真田丸 第36回 「勝負」 感想


第36回 「勝負」 

○おしてないのにまきでいく
上田城の籠城戦が地味だしざっくりしすぎ。資料があるんだからここはもっと掘り下げるべき。前回の上田城を凌ぐ盛り上がりを期待してたのに。今回に限らずなんか全体的に話があっさりしすぎてる。正直、創作120パーセントの大阪城内での人間ドラマなんかより、ある程度資料のある上田城の戦いや関が原のほうに時間をさいてほしかった。予算のせいなのか脚本家さんが人間ドラマやりたいのか知らんが、俺のニーズにはあってない。まあ関ヶ原はあれでもいいが「秀忠はまだ来ないのか!おのれアワノカミ!!by家康」ぐらいはほしかった。

本来なら「小山評定福島正則がちょっとキョドる」とか「沼田城小松姫が人目を忍んで孫を見せに行く」とか「史実か怪しいけど伝承がある」ものも組み入れ、脚本家さんの創作の部分は削ってほしかった。創作にチカラをいれるならせめて出浦昌輔をだしてほしかった。なんか大阪の陣も不安になってきた。「九度山蟄居編」にチカラを入れて「大阪冬・夏の陣」をシャバシャバにするようなことだけはしないでほしい・・

○なんだかんだで天下人
さなパパと弟の裏切りを見逃した真田(兄)に対する徳川家康の態度「近寄って、手をとって、感謝の言葉をかける」。本心は別のところにあったとしても、これが三成なら真田(兄)に言葉だけの感謝・しょっぱい対応をとったろう。やっぱりなるべくしてなるようになるんだな、と思いましたまる(ドラマだけど)

○「倍返しだ」
そろそろ主人公はあの小賢しい小者チックなしゃべり方をやめてほしい。遅くともパパが死んで大阪の陣のときにはパパみたいな大きなしゃべり方になってほしい。そのほうが役者さんとしても「何をやっても同じ」と言われないだろうし演技のやりがいもあるだろうし。「挑戦なくして成長なし(上から)」

○恥ずかしいっ!
大谷吉継「案外、真田の働きが戦局を左右するかもしれん」と言う→真田大勝利→真田が働いたけど大谷たちの西軍は負ける→恥ずかしいっ!大谷公・恥ずかしいっ!


あらすじ

歴史パート:1600・小山評定小松姫(真田(兄)の嫁)がさなパパを門前払い/第二次上田合戦/関ヶ原決着・東軍勝利

ドラマパート:上杉討伐に向かう途中で大阪の石田三成らの挙兵を知った徳川家康が討伐軍の大名を集め今後の動向の軍儀を開く、ほぼすべての大名が徳川につくことで一致/「父親の軍が離反、拠点(長野県)に戻ったが自分の軍は徳川に付く」旨を家康に伝える真田(兄)/戻る途中、真田(兄)の城に入ろうとするさなパパと主人公たちを、真田(兄)の嫁が「あんたらは敵だ」ととおさない、「よい嫁じゃ」といい立ち去るさなパパ(ドラマではなかったが実はこのあと真田(兄)の嫁が子を連れてこっそり後を追いさなパパたちと面会したとの逸話あり)/上杉討伐をやめた徳川軍のうち3万8千(with徳川秀忠本多正信、真田(兄))が帰りがてら、さなパパのいる上田城 を攻めに くる/上杉は北の伊達を抑えるため動かない/2度目の上田城攻めということで前回と同じ作戦が通じないながら時間稼ぎや奇襲で相手をかく乱する上田城の真田軍/敵味方となった真田両軍は慎重に示し合わせた上で交戦、支城を徳川方の真田(兄)に奪い取らせる/さなパパの予定どうり雨がふり、さなパパの読みどうりの場所に布陣していた徳川軍に、さなパパがあらかじめ作らせておいた山道を通って主人公が奇襲をかける(ええい、信濃守護のアワノカミはバケモノかっ!)/しかし徳川軍は急きょ撤退していた。(緊張が高まり臨戦態勢の主力部隊の応援に向かうため撤退していた)/徳川から城を守りきったさなパパたち、祝宴を開く/そこに伝令、「主力戦で徳川の勝利、さなパパ側の西軍は負けてしまいました!」/呆然とするさなパパたち
つづく


おべんきょう
○第二次上田合戦(1600年9月)
上杉討伐に向かった徳川軍が引き返す→徳川秀忠率いる部隊3万8千が通過点にある上田城を攻める→真田パパ、降伏の書状を出すがその後バックれる(時間稼ぎ+挑発)→怒った秀忠、攻撃を命令→徳川配下の真田(兄)が上田城の支城・砥石城を攻め落とす(守る真田(弟)、目立った抵抗もなく城を明け渡す)→徳川軍、真田の稲を刈り取ることで食料を奪う、調達、城から兵を誘い出す「苅田戦法」を敢行→真田軍が稲刈りを止めようと出てくるも徳川に蹴散らされ城に逃げ込む→追撃する徳川軍だったが待ち構えていた真田軍に迎撃される(実は真田軍が逃げ出したのは囮作戦だった)→さらに真田(弟)が秀忠がいる本陣を襲撃、秀忠逃走→さらに真田軍、予めせき止めていた川を氾濫させ徳川軍に大打撃を与える→徳川軍一時撤退。そこに徳川本部隊から帰参合流命令が届き徳川軍はそのまま移動、真田の勝利で合戦終了


おまけコーナー

砥石城跡(長野県)
主人公のおじいちゃん、真田幸隆武田信玄の配下として落城させ、のちに与えられた城(武田の砥石崩れ)として有名。今回ドラマで主人公と真田(兄)がひと芝居うった場所(史実でもそれに近い)。うちから車で一時間(ドヤ)
行きたいレベルA(そんなに興味ないが近所なので行かなくちゃいけないような意味不明の使命感)

.