おんな城主 直虎 第36回 「井伊家最後の日」 感想


第36回 「井伊家最後の日」

◎かんそう

○あなたがそういうならそうします、あなたもそう言ったしそうします、私はどちらでもよかったんだけど、あなたが言うならそうします。

一族の当主という立場の主人公。女でも、失敗続きでも、逃げ出すわけにはいかない。でも本当はもうやめたい、ただひっこみがつかない、だから誰かに「やめてもいい」と言ってもらいたい。(しかも、そこで「でも、だって、」と返す自分の言葉を聞いたうえで、さらに「なるほど。でも***だからもういいんだ。」と言ったあと、「おまえは頑張った、悪いのは***だ、だから***は俺がやっとく。その件は俺の仕事だから。だからおまえはここで引き上げていいんだ。」と言ってほしい。)

逃げ出す、投げ出す自分を正当化したい、しかも自分が納得できないとイヤ。負い目なく、気持ちよく、逃げることを正当化したい。こういう状況って、あるよね。



(´A`)<でも現実は、逃げる自分を納得させる理由をもってきてくれる、言ってくれる他人なんていやしない。いくつかの他人のマトハズレなアドバイスのなかから自分に都合のいいものを拾って、「あなたがそういうならそうしてみます」って言って自分を正当化。そんな人間がほとんどなんじゃないかな。(ちなみに俺は絶対そんなことはしない。相談する友達がいないからな。)


○今回もドラマ120パーセント。見ちゃいらんない・・・

究極の愛?で日本中が?感動したそうな?前回の鶴くんの最後と同じく今回も朝ドラなみの内容でした(朝ドラ見たことないけど、あんなもん毎朝愛やら恋やら槍で突き殺すやら繰り返してるんでしょ、どうせ。)

(´A`)<甲斐の武田様は一刻も早い上洛を!ワシは歴史ドラマが見たいんじゃ!!!!!!!!!!!!


今川氏真公の出番まだありそうでウレシイ

妻の実家・神奈川県の北条氏康どののもとへ落ち延びた、我らが今川氏真公。
「おまえは情けない負け犬だ、北条はとんだ貧乏くじをひいた」みたいな事を言われ、ぞんざいな扱いを受けるか心配してたんだけど、北条氏康どの、おもいのほか豪快ないい人で今川氏真公とのやりとりも面白かった。(康:「武田の負けは天誅じゃ!」真:「ですよねぇ!」康・真「わーはっつはっ」・みたいな。)北条氏康ってドラマでいい人扱いが多い気がする。役者さんもいい味でてた。

(´A`)<のだが・

その北条氏康公、今回一話のみで退場(しかもナレ死)。

(´A`)<惜しいキャラを・・

○ワガママで自己中

「やってみなければわからない」とか「認めなければ負けはない」とか、今まで理想論を周りに押し付けて生きてきた主人公の主張が、「負けをみとめて見えるものがある」と、180度変わった。ただ、自分の考えを周りにおしつけるところは全く変わってない。

信念を変えるのは別にいいんだよ、主人公だって神サマじゃないんだから考え方も変わるだろう。ただ、その「自分の考え方」を部下におしつけてきておいて「あれは嘘だよよよよん、その嘘を信じたおまえ今までご苦労ちゃーん。で、今度はこうしますからシクヨロ」は、ないだろ。よくあんなに口がまわるよ。(ドラマだけじゃなく実際ああいう口のまわる女がけっこういるのでどうしてもそいつらとダブってイラッとする。)

○今回劇中になかった和尚様と虎松くんとのやりとりは今後の伏線?

井伊の跡取り、虎松くん。主人公に言われます。「キミの跡取りの話、立ち消えね。実は井伊、潰れちゃってさ。でも違うところの跡取りになれるって話がきてるのよ、しかもそれがなんとお母さんのいる領地のお城だよ?どうよ?」。
しかし虎松くん、その提案を聞いて、「ぎょぼえばぎゃぁぁぁぁぁあぁぁぁl!イヤでござるぅぅうぅう!!!」とギャン泣きで拒否します。あの子、いま7-8歳でしょ?「国人(豪族か?まあとにかく跡取り)になれるってことは同じで、さらにお母さんがいるお城で一緒に暮らせる」って言われて、なんでそれをあんなに拒否したのかわからない。大人ならともかく、7-8歳のちみっ子が母親とくらせること以上に井伊の土地こだわるなにか理由があったのか?あったならその辺をセリフにはさんでくれないと納得できん(7-8歳が生きている母親より仲間や死んだ父親のいる土地にこだわる理由がワカラン」)。

(´A`)<ちなみにそんな虎松くんがコロッと意趣を変えて養子入りしたのは和尚様となにか話したためと思われ

アヒル口なのに不細工だ・中野くん

俺はあんたに着いていきたかったんだ!!!」家臣A・中野くんもすっごいよかった。これ、同じ役でもイケメン俳優(今ブレイク中の元仮面ライダー俳優)がやったらファンの数や話題、全然扱い違っただろうな。

(´A`)<不細工は「個性派俳優」として「イケメン俳優」を潰す気概で仕事に励むしかない。(それでもイケメンだけがキャーキャー言われるので「キャーキャー言われたくてこの世界に入ったわけじゃない」という言葉を座右の銘にすることも忘れてはならない)

◎おまけパート

---愛知県.城市---

密教道場として栄えた山岳信仰の霊山//この山の中腹に、井伊家の嫡男・井伊直政がかくまわれていたと伝わる寺がある//山のふもと、表参道の入り口に立つ「殺生禁断」の石柱。ここから先が鳳来寺の敷地//源頼朝が寄進したと伝わる石段が昔と変わらぬ姿を見せている//その石段脇には、僧侶が暮らす小さな寺院が、いくつもあり、虎松は、こうした寺院のどこかで暮らしていたと考えられている

創建1300年と伝わる//井伊直政は、修行僧たちとともに、学問や武芸をここで身に付けたといわれている//直政はその後、徳川家康家臣・松下某の養子となり、井伊家再興の機会を待つこととなる//

○行きたいレベル・D
寺はあんまり興味ないけど山の空気吸いながら散歩するのも悪くない雰囲気。いかないけど。

◎覚へ書き

○歴史パート:
1571.北条氏康が病死
//前年に中風(脳血管障害の後遺症である半身不随、片まひ、言語障害、手足のしびれや麻痺)らしき病気を患う//呂律が回らず、子供の見分けがつかず、食事は食べたいものを指差すような状態で、意志の疎通がままなかったと記録されている//その後快方にむかいあるていどの国防の指示などできるようになるもほどなくして死去

1572.武田信玄が上洛
//「織田信長を討伐してほしい」という将軍(足利義昭)の要請に応じるていで武田信玄山梨県を出立、京都をめざし進軍

○ドラマパート:
今川氏真、北条家へおちのびる//徳川家康の妻・さなは主人公の安否を気にかけるも政治に口をはさめず(さなは主人公の親戚という設定)//重傷だった徳川方の武将」・近藤某(←鶴くんの仇)、主人公の手当てもあって快方にむかう。その近藤某が「井伊家家臣をひきとりたい」と申し出る//徳川家康の家臣・松下某が井伊家の跡取り・直政(虎松)をひきとりたいと申し出る//これら2つの申し出はすなわち井伊から人がいなくなる、井伊家の完全な終焉を意味する。でもこれらの申し出を固辞して井伊家を存続・復活させようとしても苦難の日々が続くだけだろう。どうすべきか悩む主人公//結局、龍雲丸や和尚様のアドバイスで井伊の復活を諦める//事後処理に入る主人公。軽く家臣たちと揉めるも結局全員が井伊家を出て行くことを了承、各々次の就職先に//井伊家当主を降りた主人公に龍雲丸が愛の告白、二人は結ばれる//主人公還俗、農婦に//北条氏康が死去、北条家を追い出された今川義元が今度は徳川家康のもとに来る//武田信玄の西上作戦開始・武田軍が関東に進軍してくる//つづく


◎おべんきょう

○じんぶつ(○→メジャー:△→マイナー:×→無名)

北条氏康:(1515-1571):大名・武将(北条家当主):相模・小田原城(神奈川県)
神奈川県の大名・北条氏綱の子//15歳・初陣//27歳・家督を継ぐ//38歳・関東の大部分を支配下に//44歳・家督を息子に//55歳・病没。
内政に非常に優れていた(目安箱とか検地とか通貨統一とか)・人間的にも立派だったっぽい。
 
×於大の方(おだいのかた・1528-1602):徳川家康の生母:
愛知県の豪族・水野某の子(養女説も)//14歳・政略結婚の駒となり愛知県の武将・松平某のもとへ嫁ぐ//16歳・徳川家康を産む//17歳・実家の政治的理由で強制離婚//20歳・愛知県の武将・久松某のもとへ再嫁ぎ、3男3女をもうける(この間も前夫の子・徳川家康と文通)//33歳・前夫の子・徳川家康が、嫁ぎ先の久松某の家ごと身請け。徳川家康と暮らすことに。こののち織田信長により現夫の親族たちが理不尽な処遇を受けることになる//57歳・織田信長に替わりチカラをつけた豊臣秀吉に対して徳川家が目をつけられないような工作に尽力//75歳・死去

×松下源太郎(****-1597:清景とも):武将(徳川家康-井伊直政):
詳細不詳//1574.井伊直政の母と再婚、これにより井伊直政の義父となる//井伊直政が徳川家臣として頭角を現し箕輪城城主となるとこれにつき従う直//1597.死去
※松下常慶の兄とも(と言われても松下常慶って誰的な・・・)