西郷どん 第13回 「変わらない友」 感想


第13回 「変わらない友」

◎かんそう

○心の強さ、人の距離

俺はガキの頃から気が弱く頭も悪くて。だから常に他人と距離を保ってきたし今も保っている。(相手を傷つけないためではなく、自分が傷つきたくないから・ってとこが我ながらトホホ)その結果、誰かと本音で怒鳴りあうことなんて一回もなく、なあなあでやりすごし、おっさんになった。
で、西郷どん。仲間たちとすっごい至近距離で暮らし、話し、喧嘩し、仲直りする。これって俺には相容れない生き方。だけど、いいな・って思う。(でも人ごとだしドラマだから、かもしれない。やっぱり揉めるのはヤダもんね。)

(´A`)<たぶん小学校の頃から。「大声出して自分の主張をぶつけても結局通らない、むしろ人間関係が気まずくなり生活しづらくなるだけ。だったら揉めないほうがいい。意見が合わなければ相手のやりたいようにやらせればいい、その代わり自分は助けない。せいぜい後で困れ、俺はもうおまえとは距離を置く。おまえの代わりなんていくらでもいる」みたいな考え方になった。

(´A`)<実際それで傷つくことは少なくなったし、自分で決めた生き方だから後悔はしていないけど、していないけど、このドラマの西郷どんと大久保どんみたいな関係はやっぱり、「いいなあ。」って思っちゃう。

(´A`)<要は心の強さなんだと思う。ぶつかっても、ぶつかったからといって逃げない。そうやって人と関わっていけば心はさらに鍛えられ、わかりあい、相手との関係も強くなるし、自分の心の器も大きく、強くなる。だけど逃げてたら・・心の弱さも小ささもずっとそのまま。

(´A`)<つまりそおいうことなんじゃ、ないかな。と、思った。



○上手く言えんがすっごいワカル!

大久保どんの愛の告白。「こんな小さな俺だけど、もしキミが嫁になってくれたら天下国家さえ相手にできる大きな男になれる気がするんだ。キミといると、そんな不思議なチカラが自分の中から沸いてくる気がするんだ。」みたいな?こういう主観的で自分のことだけ・な言い方をされて女性がどう感じるかはわからないが、大久保どんの気持ち、言いたい事はすっごいわかる!

(´A`)<「あんた家事やってくれそうだから自分は仕事に専念できる」なんてことじゃないのよ。なんかこう、そいつを見てるだけでドキドキしてワクワクするのに、そいつが自分の家にきてくれて自分と一緒に暮らしてくれるなんて・・想像するだけでこう、心がガーっとアゲアゲになって、ブアーとこう、「やるぞー頑張るゾー!」みたいな?こう、その、アレだ、そういうチカラがキミにはある、みたいなこう、アレだよな?そういうアレだよな?

(´A`)<絵ヅラ的には青年っていうよりチョンマゲのオッサンの告白だった気もするけど、キュンキュンしました!


○オレのアスペはこのあたりだ!

大久保どんのために西郷どんが企画した大久保どんの出張の仕事を、大久保どんが断るシーン。大久保どんの真意がわからん。

や、単に劣等感からだっていうならわかるよ?でも大久保どんは西郷どんの弟や妹を引き合いにだして、「そんな苦しい思いをしている人たちと思いを分かち合いたい」っていう理由でキレて出張を断ったんだよね?

(´A`)<あれは自分の劣等感を正当化すための、ていのいい口実だった?(もちろん全部出任せってワケじゃないにしても)みたいな解釈でいいのかな?でもその割にはサクッと鹿児島から出てっちゃったよね?(しかも結婚から数日だから新妻も置き去りDA☆)

こういう人間の心の機微、あるいはそういった演出が俺にはイマイチ理解できない。仮に上記のとうりの解釈でいいとしても、誰かに「この解釈であってる?」って確認しないと自分の中で消化、確信できない。

(´A`)<こういうことが俺にはすごい多くて焦る。ドラマならいいがリアルでもこの目線だからいつも周りから浮いてハブられミジメな思いをするから。

(´A`)<でもドラマでこの辺を修正して確認していく作業を繰り返していけば俺もいつか人並みの感じ方、考え方ができるようになれるのかナ、なんて?淡い期待を抱いてはいる。

(´A`)<はやく人間になりたいっ!


◎今週の「命かけもす」宣言

(´A`)<今週も命かけもすはナシ。代わりに「不犯の誓い」なるものを宣誓してましたね。

(´A`)<「もうエッチしない」。西郷が神と交わしたこの約束が今後反故にされるにあたって、脚本家がどういう屁理屈をこねるのか。一つ注目点ですな。

(´A`)<苦しい時だけ神に誓い、願いがかなったら誓いのことなんて忘れてる。人間なんてそんなもん。だがそれでいい。みたいな展開なのか、

(´A`)<島津斉彬公に子供は生まれたが結局ああなってこうなった、だから誓いは反故だ、なのか、

(´A`)<それ以外の展開、あるいはこの件にはスルー・なのか。





◎おまけパート


○錦小薩藩屋敷跡
江戸時代、京都の町は政治の表舞台から遠ざかっていた。が、天皇が暮らす京都の町に屋敷を構える大名は多かった

//京都御所の周りには当時200もの公家の屋敷が立ち並んでいた//{○近衛邸宅跡・近衛池:近衛家五摂家筆頭の家柄で島津家とは縁戚関係だった。(五摂家:公家の家格の頂点に立った5つの家のこと。//篤姫は将軍の妻になれる身分を手にいれるため近衛家の養女となった

清水寺成就院{○月照上人像}{○月の庭}
近衛家と関わりが深い寺//住職は月照という僧。(月照は西郷の人生に大きく関わる人物)//月照は住職を退いた後も和歌を通じ近衛家に出入りし、勤皇の僧として政治活動にのめりこんだ//

○行きたいレベル・D
京都には行きたいけど、今回特集された場所には興味ないかな。


◎覚へ書き

---1856年・主人公28歳---

○歴史パート:
篤姫輿入れ(1856.11)
(※昔は「14代目の将軍を鹿児島県の都合のいい人物にするため13代目の将軍と鹿児島県の女性を結婚させるよう仕組んだ政略結婚」というのが定説だった(このドラマもそういう設定)。だが、のちの研究により「13代目将軍以前から結婚の話がでていた」ことがあきらかになり、「次期将軍を決めることを目的に結婚させたというわけではなかった」というのが定説となっている//だそうで)
//「過去に徳川のお殿様と鹿児島県のお姫様が結婚・長寿で子沢山」だったことから徳川から要望//篤姫の家柄が低く徳川と釣り合わなかったため「鹿児島県のお殿様の娘」と偽っての嫁入りだった//

阿部正弘・死去(1857.8.6.)
//享年39//徳川政府の運営上実質トップ//若すぎる死因に関して病死、外交問題による激務からの過労死、暗殺など諸説ある//

大久保利通・結婚(1857.)
//大久保利通28歳//大久保利通→鹿児島県の武士でのちの明治政府のリーダー//妻・満寿子は21歳//おめでとう(*^ω^*)//

○ドラマパート:
前回の地震(→安政の大地震)で篤姫の結婚が一年後に延期。西郷は地震でダメになってしまった嫁入り道具を揃え直すように言いつけられ、その職務を見事にこなす//篤姫が嫁入り(1856.11.11)//西郷の上司・島津斉彬にサシ飲みを勧められる。そこで島津斉彬の抱く未来像を聞き感激する西郷//島津斉彬のお供で京都の公家に謁見した西郷。そこで月照なる坊主と知り合う。島津斉彬は公家に「次期将軍に徳川慶喜を推すように天皇に働きかけてほしい」と依頼//大久保利通に縁談→結婚//西郷、島津斉彬に伴って帰郷//西郷のお祈り(不犯の誓い:一生エッチしないから願いを叶えて・的な)が通じたか、島津斉彬に男子誕生//中央政府最高機関の重役・阿部某が死去。阿部は鹿児島県と懇意だったので今まで鹿児島県は中央政府に干渉することができたが今後は難しくなる。それを危惧した島津斉彬は政治工作のため西郷に東京へいくよう指示、そのさい西郷が大久保利通の随伴を申請、熊本までの随行を許可される//大久保利通は西郷の計らいに激怒。「施しを受けたようでムカつく、チャンスは自分で掴むからけっこう、もう西郷の顔は見たくない、帰れ」と突っぱねる//西郷、単身東京へ出立//両親と妻に諭される大久保利通「→すぐに西郷を追いかけろ」。出立した西郷を追いかける大久保、道中で慌てて戻ってくる西郷をみつける//西郷「忘れ物をした、大久保っていう男だ、だからもどってきた」、ウルッとくる大久保「西郷さん、すまなかった」→わだかまりが解けた二人、気持ちも新たに鹿児島を出立//つづく


◎おべんきょう

○じんぶつ(○→メジャー:△→マイナー:×→無名)

×近衛忠煕(このえただひろ1808-1898):公家・
京都の身分の高い公家・近衛某の長男//40歳・反政権の立場をとり徳川政府に目をつけられ失脚・謹慎(安政の大獄in1858.)//54歳・政界復帰するも翌年辞職//90歳・死去

×月照(1813-1858):僧侶:清水寺成就院(京都)
(´A`)<今回は調べないけどなんかヘンな経歴の人だと思いましたマル
大阪の医者の長男(でもなぜか産まれは香川らしい)//14歳・叔父のツテで坊主になる(なぜ医者の長男が坊主を志した?)「政治は徳川政府ではなく天皇(朝廷)がするべき・外国人は日本に入れないべき」という思想のもとに同じ思想の人々と活動、政府から「危険人物」とみなされる//45歳・京都で「反政府の政治犯」として追われる(安政の大獄.in1858)→鹿児島県まで逃げるも受け入れを拒否され処刑されることになる→処刑場所に向かう途中、海上で入水自殺。そのとき西郷隆盛も一緒に入水自殺する→西郷隆盛だけ助かる

(´A`)<西郷も自殺を・って、ホントカナー?西郷先生を「いい人」にするために話を盛ったんじゃナイノカナー?

(´A`)<別にこの人がどうこう・じゃなく、このシュチュでこうして「殺されたと伝わっている」人の中には偽装処刑で済まされ生かされ、別人として生きた人とかけっこういそう。

×満寿(****-1878):大久保利通の妻:
鹿児島県の武士・早崎某の次女//1857・鹿児島県の武士・大久保利通と結婚。大久保利通は政治活動のため京都や東京を転々、家族は鹿児島で生活//1874・家族で上京、同居//1878・夫・大久保利通が襲撃され死亡(紀尾井坂の変in1878.)。本人も体調を崩し病床につき、死去

×哲丸:(****-****):大名の子:ゆかりの地→?
鹿児島県のお殿様・島津斉彬の子//詳細不詳(夭折ということなので割愛)//


.