西郷どん 第25回 「生かされた命」 感想



第25回 「生かされた命」

◎かんそう

○ミッション・インポッシブル

「スイカ売りに化けてイギリスの船に乗り込み船を内部から破壊する」という鹿児島県民の作戦、史実なんだそうですが。ドラマでは「お互い言葉が通じず失敗」っていってたけど、ちょっとググってみたら、「普通に怪しすぎるので、警戒され近ずけなかったから失敗」とあって笑った。

(´A`)<「普通に怪しすぎる」そりゃそうだwww


○ここは強調すべきだったのでは

西郷を慕う沖永良部島のお役人・土持政照どの。
なんでも記録では、「土持どのは西郷のために私財を投じ新たな牢獄を新築。これに感動した西郷は土持どのと義兄弟の契りを交わした」んだとか。なんでドラマでここに触れなかったんだろう。
さらに流罪の先輩・川口雪篷どのにいたっては今後の西郷家にとって欠かすことのできない人物(今後も登場する人物)になるのに、なんかドラマの描写ではイマイチそこまでの関係になるきっかけのできごとの説得力が弱かった。沖永良部島での西郷とこのお二方のなりそめはヘンな演出はせず記録に寄り添って掘り下げるべきだったのではと思う。

脚本の人は、記録があるにもかかわらずなぜ史実にあるムネアツのエピソードを挿し込まなかったんだろう。時間制限の問題?あるいは「大久保どんと西郷の友情」を強調するために今回の2人は脇に置いた?


(´A`)<やっぱり俺的には沖永良部でのできごとは普通に記録を流用した構成のほうがムネアツになったと思うけどナ。


○ドMか?
食事に手をつけず、みるみる疲弊していく西郷どん。いったいどんな心境だったんだろう。
「明日には大久保どんから赦免の許可がおりた旨の手紙が届くから大丈夫」とか?あるいは「もともと死んだ身なんだから死んでもいい。あとは天にまかせる」みたいな感じ?


(´A`)<なんか違和感あった。

西郷が死にたいならあの演出でいいけど、「家族がいる、使命がある、友がいる、生きたい・赦免の知らせが来るまで死ねない・っていうんなら、あの行為はおかしいのでは。」って俺は思う

(´A`)<天は「自ら生きようとするもの」を生かす。それでも、生き延びたくて、あきらめないで、あがいても、結局人の人生は終わる。でも、だからこそ、人は泥を舐めてでも生きようとするべきなんだ・・・・みたいなテーマを根底にした物語を見たかったんだが、世間では「運を天にまかせて食事もつっぱねる・これこそが人間だ」みたいなのが求められてるのか?

(´A`)<まあ「自ら食事をつっぱねた」ってのが史実ならしかたないが、どうなんだろ・・

(´A`)<俺なら自分から生きようとしない奴は助けない。その、「天」とやらに助けてもらえば?って思う。



(´A`)<なーんて思ってたんだけど、西郷さんもドラマで助かったあと、「天だけじゃなく、人にも助けられた」っていう気づきのシーンがあったから、「西郷さんだって1人の人間、間違えもあるし気づきも成長もある」そういうことだったのかな?とも思った。



◎今週の「命かけもす」宣言

今週の命かけもすは・・・

(´A`)<ナシよ



◎おまけパート

西郷はここで一年半に及ぶ厳しい獄中生活を強いられた

西郷南洲翁謫居之地
当時、西郷が入れられた野ざらしの牢が再現されている

土持政照翁像
やせ細っていく西郷を救った人物の胸像

島の子供に学問を教えたり島民に飢饉への備えの方法を指導したりした西郷への感謝を込めて建立された神社

○行きたいレベル・C
絶対行けないけど宝くじ当たったら行く。今回紹介された場所よりもおもしろそうな場所が沖永良部島にはあるみたい。

(´A`)<まあ行けないがな・・


◎覚へ書き---1864年・主人公36歳---

○歴史パート:

生麦事件(in1862.神奈川県)
鹿児島県の実質トップの行列をイギリス人が通過→日本にある「偉い人が通過するときのマナー」を知らないイギリス人がマナー違反→怒った鹿児島県の武士がイギリス人を斬り殺す

・薩英戦争(△鹿児島県vs△イギリスin1863.鹿児島県)
//生麦事件で自国民を殺されたイギリスが謝罪・損害賠償・犯人引き渡し・処刑を要求→中央政府は受諾するも鹿児島県は拒否→怒ったイギリスが軍艦で鹿児島に→戦争→双方に損害、痛みわけ→結局中央政府が鹿児島県にお金を貸し、そのお金を鹿児島県がイギリスに見舞金として支払うことで決着(ちなみに鹿児島県は中央政府に金を返さず借りパク)→鹿児島県はイギリスの強さを痛感、外国との敵対維持は現実的ではないと判断、拒絶ではなく融和の方向にむかう//イギリスは鹿児島県の強さを実感、鹿児島県からは「見舞金」、中央政府からは謝罪と賠償金を受け取っている・「今回のイギリスの攻撃は正当性が微妙」という世界の目・などもあり鹿児島県との融和に方向転換//

○ドラマパート:
//西郷を慕う役人が牢屋で倒れた西郷を保護、西郷のために環境のいい牢屋を新築//体調が戻った西郷、子供に学問をおしえはじめる//イギリス人が鹿児島トップに無礼をはたらき、鹿児島の武士がイギリス人を斬殺、怒ったイギリスが武力を背景に謝罪と莫大な賠償金を要求。鹿児島県はイギリスの要求をつっぱね戦争を選択(●生麦事件・薩英戦争)//鹿児島の状況を知った西郷ら、沖永良部島にイギリス艦隊が来たときのために島に防衛施設を作るも戦争は2日で終結、その一報が届き喜ぶ西郷ら//西郷、赦免される。帰郷前に沖永良部島民に可能な限りの生活の知識を伝授//鹿児島県からお迎え、帰郷前に奄美大島に立ち寄りヒロインBと再会//つづく



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