真田丸 第35回 「犬伏」 感想


第35回 「犬伏」 

かんそう

歴史パート:

ドラマでは
徳川の進軍は「反抗勢力をいぶりだす誘い」ではなく「想定外のできごと」

ラマでは
真田家の東西分裂は「不一致」ではなく「策略」

(´A`)<実際どうなのか知らんケド

意識朦朧?
「軍勢の采配はおぬしに任せる」って、オイ!!大谷吉継公、いくさベタでおなじみの石田三成にそれをまかせちゃいかんだろ!?
そして小早川秀秋に至ってはやる気すらない。家柄を重んじ、器でない者に荷を負わせるっていうのは現代社会でもままありそうな話だな。

ガラシャ様の死去
なんか想像してたよりドラマがしょぼかった。こんなんなら何話も前から出てくる必要なかったのでは。出演は大人の事情?


ドラマパート:

上杉vs徳川で上杉側につくことに決めたさなパパのセリフ
「裏切るのではない、おもて返るのだ!」
終盤、徳川にくだる真田(兄)が
「裏切るのではありません、おもて返るのです!」
と言うのかと思ったら違った。そんな言葉遊びはなく、そこはしっかり泣かせる内容になっててよかった

さなママ、大人の事情(役者さんの息子が暴行罪でタイーホ)のせいで出演不可になって死去扱いかと思ったけど、出演シーンあってよかった。
だいたい成人の息子の騒動で親が仕事クビになるのはおかしいと思う。

江姫の役者さん、イイネ!
「父親である家康が自分を全面的に信じてくれない」とスネる徳川秀忠に対して笑顔で
「お心をしっかりお持ちくださいませ、お前様は徳川を引っ張っていくお方」
顔を近づけ手を握り眼をみつめ「出来ます!だぁいじょうぶ、できます!」
すっごい元気でる笑顔と励まし方だった。
こんなふうに接して励ましよりそってくれる(綺麗な)女性っていいよね。
斉藤由紀さんといい、徳川の嫁の役者はいいな。

パパに並び、越える兄弟
「戦乱の世が続く、東西どちらにもつかない」というさなパパに対して
「はたして父上のお考えどおりになりましょうか」各国の状況を鑑み疑問を呈しどちらかにつくよう促す主人公
「じゃあくじで決めよう、選べ」というさなパパに対して
「こういうことはもうよしましょう!二人は豊臣についてください、私が徳川につきます!」決断を下す真田(兄)
第2回(1582・天正壬生の乱)のときは父上の言うことに振り回され、ただ信じ従うのみだった主人公と兄上、ついに父上と同じ土俵にあがってものを進める器になりました。まあ第2回で15歳、それから18年後の今回の第35回では33歳、しかも主人公は京都で各国の情報を得ていたろうからさもありなんともいえましょうが、さなパパにしてみれば今まで全部1人で背負ってきたものを隣で支え、共にになってくれるまでに子供が成長したのは寂しいより嬉しいほうが大きかったんじゃあないだろうかと思う。


あらすじ

歴史パート:
1600・徳川不在の京都で石田三成らが挙兵、徳川家康を弾劾する檄文「内府ちかいの条々」をおこす/石田三成の挙兵をうけ徳川につくか豊臣につくかで真田昌幸・昌信・幸村が密談する「犬伏の別れ」/

ドラマパート:
真田家は上杉につくため一族女衆の京都脱出の手はずをする/石田三成大谷吉継に助勢を懇願、大谷快諾、徳川に宣戦布告/真田は徳川を奇襲するつもりだったが大谷石田の挙兵により計画に水入り、今後の身の振りの協議/やる気のない石田側の小早川秀秋接触する徳川方のつかい/細川邸で出火・人質のガラシャ死去、これにより石田勢にたいする反感が諸国に生ずる(ドラマではあくまで突発的な事故)/真田父と嫡男・次男が密談、東西どちらが負けても真田の血筋が絶えないよう当主と次男が西、嫡男が東につくことで生き残りをはかることに。物別れや敵対ではないので酒を酌み交わし笑顔で言葉を交わす3人


おべんきょう

じんぶつ
江姫(1573-1626)2代将軍・徳川秀忠様のご正室
大名の娘として生まれるもその年に父親が織田信長軍に攻められ自害、以後織田家により手厚く養育されるも9歳のとき織田信長が死去、母が再婚、相手の柴田勝家のもとへ/11歳・母親と再婚相手が豊臣秀吉軍に攻められ自害、姉2人とともに豊臣にひきとられる/12歳・武将・豪族の佐治一成と結婚するも政治絡みで離婚させられる/14歳・豊臣秀吉の養子と結婚/20歳・夫が朝鮮出兵で死去/23歳・徳川秀忠と結婚/28歳・関ヶ原(←今ここ)/33歳・夫が将軍に/51歳・長男が将軍に/54歳・病没
浅井長政柴田勝家と没落する大名家で悲劇を体験する「浅井3姉妹」の末妹。子だくさん。



おまけコーナー

新町薬師堂・唐沢山城(栃木県)

新町薬師堂:
{さなパパ・真田(兄)・主人公}の3人が豊臣・徳川どちらにつくかで話し合い、敵味方に分かれることを決めた「犬伏の別れ」の舞台。密談を覗いた部下が下駄を投げつけられた、すぐ脇にそれぞれ東西に分かれて進んだ橋「別れ橋」があった、などの逸話も。タイムマシンで見に行ったら実は犬伏の別れはここじゃなかった、とかなら滑稽で面白いのだが。
行きたいレベルA

唐沢山城:士族、佐野一族のお城
関東7名城のひとつ。上杉謙信に10度攻められるも迎撃、撃退したり(降伏したり)したことで堅固だと評判になったらしい。でもこの城、真田と関係あるのか????(関ヶ原では東軍についている)。薬師堂に行くことがあるならついでに行く
行きたいレベルB


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