風林火山 第24回 「越後の龍」 感想
第24回 「越後の龍」
◎かんそう
○型どうりの型破り和尚
意識不明の重態だった勘助が意識を取り戻したと知って、「いやはやこのサムライはしぶとい!まだ生きるつもりだ!HAHAHAHAHA!」
とか、
重態だった勘助を見捨てなかったことについて「医者が見離した者の面倒をみるのが坊主の仕事じゃWAーHAHAHAHAHA!」
とか、
「和尚、世話になった、領地を手にいれたらおまえの寺を作ってやろう」という真田幸隆にむかって、「なに寝言いってんの?デュワハハハwww」
とか、いわゆる「豪快」な人間のお手本のようなキャラクター・晃運字伝(でんいこううん)どの。いいわあ、こういうキャラ。
原作か脚本か知らんが今作は本当にいい味のキャラが多い。
(´A`)<ちなみに晃運字伝は実在の人物で、劇中「開山にしてやる」どうこうは実際あったやりとりだそうな。そしてなにより真田幸隆は晃運字伝のために本当に開山したという。ムネアツ!(こういうことが現実にできた時代背景っていうのも浪漫)
○人生後ろ向き
由布姫に男子が産まれる夢を見た勘助(「勘助の子じゃ」って言ってた。意味深・・)が、夢から目覚めて「久しぶりによい夢をみた」と言うんだけど。俺も悪夢ばっかりみてて。たまーに幸せだったころの昔の夢を見るとめっちゃいい気分になるから、そのことを思い出して、自分が見た夢の内容とか思わず思い出しててドラマどころじゃなくなった・・・
○真田を庇護してた長野さん、いい人すぎやで!
実際はどうだったんだろうね。やっぱ夜逃げ的な感じで引越し・かな?
○真田の嫁さん、いい女すぎやで!
「現状で領地を取り返すには武田配下になる以外方法がない」そう判断した真田幸隆。(まさに名を捨て実を取る!)その判断に反対して幸隆の嫁さんでしたが、いざ周囲が「武田につくとは、この恥知らずめ!」などと幸隆を叱責しだすのを見ると「私の夫がいままで散々かけづりまわって出した結論を、なにもせず「偉い人がそのうちなんとかしてくれる」なんて調子で今までやってきたあんたらに責める資格はない、自分は夫についていく」といいきる。 言ってくれる。
もとの領土を取り返すために1人小汚い格好で各地を転々とし、なにか足がかりを見つけようとあがいてきた、屈辱を忍んではいずりまわってきた自分のことを理解してくれてた真田幸隆の嫁はん・・
(´A`)<顔は好みじゃないが性格は最高やで。顔は好みじゃないがな。
(´A`)<もしあんたが転職したいと言って、あんたの妻の家族が猛反対したとして・・・あんたの妻は誰の味方する?
○真田家臣のみなさん、いい部下すぎやで!
「敵(武将・村上某)の家来になってでも生きるんだ、生き残れ!」そう言って別れた部下たちが、今回、屈辱に耐え守ってきた土地を捨てて真田幸隆のもとにはせ参じる「自分たちを使ってください!土地はこれから真田様のもとで取り返します!」ときたもんだ。ムネアツやで!
(´A`)<真田幸隆のサブストーリーはどれもムネアツで最高やで!
(´A`)<そしてナレーション「真田幸隆の新たな戦いがはじまるのだった」とか入るけど、展開がわかってるからぶっちゃけ気楽にみれていいねやで!
(´A`)<真田といえばやっぱり幸村より幸隆デショ!
○由布姫の高感度がちょっと上がった(ちょっとね)
「勘助のすることには情がない」「勘助は自分の志にのみ生きているつもりでいる、「志=武田信玄の天下統一」のためなら情は無用と考えている」「だけど人は、情を捨てることはできない」
○晴信暴走の兆し
これもいい!「武田信玄は名君。戦った相手は全部悪人、かの悪行は全部部下がやったこと。」じゃああんまりにも子供だましなストーリーになっちゃうもんね。信玄公だって神様じゃないんだし、若き日の過ちで暴走、しかしなにか(まあ板垣どあまりどのの死なんだろうが)をきっかけに暴走に気づく、みたいな構成じゃないとね。(もっとも実際は神様どころか悪魔の化身っていうイメージだけど)
○闇堕ちしてもまだ全部変わったわけじゃない?
今まで敵だった真田幸隆に、重要拠点をあっさりあげちゃう信玄公、さすがやで。(まあ「真田的には自分より村上のほうが憎いだろうから裏切るまい」みたいな計算はもちろんあろうがそれでも。)で、真田幸隆はそりゃ感激して働くってもんだ。あのシーンは、”せっかく勘助の懇願で山梨入りした真田幸隆を、豹変した武田信玄がなじる”んじゃないかと思ってヒヤヒヤだったよ。まあとにかくよかった。真田幸隆には役者さんともども幸せになってほしいワイ。
◎おまけパート
//長尾家の居城//山全体を城郭とした難攻不落の城//
◎覚へ書き
○歴史パート:
1546.武田家臣・教来石、甲斐武田氏譜代の名門である馬場氏を継ぐことを許されると同時に50騎持の侍大将となり名も景政から信房と改めた(ドラマでは信春と拝命(←実際には信房を拝命、信春を名乗るのは1562~))
○ドラマパート:
//銃で撃たれた主人公、真田幸隆が身をおいている群馬県の寺(長源寺)で手当てを受け意識を取り戻す//真田幸隆、武田配下になることを決断するも妻はこれに反対、気まずい空気//由布姫が武田信玄に「「勘助がいたからここまで勝ててきた」的なことを家臣・板垣某が言っていた」と話す、武田信玄、ちょっとムッとする//真田幸隆、今まで庇護をうけてきたグンマーの武将・長野某に筋を通して「自分はあんたらの敵である武田の配下になる」と話す、グンマーの武将・長野某は「やむなし」とこれを咎めず。しかし親族(真田幸隆の妻の兄)が猛反対→やりとりを聞いて、今まで反対していた妻が逆に親族を一喝「あんたらは弱いうえに何もはじめない、でも真田幸隆は行動 する人だ、自分はついていく」といい放つことで真田幸隆の武田 入りが決まる//真田幸隆、「武田軍が長野県を制圧したら次は新潟県の上杉謙信が立ちはだかるだろう」と予測・回想に上杉謙信登場//長野県の武田領地で謀反、武田信玄 制圧に向かう。温情で生かした敵がしょっちゅう謀反をおこすこと+由布姫が先に「武田信玄は勘助のおかげで勝ててきたと板垣某が言った」と言ったこともあり、今回は徹底した武力制圧を自ら采配、勝利//真田幸隆、武田信玄と謁見。あっさり領地をかえしてもらえたうえに城まで任される//城に入った真田幸隆のもとに、散り散りになっていた家臣が集まってくる//百姓パートのイケメン・ヘイゾー、真田の敵側の地で反武田として生活//主人公、武田信玄に命じられ由布姫のもとに(武田信玄、主人公と由布姫の仲に嫉妬?)//武田家重臣・板垣某、度重なる戦勝で武田信玄が慢心していないか不安視//主人公、由布姫の子(武田勝頼)と初対面//つづく
◎おべんきょう
※長野県からグンマーへ落ち延びてきた真田幸隆は周りからつらくあたられたが、この晃運字伝和尚だけは真田幸隆に親身になってくれたんだとか。(あと、ドラマではじいさんだけど実際はこの当時かなり若かったらしい?)
//大名ではないがけっこうな家で産まれた//嫡男でなかったため14歳まで寺に入れられ過ごす/14歳・栃尾城主/19歳・春日山城主/21歳・越後(新潟)国主/全盛期はあっちこっちで戦に次ぐ戦、まさに戦国時代って感じ(ただし攻めたり攻められたりっていうより、自分の領地での一揆の鎮圧戦や、よその戦争に首突っ込んでるだけの戦が多い印象)/49歳・居城・春日山城にて病死
※言わずと知れた超人気のメジャー大名。個人的には嫌い(こいつの正義感のせいで見知らぬ土地へかりだされ戦死した新潟のお百姓さんたちが不憫でならない。徴兵制度反対(まあ俺が当時の百姓なら乱捕り目当てで参戦するだろうが))
◎六連銭(六文銭)
また、「六連銭は真田氏独占の家紋ではなく、長野県の大族滋野氏(真田の祖)から出た海野氏の代表家紋の一つであろう」という話もある
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