真田丸 第1回 感想



第1回 「船出」

歴史パート:甲斐(山梨)の武田軍が隣接する敵国に囲まれ内外から崩壊させられていく・主人公属する真田家は武田配下から離れ(ドラマでは円満離脱←なんたるメルヘン!)、上州(群馬)へ落ち延びる

ドラマパート:天才肌の主人公・生真面目な兄、海千山千の父、足引っ張りポジションの母

かんそう

しょっぱなから敵兵に追われるんだけど、内容がコント的。考証とか、あんまり細かくつつかないで、まあ楽しくいきましょう的な脚本家さんのメッセージなんだろな。

主人公のお兄さん役の人、超売れっ子なのに主役じゃない役で一年もスケジュール縛られていいのかな。いずれ大河で主役をもらうためか?
きっと主役を喰うつもりでやるだろうけど、監督がそうならないように指示、編集するだろうし、なにより主役の俳優さんも自分が一番輝くよう必死でやるだろうし。でも役者さんそれぞれのそういう気概が見れるのはいいね。

最終回はお兄さんが狂言回しで、夕陽に向かって「ノブチゲー!」と泣きながら叫ぶ→テーマ曲→エンドロールのコンボでキマリかな。

ドラマでは、真田のコスプレしたおっさん2人が母親や部下を連れて遠く離れた拠点へ行く絵だったけど、実際は主人公15歳、お兄さん16歳。とくにお兄さんは嫡男で、お父さんの代わりに判断して動いていたんだから、すごい16歳だ。実際は大人の臣下が相当数随行していて、当主の指示をもとにつくった計画を嫡男に通してから履行してたんだろうとは思うが。
あるいは昔は早死に社会で、敵も世の中も総じてみんな若かったから、未熟VS未熟でバランスがとれてたのか?不思議。


性格の違いの演出

○主人公が独断で敵を偵察したことに対して

兄:武田の許可なく動くな

主人公:兄は武田の一員だが自分は真田だから大丈ブイ

兄:大事なときは上からの指示を待て

主人公:大事なときだからこそ待たずに先手先手で動くべきだ


○武将達が戦略会議、とりあえずすることがない兄弟2人が崩し将棋をやる

兄:今やることでない

主人公:今のうちにしかできない、戦になればできない

兄:ならば普通に将棋しよう

主人公:兄は攻めが定石すぎてつまらない

兄:なにごとも定石が大事だ

みたいな。このやりとりに逸話、元ネタあるのか知らないが、今後の2人の人生を思うと(´;ω;`)ウッてなる


逸話・元ネタといえば・・

北条氏政さん登場のときの「汁かけご飯」の演出

徳川家康さん登場のときの「爪噛み」の演出

それぞれにちなんだ逸話があるんだそうな。


おまけコーナー

長野県上田市 上田城跡・・徳川を2度撃退したことで有名。俺んちから車で30分o(`ω´)o ドヤ

山梨県韮崎市 新府城跡・・武田家が再起を託し建設するも織田の侵攻で中途破棄。ようするに未完でしょ?それって城とうたっていいのか?

大阪府大阪市 大阪城跡・真田丸・・大阪城はテッコンキンクリートでできている。初めて中に入った時はびっくりしすぎて泣いてしまった。真田丸跡地へはいつか行ってみたいもんだ。
 
 

 
おべんきょう:
 
人物
 
真田信繁 :(1567-1615)武将。
主人公。「武田配下(山梨~群馬~長野)15年」15歳→「政情不安定・徳川⇔北条(長野)3年」18歳「人質in上杉(山形)2年」20歳→「人質in豊臣(大阪)13年」33歳→「”関ヶ原戦”+豊臣石田(長野)」33歳→「蟄居(和歌山)14年」47歳→「大阪の冬夏の陣in豊臣(大阪)」48歳→自害
 
真田昌幸 :(1547-1611)武将・大名 長野
主人公のパパ。武田・織田・上杉・北条・徳川・豊臣の配下を転々。時代といえばそこまでだが同じ相手と切れたりつるんだり上手く立ち回る。長野で徳川に2度勝っているすごい人。最終的に徳川に敗れ、和歌山で蟄居中に病死。(64) 
 
真田信幸 :(1566-1658)武将・大名(信濃上田藩主→松代藩主)長野
主人公の兄。長男なので序盤は父と同じ経歴・関ヶ原から東軍につき徳川の勝利に伴い上田(長野県)9500石の藩主となる。その後松代へ移封、隠居、92で死去
 
穴山梅雪 :(1541-1582)武将 (山梨)
武田家の有力家臣、ドラマではポロッと主君を裏切った感じだけど実際は信玄から勝頼に代替わりしたあとの勝頼との関係がうまくいってなかったとかなんとか。(まあ実際、ポロッと裏切る武将なんているわけないのだが。)
で、武田を裏切って織田に付いたはいいが、今度は織田が自害、そのとき穴山は敵陣にいて、自陣に逃げ帰ろうとしたが落ち武者狩りに殺される(41)※ちなみに同じ状況から徳川家康は逃げ切った。 

木曾義昌 :(1540-1595)武将 木曾家当主(長野)→阿智戸領主(千葉)
武田を裏切り織田につくも織田が自害、最終的に豊臣につくが領地を移転され失意の中55で死去
ドラマでは裏切り者ポジションだけど、史実でみると裏切り者ってわけではなさげ。(まあそれを言ったら全ての武将がそうなんだけど)生き残るための手段が真田と似てるし、今後どうドラマで扱われるか興味あるが、役者さんの顔を見たぶんには悪役・小者ポジションっぽい。この人主役で大河やってほしいくらいなんだけどナ。

矢沢三十郎頼幸 :(1553-1620)武将。真田家に仕える(長野)
ドラマで初めて知った人。なんかドラマの立ち居地的に死臭がしたから調べてみたけど、ぜんぜん長生き(68没)。お兄さんルートに乗ったのが勝因だね。
 
佐助     :(架空キャラ?)いわゆるさすがの猿飛なのか、それとも実在する人物をもじっているかは今のところワカラン。(調べればわかるかもだが調べない)
 

 
武田勝頼 :(1546-1582)大名。甲斐・武田家当主(長野(16)→山梨(25))
武田信玄の息子、信玄亡きあと、武田家当主となるも長篠の戦いでの大敗を契機に?衰退、家臣たちから次々に離反され自害(36)
個人的には・・・ドラマでは超いい人だったけど、実際は部下を分け隔てて贔屓・寵愛したことで求心力を失ったらしいので。そのさまは反面教師として胸に留めておきたい。(`・ω・´)<つまり能力の低い人間も大切に扱うように努力しなくちゃってこと
 
上杉景勝 :(1556-1623)大名・出羽米沢藩藩主・上杉家当主(山形)
上杉謙信の養子・跡継ぎ。関ヶ原で豊臣石田に付くも敗戦、徳川に謝罪、許され減移封された米沢(山形)の大名となり69まで生きる
ドラマ的には主人公と友好・真田宗家とは微妙な関係なのか?(`・ω・´)ドラマで勉強しよう
 
北条氏政 :(1538-1590)大名。相模・後北条氏当主。(神奈川)
ドラマ開始の1582で織田・徳川とすでに連携しているが、この後織田信長が死に状況が急変、結局豊臣秀吉に攻め込まれ切腹(52)軍師カンベーを思いだしますな。
 
徳川家康 :(1542-1616)武将・大名・将軍(三河・江戸・駿府ー愛知・東京・静岡)
ラスボス。ドラマでは三河スタート?今後豊臣傘下・下克上で天下統一、73歳、駿府城にて死亡。
 
織田信長 :(1534-1582)武将・大名。美濃・織田家当主(岐阜)
ドラマでは1話めにして天下統一目前。来週死ぬけどね。真田を傘下に治めた後、本能寺で裏切り界のスーパースター・明智光秀に攻められ自害(48)

できごと
 
1582年
 
2月:浅間山噴火 凶兆とされ、武田軍の士気の低下におおいに影響した。(←士気うんぬん以前に家と畑が危険な状態なら戦争どこじゃないだろうし実際それで木曾討伐を中断してうんぬんなんだけど、ドラマでは武田からみの事情はオミットされてましたな)
 
3月:甲州征伐 織田・徳川・北条が同盟、連携して武田を滅ぼしにかかった。(今回のドラマはまさにここ)


○武田包囲網 

           上杉(越後)
            ↓ 
織田(美濃)→ 武田(甲斐)  ←北条(武蔵)
           ↑   
      徳川(三河

まさに四面楚歌!