おんな城主 直虎 第46回 「悪女について」 感想


第46回 「悪女について」

◎かんそう

○今回はめちゃよかった!脚本?監督?GJ!(あくまで俺様目線・世論は知らん)
よかったポイント→//「信康公@いい人」が、死の直前にグダグダ綺麗ごとを言わない。自害するシーンだけをうつす。(「残虐シーン」をためらいナレ死に逃げるような逃げ腰な演出をしなかった)ところ。//荒ぶる家康公。「おまえは何様のつもりじゃ!!」がめちゃよかった。(直政にやつあたりするシーンはあと30秒伸ばしてほしかった。)//のちに石川数正徳川家康を裏切った背景にはこんなことがあったんだなあ・っていう伏線の描写。(時系列的に無理はあるけど。あと、この脚本家の人は石川某になんか思い入れでもあるのか?と思えるほど、石川某が今後裏切りをすることにたいしての擁護をするマエフリっぷりだった。(個人的に石川某はどうでもいいけど、「石川某がこののち徳川家康を裏切るのも仕方ない」と思わせるに至る描写のためにここまで尺をとった脚本家の思いには興味ある。)//主人公の登場シーンがすくなくてすごいよかった。(でないでくれればなおよかった。脚本が主人公を選定したわけではないのであれだが、つくづく今回の大河は「おんな城主 直虎」より、普通に「徳川家康」とか「徳川3代」にしてほしかった。もったいないと思う )//

○「息子のために死ぬ」親の覚悟と「残される自分がつらいから死ぬな」という親戚の要望
「息子のために死ぬ」という瀬名姫に、「残されたものの気持ちを考えろ!」と激昂し怒鳴りつける主人公。
結局そんな直虎の言葉にいっさい反論せず、息子への伝言だけを残し死ににいく瀬名姫。

「死にたいわけないだろ!大切な人達がいるのにその人達を残して先に死にたい奴なんているわけないだろ!・・・(死にたくない・周りを悲しませたくないし迷惑をかけたくない。・・・それでも息子を助けたい)っていう母親の気持ち。こんな人間の感情がわからないのかこの癇癪BBA!!!

って俺なら逆に怒鳴り返すわ。(直虎が瀬名を思って言ってくれてるのはわかるから普通なら瀬名と同じで大人対応すると思うが、毎回毎回ドラマで一方的に自分の都合を怒鳴りつけてくる直虎(癇癪BBA)を見させられてるから、普通なら流せることでも腹がたってしょうがない。)

”残されたらどれだけつらいか”なんて、直虎にいわれるまでもなく瀬名姫はわかってるデショ。徳川が今川から独立したとき、自分は保護されたのに親は殺されたんだよ?そんな瀬名の家庭の事情は直虎サマには関係ない?なら今回の瀬名の家庭のことは直虎サマサマにはご関係ないですよね?

今日まさに?今まさに?息子が殺される状況の母親に、「まあちょとまって。」「おちついて。」「助かると信じましょうよ、ネ。」こんなこと言えるほうがキチガイでしょ。もっというと「ああだったら・こうだったら」は、いらない。子を助けたい、それだけ。なわけじゃん。

「死んで本望」 俺もそういうタイプだから思う。

これでもし、「わかりました、直虎様の言葉を信じます」とか言って、結局信康が殺されたら、一生(あのとき直虎の言葉を聞くべきじゃなかった・でも悪いのはこんなバカの言葉を信じた自分だ)と思い悔やみながら生きてくわけじゃん。それで悔やんで直虎を怨んで信康が生き返るならいいよ?、でも、死んだものはかえらないわけじゃん。

もっというと「おまえ今、素敵なBGMをバックに良いこと言ってるつもり?おまえの気持ち?残されたおまえがつらくなる?息子が助かったら、息子もつらい思いをする?ナニソレ?現状理解してる?おまえ息子が助かるの前提で話してない?おまえキチガイ?それとも他人事?息子が死んだらそのときはまたなんか適当にそれっぽいことをいって丸め込めばいいとか思ってる?「自分が悲しい自分がつらい」っておまえ自分のことだけ?おまえこそが相手の、私の気持ちまるで無視だよね。だったら言わせてもらうけど私は息子の命が一番にだわ!そんなん決まっとるだろ!残されるおまえらの気持ち?知るか!ガタガタぬかすならおまえが息子を助けてみせろこのババア!そしたら死なないでやるわ!」

みたいな?

「ああ”かもしれないから”待とう、こう”かもしれないから”待とう」と他人になだめられて先のばしにして待った結果が悲惨な結末だったら誰を怨む?

主人公なら相手をうらむのかもわからんが、俺は自分を怨む。
「こんなアホを信じた。自分が死にたくないばかりにそいつの口車にのってなあなあにした逃げだったのかも。とにかく。その結果がこのていたらくだ。

で、だ。それが少女とかならわからんが、あるていど人生経験つんだ人間なら、部外者にキャンキャン言われてる(待ってみるべき・とか、残されたもののことを考えれば留まるべき・みたいなことを言われる)じてんで、(こいつの言いたいことはわかる、自分が逆の立場でもこおいう。でもあんたらと違って自分はそんな「みんなで暖かい時間を過ごそう」みたいな心境じゃないんだ・あんたには考えられないみたいだが)って思うんじゃないか。と思う。で、すごいハラがたつ。

今回のエピソードに限ったことじゃないが、とにかく主人公の異物感がすごい。

違和感ってより異物感。ようは、「ここに(このドラマに)、いらない感じ」。

(本来必要の無いキャラクターを歴史にねじこんだらそりゃこうなるよな)・って感じ。(しかも主役!)

出番すくないから?はりきりすぎな役者さんの演技もから回ってもう痛々しいだけ・・・

「花燃ゆ」は途中でみるのやめたけど、今作は戦国時代だからなんとか最後までみたいと思ってる。けど、まあ、酷い一年だったことは否定できない。(鶴とか亀とか心底どうでもいい)



○真の黒幕

「直政をつかって世の中を変えよう」という直虎のセリフ。真意はともかく言いかたにイラッときました。まあとにかく。
そんな直虎をつねに導いているていの和尚様。なんだかんだでこいつ、「自分は安全な立ち位置から誰かをそそのかして自分の思うように動かしてる」ようにみえる。クズですね。(ドラマ的にウケないだろうからこの解釈は間違っているのであろうが)



◎おまけパート


佐鳴湖{●太刀洗の池}
徳川家康正室・瀬名はここの湖岸で家康の家臣の手にかかり命を落としたと伝わる//太刀についた瀬名の血を洗い流した池があったと言われている場所には石碑がある{●太刀洗の池}//瀬名は武田家との密通を疑われた嫡男・信康を助けるため浜松城へ向かっていた、という説もありますが真相は謎に包まれている

○地蔵院{●腹籠り地蔵}
佐鳴湖から3キロほど離れた場所にある寺//瀬名に縁のある仏像が納められている{●腹籠り地蔵}//仏像には瀬名が肌身離さず持っていた守り石を埋め込んであると伝わっている

○清瀧寺(せいりゅうじ){●信康廟}
瀬名の死後ひとつきもせず自刃した信康の菩提(ぼだい)を弔うため徳川家康が建立{信康廟}//清水が湧き出るのを見た家康は、ここを「清瀧寺」と名付け、信康の贈り名とした//二人の死は、徳川家の悲劇として語り継がれている

○行きたいレベルC
湖はみてみたいかも。「人が殺された場所」っていうのは綺麗ごと抜きで気持ち悪いけど、歴史っていうことになると平気(あるいは興味の対象)になる不思議。「お気の毒に・・」なんて感じてるようでどこかで現実味のない他人事って思ってるんだろうなあ。


◎覚へ書き

○歴史パート:
1579.徳川家康北条同盟
北条家が武田家と同盟を結んでいた同盟を破棄、新たな同盟を徳川家と結び武田を牽制

1579.信康事件
徳川家康の嫡男・信康が徳川家で自害させられた//客観的な資料がなく詳細は今だ謎//理由は織田信長に「いろいろけしからんから殺せ」と命令されてやむなくというのが一般的(今回のドラマもこれ)//他に・徳川家康と信康の関係がよくなかったが、信康の妻の親が織田信長だったため徳川家康織田信長の許可を取ったあとに断罪したというもの//他に・徳川家康の行政に不満をもつ家臣が信康をもちあげてクーデターしようとして失敗、もちあげられ責任者となっていた信康が責任をとって自害したというもの//実は死んでないという説なんかもある

○ドラマパート:
信康が罪人として父・徳川家康によって連行される//現場に居合わせたものの「巻き込まれては大変」と、早々に立ち去る主人公(以前なら「理不尽だ」とおせっかいをやいたはずだが今は「まきこまれるのはまっぴら」と言う)//信康を拘束したものの、なんとか助けようと画策する徳川家康。「作戦・武田家と敵対している北条家と同盟を組む(今川氏真に仲立ちを依頼)武田と敵対している北条と手を組んだ、これこそが武田と徳川が内通してない証明だ、だから信康を許してくれ・というもの。但し協定の合意には時間がかかるのでその間に「はやく殺せ」と言われないようにいろいろ理由をつけて信康の投獄先を転々と替える」//しかしその作戦を知らない徳川家康の妻が「自分が全 部仕組んだ、黒幕は自分だ・自分を殺して信康は助けろ」という作戦にでる//徳川家康の使者として直政が徳川家康の妻と接触、「今、信康救出作戦を進めているから待って欲しい」と事情を話すも「100パー助けるには自分が悪になったほうがいい」と聞かず//北条氏との盟約が成立するも時すでに遅く徳川家康の妻は1人罪をかぶり首をはねられる//徳川家康、「今回の犯人、妻の首を切った、北条家との盟約も成立し武田とのつながりは一切ない、だから信康は許して欲しい」と懇願//しかし織田信長これを許さず、結局信康は自害//今回の惨事にヘコむ直政に直虎が「あんたが信康公のかわりになればいい、そうしてこんな惨事のない世の中を徳川家康に創ってもらえ」と説教(直政をつかって世の中をかえよ うという直虎の意向)//直政、妻と子を失いヘコみあらぶる徳川家康を説得「負けには意味がある。なにがいけなかったのか考え、次に勝つために負けはある・次は勝とう」//徳川家康、気持ちを切り替え今回のゴタゴタのケアにとりかかる//つづく

◎おべんきょう
○じんぶつ(○→メジャー:△→マイナー:×→無名)
なし