風林火山 第22回 「三国激突」 感想


第22回 「三国激突」 

◎かんそう

○言葉を選んで話してた//@雪斎どの

今回、今川の使者として武田入りし、「戦争になるから兵を貸してくれ」と依頼する今川家の名軍師//@雪斎どの。

はじめに見たときは、”使者として普通にお願い事をしているだけ”に見えたけど。
オチを知って(オチ→雪斎は、「武力衝突を避けたほうが今川・武田・北条皆が得する、今川と北条はアツくなってるから武田にそのことを気づかせよう」と考え、言葉を選んで話している)、もういちど見るとたしかに「北条を助けてくれ」って言ってるようにとれる構成になってる、すごい!(映画ではよくある構成・演出だけど、ドラマでこんな演出するなんて感激。っていうか、そういう演出はドラマでもけっこう多いけど単に俺が気づいてないだけなのかもだけど。一時間の連ドラなんて2回も見ないからね)


○承認欲求

「自分は使える男です、とても立派なあなた様のもとで働かせていただきたいです、どうか雇って下さい、土下座します、このとうり!!!」。

本心では(この若造が!)なんて思いながらも頭を下げ、就職先を探して諸国を放浪した日々。山梨で武田に断られ、故郷の静岡では今川にけなされ放りだされ、神奈川・北条では「まだ見識が足りないんじゃない?」と他所に行くよう言われ。流れ流れて結局武田の家で仕事をみつけた主人公。

で、その武田家で大活躍、仕事が楽しくなってきたときに、過去に雇ってほしいと頭を下げてまわった地方の事業主と新企画のことで再び顔を合わせることになった。

今川氏:「この企画誰が考えたの?おまえじゃないよね?っていうかおまえ雇うやついたんだね?キモいわぁ!あと、おまえのもってきたプレゼン、もともとうちの企画だからシクヨロ。契約のときはロンモチおまえだけはこなくていいから。」と、過去に面接で落としたとき同様、主人公をディスりまくる。

当然ながら主人公はハイハイ言って今川社長さんの機嫌を損ねないよう契約会場に他の武田社員を行かせ書類だけもらい、今度は上司・板垣某とともに北条家にむかう。

(今度はどんな扱いを受けるんだろう。まあいい、自分の扱いなんかよりプレゼンが通るかどうか・だ!自分はバカにされたっていいんだ!)

みたいな心境だった?描写は一切なかったが、とにかく今度は大名・北条氏康との謁見です。

北条氏康:「この企画だれが考えたの?」

板垣氏@主人公の上司「弊社のためになるのはもちろん、御社のためにもなるからと、こいつがグイグイ推してきまして。で、彼のプレゼンに弊社の社長が興味をもったのです」

と、主人公を立ててくれた。

で、北条社長。

「なんだキミ、武田に就職したんだ?きっとあれからいろんなものを見て、いろんなことがあったんだね?」「どうよ、「まだ早い、もっといろいろ見てこい!」って言った俺のアドバイスはなかなかだっただろ?」なんて、自分のことでもないの主人公の就職を喜んでくれました。

自分をアゲてくれる板垣氏・自分を認めてくれた北条氏、泣かすね、こういう脚本すごく好き。もちろん憎まれ役としての今川社長の名演技あったればこそ、後の展開が光ってくるのだから、今川義元の役者さんにも高評価です!o(`ω´)o

○ただ、寿桂尼どのが・・・

言ってることがイマイチわからんかった。

「軍師となった勘助にあってみたかった・あのての人間は甲斐一国に忠誠を誓うことはない・あんな奴をスパイとして使わなくてもいいだろうに・・まったく人のいい・・・(呆れ)」

どういうこと?勘助をまだ今川の犬だと思っている?今川が温情で勘助をつかってやってる・的な上から目線?ってこと?・・・・イマイチワカラン。今後の展開でわかるのだろうか・・

(´A`)<なんか言ってることが理解できない場面が毎回あってストレス。こういうとき、説明してくれる人が職場にいるといいんだけど・・・

(´A`)<俺、トモダチいねえからなあ・・・


○化粧かえた?

今回の主人公、お化粧が妙に濃ゆかった。なんで?メイクさん代わっただけ?もしや監督の演出?だとしたらあの厚化粧は何を示唆しているのか?なにかの伏線?監督はあの厚化粧で何を伝えたかった?もしやこれからDONDONビジュアル系になって最終的にはメジャーデビューするのか?


◎おまけパート

//武田家重臣・小山田信有が治めた地//山梨県東部のことを”郡内”と呼んだ//北条氏の領土との境にあったため対北条の重要な拠点だった//

//小山田氏の菩提寺

○勝山城跡
//郡内の中心を守る要害//桂川を天然の堀とした

○郡内織
戦争への備えとして経済の安定を重んじた小山田信有が特産品として作ることを奨励した絹織物


○岩殿城跡

//断崖絶壁を生かした小山田氏の名城として伝わる//

○行きたいレベル・D
なんか山のぼり大変なわりに遺構は少なそう。


◎覚へ書き

○歴史パート:
×河東の一乱(1536-1545):(○今川家vs北条家●in静岡県
大名・今川家の静岡県の領地・”河東”という地区を巡る今川家と北条家の争い。
今回は第二次→(1545.○今川義元vs北条氏康●in静岡県)今川が他勢力と共謀して北条挟み撃ち、最後は調停で土地を取り戻す

○ドラマパート:
由布姫妊娠//武田の軍門に下った長野県伊那地区の武将が長野県の有力大名・小笠原某の後ろ盾で挙兵するも武田軍これを制圧//今川氏から武田氏に依頼「神奈川県の北条氏が関東地区の大名・上杉某らからなる連合軍と戦ってる、このチャンスに別方向から北条を挟撃したいから兵をかしてほしい」とのこと//今川に兵をかすと制圧している長野県の守りが薄くなるから兵はさきたくない。が、今川氏との盟約は破れない。どうするかでもめる武田家臣団、そこで主人公が「武田が間に入って北条と今川の仲をとりもてばと提案//今川の陣に行き、和睦の交渉をする主人公。今川義元に見下されながらも説得に成功、契約書を受け取る//←のやりとりで主人公気づく(こ れは今川氏の軍師・雪斎のもくろみで、雪斎は一言もそれと言うことなくこうなるようにしむけていた、そのことに自分は今気づいたが武田信玄ははじめからわかっていた)//主人公、雪斎を武田に連れてきた武田家臣・小山田某に「自分たちは雪斎の意のままに操られていた、そのことを知っていたのは武田信玄だけだった、我々は武田信玄や雪斎に比べ小者だ」と話し、いたずらな野望を抱かないよう釘を刺す(小山田某は今川・北条ともに関係が深いがどちらも見捨てようと先の軍議で提案した冷血漢・さらに武田家すら奪おうとしかねない不気味さがあるので)//由布姫と主人公の仲を疑った武田家臣・板垣某にたいし誠心誠意自分の思いを話した主人公、板垣某とわかりあう(由布姫だけでなく、武田の人間 すべてが自分にとって守るべきもの、国そのものなんだ、的な)//主人公、次は北条家で交渉、当主北条氏康の同意を得て和睦成立//今川家との衝突の恐れがゼロになった北条軍、別の地域でピンチの自軍を救うため兵を向かわせる//そこに援軍として参加する主人公//つづく

◎おべんきょう

○じんぶつ(○→メジャー:△→マイナー:×→無名)

×須田新左衛門(****-****):豪族・武将(村上氏・属-):信濃国.須田城城主(長野県)
//詳細不詳//武田信玄が県侵攻に抵抗、これに抵抗//1550.真田幸隆の仲介で武田の傘下に//川中島の戦いまでは存命したと見られる

○できごと

×河東の一乱(1536-1545):(○今川家vs北条家●in静岡県

大名・今川家の静岡県の領地・”河東”という地区を巡る今川家と北条家の争い。

第一次:(1536.2.○北条氏綱vs今川義元●in静岡県)北条が今川の領地、”河東”に攻め入りここを占領

第二次:(1545.○今川義元vs北条氏康●in静岡県)今川が他勢力と共謀して北条挟み撃ち、最後は調停で土地を取り戻す

第三次:(1554.○今川義元vs北条氏康●in静岡県)今川がよそへ出兵してるすきをついて北条が侵攻するも撃退される※第三次はガセの記録(軍記物)の可能性あり