大河ドラマ・武田信玄・第23回・感想

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大河ドラマ武田信玄・第23回・「信虎変身 」感想

かんそう

「上杉・織田・今川の上洛に遅れてはならない、天下を思うなら武田も上洛すべし」と進言されても「いや、天下など思ってもみない、甲斐の守りを固めよう」という主人公。弟たちの前ですら本音を言わない。なんでだろ?

真田様・やえ殿・反抗期の嫡男の3エピソードは今回お休み。しかし武田パパ虎のケレンミたっぷりの独白パートに本編の三分の一以上の時間がさかれてた。
いつもながらこの人のシーンだけ違う作品みたい。セリフまわしとか。
セリフ大筋
「甲斐の国主でありながら、(甲斐を追われてから)酒に浸り気力も失せ背を丸めあざけりをうけながら虫けらのように十余年生きてきたのじゃ。恥を知れ!(独白)」
「我を導け・・(雷雨に向かって)」
「咲き誇るもの(信玄や愛人・桜を比喩に)は惑わしたものの魂を奪い、誇りを捨てさせその日その日の目先の闇に生きさせようとするのじゃ。美しい姿に惑わされてはならん!高き志もて!甲斐を思え、天下を思え、己を見捨てるな!愛しき者に溺れてはならん!己を生かしたくば、自らの手で立つ(断つ?)のじゃ、己を取り戻すのじゃ!」
役者さんがすっごい熱演で魅せられる。ただ、学生の頃ならうけつけなかったと思う

このあと「らん」(←第一話の頃とは豹変、パパ虎をなめきった態度でデカイ態度をとっていたパパ虎の愛人)がパパ虎に斬られるんだけど、スカッとした。
あのなめくさった態度や目つきが昔の知り合いにそっくりで本当むかつく。みてくれがいいだけで勘違いのアホ女、俺も斬り殺したかったわ。(役者さんが悪いわけではないのだが)


あらすじ

歴史パート:
1559・織田信長上洛/武田家臣・原昌俊病没(史実では1549)/1561・上杉謙信関東管領に・名を長尾景虎から上杉政虎に/1559・武田信春から武田信玄に改名、出家/1560・今川義元が挙兵(上洛)

ドラマパート:
今川義元、天下取りのための上京を決意/酒びたりで覇気を失い側室にすら舐められていた武田パパ、再び野心を蘇らせる。側室やそのとりまきを斬殺する/甲斐の金の産出量が落ち、金山がある駿河(今川)か越後(上杉)への侵攻の必要性があがる/古参家臣・原昌俊病没/上杉謙信関東管領に/武田信春から信玄に改名/今川義元の上洛にあたって主人公が山本勘助らの援軍をだす(その際山本勘助に’織田と内通して今川義元を討つよう’命じる)


じんぶつ
原昌胤(はらまさたね1531-1575):武将・武田二十四将:甲斐(山梨県
 武田家家臣の子として生まれる/19歳・家督を継ぐ/それから事務方として活躍したらしい/44歳・長篠の戦いで戦死
 今回死没した原昌俊の嫡男。父の「陣場奉行」という役職を引き継いだ。(そのため親子ともども派手な活躍がなく資料が少ないらしい←陣場奉行は裏方事務方なので)
伝説・原昌俊のもとに死んだ妻がやってきて、その間にできた子が原昌胤、という伝説?があるらしい