西郷どん 第15回 「殿の死」 感想
第15回 「殿の死」
◎かんそう
○キミはこんな経験、あるかい?
「井伊直弼、この大バカ者!わかった、次期将軍には俺がなる!」ドヤ顔でキョパッと言い切ったヒー様ですが。
(´A`)<結局将軍になれませんでしたと、サ・・・
(´A`)<恥ずい、恥ずかしい!穴があったら入りたい!(>_<)
(´A`)<キミはこんな経験、あるかい?俺は無い。俺はいつも最悪のことを考えて、恥をかかないように保険をかけて生きているからな。
(´A`)<でも、それってどうなんだろう。(恥をかかない生き方って、「かっこ悪い生き方よりさらにかっこ悪い生き方、考え方」なんじゃないのか?)なんて、思ったりも、する。
(´A`)<でもまあぶっちゃけ思想じゃなく本能だから仕方ない。ココロが痛い思いを、嫌な思いをしないように生きてるだけなんだから後ろめたいことなんかない、「弱い僕はこんな生き方しかできない、仕方ない」とは思うけどね。(なのにそんな自分に凹んだりする自分がいるのも事実)
○ディスったあとに持ち上げる
「このやっせんぼ!」(え?そこは「ソンナコトナイヨー・ゲンキダシナヨー」って棒読みするとこじゃないの?)なんて思ってたら、「あんたはこんなことで諦める男じゃない、今までだっていつも諦めなかった」大久保どん、今度は急に西郷を持ち上げる。「それはそのときだからできたんだ・・」さらに弱音を吐く西郷どんに、「いいや、今だってできる!だってあんたはあのときもこのときも不可能を可能にしてきた、そうだろ?」と、さらに持ち上げまくります。
(´A`)<いいシーンだったわあ。冷静に考えると「相手をディスった後に持ち上げる」っていうのはよくある手法なんだけど、物語の進行中はそうと気づかずひきこまれた!大久保どんが西郷どんを持ち上げる前のディスってるときの表情が、憎しみのこもった顔だったのでそのままケンカでもはじまるんじゃないかとコロッと騙された。役者さんグッジョブ!
○その他小並感
・挙兵の件、ドラマでは西郷にうながされて決断した、っていう流れだったけど、実際は島津斉彬公1人で決断したのかな?反対する奴らも多かったろうに、常に決断と責任がついてまわるトップっていうのはすごいプレッシャーだろうなあ、などと思いましたまる
・徳川慶喜の将軍就任計画に失敗した西郷が、「自分は役に立ってるつもりでなんの役にも立っていなかった」と嘆くシーン。俺もそう思うことが多々あって、みにつつまされる思いでしたまる
・「京都に兵を出せば戦争にならず中央政府は要求を呑む」と、島津斉彬に西郷が言うシーン。勇壮なBGMで感動を誘おうとしてたっぽいけど、普通に考えて「だけど中央政府が折れなかったら戦争になる」よね。そのへんの現実を伏せて、いかにも「西郷は自分たちの要求を通すために誰かを傷つけるつもりはまったくない」みたいな構成にしたのは調子よすぎる。NHKは「主人公=正義」ってことにこだわる必要はない、だって「主人公=1人の人間」なんだから。と思いましたまる
・西郷隆盛がひいきにしていたと言われる女性、「お寅さん」がガチでブス!「デブでブス」みたいな記録が残ってる人?らしいけど、NHKは適当に見栄えのする売れっ子デブをお寅さんにキャスティングすると思ってた(ビヨンセのモノマネで売れたブスの人とか8億?のお笑いのデブの人とか)から、このキャスティングはいい意味で裏切られた。もう一度言う、今回のお寅さんのブスさは素晴らしい(いい意味で)と思いましたまる
◎覚へ書き
○ドラマパート:
//西郷が所属する、”徳川慶喜擁立派”が、天皇から(100パーではないものの)「次期将軍は徳川慶喜にしてもいいよ」という許可書を得ることに成功。西郷の上司で鹿児島県トップの島津斉彬はその知らせを受け、海外の国と対等な外交を取りやすくするために軍事力強化・訓練にまい進//ことが順調に運び喜ぶ西郷//現将軍・徳川家定が危篤(持病が悪化)//井伊直弼が、朦朧とする将軍・徳川家定と二人だけになり会話。のちに、「自分は将軍から一切の政務を委任されました。だから日本はアメリカの条約締結要求を受け入れます。あと、次期将軍は徳川家茂にします」と宣言。大老(実質国政トップ)となった井伊直弼の言葉に周囲は反論できず。これにより西郷らが推していた将軍候補の徳川慶喜は失脚となる//西郷は急ぎ鹿児島に戻り上司にことの顛末を報告し陳謝。すでに手紙で情報を得ていた上司は怒ることはなかった。が、絶望にうちひがされふさぎこむ//西郷、クビになる//実家に戻った西郷、鬱々とした時間を過ごす//大久保どんが落ち込む西郷に発破をかける//将軍・徳川家定が死去//大久保どんの叱咤を反芻した西郷が決起、島津斉彬に進言「鹿児島県から京都へ挙兵すべし。そうすれば他の県の勢力もこちらにつく、そうして中央政府に圧力をかけ中央政府の誤った政治運営を矯正しましょう」//(思ってはいたが決心できなかった)島津斉彬、西郷の進言に歓喜、挙兵を決断//西郷、上司・島津斉彬の命令で京都に入り鹿児島県の兵隊の京都での居留地の手配。しかしそこに西郷の上司・島津斉彬が鹿児島県で急死という連絡/つづく