがパパってありえない」って言いたかったんじゃないかと俺は思う。けどどうせ今後の展開で和解するんだろうなあ。ヒヨヒヨ。(どのみちドラマ内のことですが)

○人間の本性
真田パパ幸と主人公は戦いに勝ったとき、「いやあ、ハッハッハッ☆勝った勝った!兄幸には悪いことしたな(笑)」 だったのに

兄幸は戦いに勝ったと知り、「こんなに早く決着が・・・父上たちはどうなってしまうんだ・・・(困惑)」 みたいな。
これだけ見てると兄幸のほうが断然人間として綺麗だと俺は思う(ドラマ上のことだけど)

○たしか昔の大河の主演俳優さん?
家康の役者さん、いいなあ。脚本の人がコミカルな場面をはさむタイプの人だから、憎めない家康(彼も人なり)と思わせれるシーンをすごいはさむけど、そおいうのがない、「ただ憎らしいだけの人」という家康の役だったとしても、その役をやりきる技量のある役者さんと思わされる。ケレンミまではいってない、いい塩梅のセリフまわしだと感心しきり。

天正壬午の乱のノリで
「上杉と組んで徳川と戦うモン!」というパパ幸に、主人公が「もう無理なっしー、絶対負ける。っていうかもう負け確定。あとは兄幸に助けてもらおうっしー!」みたいな進言をするのですが。 無理と決め付けずやってみりゃよかったじゃんね。(まあドラマパートだけど)

○石田・大谷ですら超高速だから、いたしかたなかろうが・・
加藤清正福島正則も見せ場まったくなし。カトキヨのほうはなにかしら見せ場がありそうだったが、誰がやっても大差ない役ででてきて誰が言っても大差ないセリフをしゃべって早々に立ち去りました。(→三成の妻を主人公と面会させる・だけで個人のセリフはとくになし。)

○おおい、教えてくれ!
大井正義って人がちょい役なのにテロップでてたけど、実在の人物?なんか逸話あんのか?


あらすじ
歴史パート:関ヶ原合戦・戦後処理/真田・上田城を徳川に明け渡し/大谷吉継・自刃/石田三成・斬首刑

ドラマパート:「自分の国は勝ったが本体の国が負けた→つまり自分も負け確定」ということを主人公に諭され、苦渋ながら敗戦を受け入れ徳川に降伏するパパ幸/大阪へ出向きパパ幸と主人公の命乞いをする兄幸、そんな兄幸のために一緒になって家康に命乞いする本多忠勝(兄幸は本多の娘婿)/本多忠勝の助力もあり、パパ幸と主人公は死罪を赦してもらえた・しかし「パパ幸+主人公と縁をきること・パパ幸から受け継いだ「幸」の字を捨てること」を言いつけられ兄幸苦悶/戦時中の人質生活ですっかり疲弊した主人公の母/必死の嘆願をなしえた兄幸がパパ幸に結果を報告。「命は助かるが領地は没収、流罪・追放」。それを聞いたパパ幸に「役立たず!」と怒鳴りつけられ、「お許しください」と頭を下げる兄幸(←泣ける)/家臣たちの身の振りを決め元・領地を離れるパパ幸と主人公(出浦昌輔が寝たきりで登場、かなり重傷の模様)/没収された真田の領地は兄幸のものとなる、兄幸、「真田信幸」から「真田信之」に改名(字は違えど読みは同じ・これがワシの意地じゃ・とのこと)/パパ幸・主人公が家康と謁見「おまえらは今後地方でなにもすることなく死ぬまで寂しく暮らせ」的なことを言われる/「裏切り者」という形になった小早川秀秋、自責の念でノイローゼ(2年後に死にました・とナレーション)/主人公、大阪編で世話になった人達と別れの挨拶、正室と再会/ヒロインとも再会、一緒に来て母親の面倒をみて欲しいといった矢先、母親が地元に帰ることになりお前も地元へ帰れと手のひらを返す(主人公は本当に本当にヒロインが眼中にない感じ)/加藤清正が主人公と石田三成の妻を引き合わせる、妻は三成の最後がいかに立派だったかを主人公に説く←カトキヨはなんの見せ場もなく、ただ連れてきただけってかんじ。(もちろん情あって・の設定だが)/パパ幸・主人公一行、紀伊九度山和歌山県)入り。それを物陰から覗き見る不穏な集団/つづく


おまけパート

○善称名院:
蟄居となった真田の屋敷があった場所とされている。真田庵とも呼ばれ、真田昌幸・幸村・大助(←幸村の息子)がまつられている

慈尊院
高野山は女人禁制だったため、高野山詣の女性はここで、とされていた。そのため女性の参拝客、女性の願掛けが多い(九度山っていうのは空海が月に9回高野山から下山して母親にあいにきた場所がここってのが由来)

行きたいレベル・B(和歌山まで行く機会があれば行ってみたい)

.