おんな城主 直虎 第44回 「井伊谷のばら」 感想
第44回 「井伊谷のばら」
◎かんそう
○主役も家督も譲っちまえ
今回の「今、うまくやってるんだからことを荒立てないで」という直虎の考え方と
「とられたものをとりかえすのは当然」という直政の考え方の違いについて、脚本の人はなにを訴えたくて、どおういう結末を用意しているのだろうか。
とりあえず俺が思ったのは・・・
それぞれが考える生き方は違うし、それぞれが正しいと思う信念を生きている。だからぶつかることもあるだろう。だけど、自分の思うようにしてくれない相手の生き方を「くだらない」と言うのは違うんじゃないだろうか。
「おまえはくだらない人間だ」「おまえはその程度の人間だ」って言うのは違うんじゃないだろうか。
こんなこと言われて
「はわわ、そのとうりでしたあ!」
なんて認める奴はイナイでショ。
この物語って全般において主人公のものの考え方、言い方がいちいち俺をイラっとさせるんだよね。(口論になっても「相手とわかりあおう」「相手を導こう」みたいな姿勢がみられずただただ攻撃的に一方的に自分のやりたいことを言い相手の言う事は否定しつづける。まず「自分が正しい」という結論があって、あとからそれを押し付けるための屁理屈を矢次早にまくしたてて言ってくる。こういう奴、実際にいた。何人かいて、いずれも女。この作品の脚本も女。これって偶然なんだろうか。)たんに脚本の人の性格がドラマに反映されてるだけで役者さんの演技とかは関係なく、脚本の人と俺の性格があわないだけなんだとは思うんだけど。この主人公の性格ってお茶の間てきにどうなの?嫌悪を感じてる俺は少数派なんだろうか。
(´A`)<大河ドラマだからガマンしてみてるけど・・・
まあとにかく。
「おまえはダメなやつだ」「おまえは情けないやつだ」
これは最低の言葉だと俺は思う。これを言われた相手はもう、相手の言い分を呑むか、キレるしか選択肢がない。(しかしキレれば「自分が子供」みたいな空気になる。これは立場的に強いやつ(この場合家督という決定的なカードを持っている直虎)だけが一方的に使える言葉の暴力だと俺は思う。)
そして直政はキレた。これはお茶の間にどう映ったんだろう。「直政はまだ子供だ」とか「考え方が稚拙だ」なんだろうか。
俺は「直虎が直政にそんなこと言う資格はない。」と思った。直政の言い方はキツかったかもわからんがそれを言ったらそもそも直虎の「おまえの考え方はくだらない・それなら家督はやらない」っていうのはいいのか?
「あんたは逃げた」と言えば、「逃げたからこそわかることがある!」という。これじゃあ逃げたことが無い直政は反論できない。
ああいえばこういう、こういえばああいう。でも結局いいたいことは
「鶴くんを殺して土地を奪い取った近藤どのと今は仲良くしてる、だからこのままでいい。許すことが大事。土地は誰のものでもいいけど直政はダメ」
これってどうよ?
間違ってるのは直虎?それとも直政?
脚本はこの問題をどう消化させるのだろうか。「主人公はいつのまにか”ことなかれ主義の年寄り”になってる自分に気づいて、直政に自分の間違えを気づくかされて家督を譲る決意をするに至る」とかならいいんだけど・・・
とりあえず「うむをいわさず徳川家康に井伊谷の所領を命じられた」とか「近藤どのが死んだ・鶴くんをハメた過去を悔やんで、直虎の献身に心打たれて井伊を返却した」みたいなお花畑な結末はヤメテほしいのだが・・・いかに?
○祝☆直政クン初陣!
初陣と言えば・・・「大河ドラマ・軍師官兵衛」で、官兵衛が初陣で相棒とほっぺバチバチたたきあって戦意を高揚させるシーンがあったんだけど。あれは臨場感あってよかった。今だに覚えてるもん。(この作品にはそんなふうに思えるシーンがまるでない。が、今後そんなシーンに出逢えることを期待して大河は視聴しつづけます(ただし再来年のオリンピックの感動ドラマはみない)
◎おまけパート
//東海道の宿場町として栄えた地//
○田中城
徳川家康が7年以上も落とすことができなかった武田の城//今は、小学校の敷地となっている//本丸跡を中心として同心円状に三重の堀を巡らした平城だった//湿田に囲まれ、俯瞰でみた形状が亀に似ていることから、別名「亀城」とも呼ばれていた//天正3年、長篠の戦いで大勝した家康は駿河にある武田の城を次々と攻略、田中城に迫った//松平家忠の日記には、田中城周辺で刈田を行い、兵糧攻めをしたことが記録されている//初陣を飾った直政も、幾度となく田中城攻めに向かい、武功を立てたと伝えられている//こうした徳川の攻撃にもかかわらず、足掛け8年もの間、持ちこたえた田中城は、まさに難攻不落の城だった//だそうで
○行きたいレベル・D
映像でみるとみどころありそうだけど実際行ってもみるとこなさそう。(俺の地元にももとは城、今は小学校っていうなんらみどころがないつまらないスポット(長野五稜郭)があるので)
◎覚へ書き
○歴史パート:
○ドラマパート:
//直政、初陣で武田領・田中城(静岡県)攻めに行くも陣の留守番を言いつけられる(直政、戦場にでられない状況から脱するため元服したいと考える)→陣で怪しい気配を感じた直政、陣中を調べる→薬箱に異変を発見するもあえて放置、徳川家康に薬を飲ませようとした男を捕らえる→男が抜刀、徳川家康に斬りかかるも直政が身を挺してこれを退ける→大手柄ということで領地1万石を与えられる(徳川家康を暗殺しようとしたのは家康の嫡男・信康の部下(武田に内通)だったため信康の立場に一抹のかげり)//ゆうちんに(直虎の母)が体調不良・見舞いにきた直政に直虎が「井伊の領地には手を出すな」と命令するも直政はこれに反発、ものわかれに//ゆうちんに死去//直政、徳川家康重臣に抜擢される//つづく
◎おべんきょう
○じんぶつ(○→メジャー:△→マイナー:×→無名)
?こんどうぶすけ
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