おんな城主 直虎 第33回 「嫌われ政次の一生」 感想


第33回 「嫌われ政次の一生」 

◎かんそう

○なかなか読めない展開でよかった

あらかじめ鶴くんが死ぬっていうのを知っててもどういう過程でそうなるか読めなくておもしろかったし、鶴くんが死ぬことを知らないで見てた人はもっと楽しめたのでは。

でも鶴くんと主人公の行動がちょっと浅はかっていうの?今まであんなに思慮深かった鶴くんがなんであんな短絡的な行動をとったのか、もっと他に方法がなかったのか、そうならざるを得なくなってしまった、八方塞がり、本当に本当に追い詰められてしまった状態。そんなような空気が伝わってこなくて話に入り込めないところも多々あった。今回の内容は一回でまとめずに二回くらいにわけて丁寧にやってほしかった。

○どうしてそうなるのっ!?

今回、ついに鶴くんが磔にされて処刑されるのですが。今まさに槍でブスッとやられる瞬間、主人公が割って入り、主人公みずからが鶴くんを槍で突き殺してしまうという衝撃展開でした。

「他の誰かに殺されるくらいならいっそ私が」っていうのと、今後「私が鶴くんを討ったんだから領地は私のモノにしてください」みたいに言う作戦っていうのがあるのか?な?

「ドラマ的に感動させたい、こういう愛のカタチもある」ってことがいいたいんだろうとは思うけど、この流れに至る主人公がああいう行動にでるに至るっていうにはちょっとマエフリ不足な印象。主人公の行動が不自然すぎで感動するシーンなのに逆に萎えた。(世論はしらんが俺的には演出過剰だったと思う。今作の脚本はだいぶんメルヘンだけどあんまり色気ださないでほしい。まあ今作はここがピークだろうから今後メルヘンしてもここよりがっかりすることはないだろうが)

○今作は井伊家以外の俳優さんはおっさんばかり?

俺は役者さんの顔を覚えるのがニガテで。そんな中で近藤どのはモジャっとしてて比較的覚えやすいビジュアルだった。で、「俺ですら覚えられるほどキャラがたっている、井伊谷三人衆のメンバー・ってことは今後味方になる」って予想してたんだけど完全な悪役でした。脇役端役ならいざしらず、鶴くんをやっちゃったら今後良い人認定されることはあるまいて・・

○ゆきのじくん

あひるくちが可愛いんだけどブサイク。あひるくちのブサイクって初めてみたかも。だからどうってわけじゃないんだけど今回すこし活躍してアップが多かったのでそう思った。

○和尚様

が、主人公にこっそり手紙を渡すために、牢に入れられてる主人公の手を急にめっちゃ不自然につかむんだけど。あんなみえみえの方法で渡さなくても・・・って思った。

○鶴くんと弟嫁がイチャイチャしてる最中に

ゆきのじが入ってこなくてよかった。あれはわざと「ゆきのじのシーン」→「イチャイチャシーン」を繋げて視聴者をハラハラさせようって編集だったんだよね?
(´A`)<ええ、ハラハラしましたとも

○神さま・仏さま・・ご先祖さま!!!

なんか毎回、誰かが死ぬシーンの前には主人公は井戸でご先祖に祈ってる気がする。(どうか・・・どうかっ!)なんつって?
でもみなみなさま必ず死ぬよね。こんだけ毎回だと、俺なら「もう神など信じぬっ!」ってマジでなるわ。

○今週のやってみなければわからない

なし

代わりに前々回に続き、「かしらに何がわかるっ!」があった。「あんたに何がわかる!」って言葉、ホントムカつく。一生懸命親身になって協力してくれてるかしらにむかって、「何がわかる!」はないだろうに。

さらに

それでも親身になって「鶴くんはあんたを守れることを誇って死ぬ」みたいな感じで主人公をなだめるカシラにむかって「守ってくれなんて頼んだ覚えはない!」とヒステリー爆発、そのまま飛び出していく。主人公、俺が嫌いな女性像の典型だわ。あー見ててイライラする。


◎おまけパート


○龍潭(りょうたん)寺・小野家代々の墓・小野玄蕃(げんば)の墓
//井伊家の菩提寺//小野家代々の墓がある(墓所に入り、最初に目に付くのが小野家の墓)//小野但馬守(たじまのかみ)の弟といわれる玄蕃(げんば)の墓もあるが但馬の墓は見当たらない

○蟹淵(がにぶち)
//井伊家の仕置き場だったとされる場所//但馬は家康が遠江へ侵攻した際、この辺りで処刑されたという//

○”伝”小野但馬守の供養塔
//蟹淵からほど近いところにある//地元の人々が鎮魂のために建立したものだと伝えられている//井伊家の筆頭家老として尽力した小野但馬守の生涯は井伊家の歴史とともに今も語り継がれている//だそうで

○行きたいレベル・B
歴史的にはまったく興味ないがドラマの鶴くんの役者さんがあんまりにもイケメンで素敵だったのでちょっと行ってみたい気持ちになった。鶴くん、次回は今後は幻となってちょろっと登場するかも?ともあれお疲れ様でした(合掌)。


◎覚へ書き

○歴史パート:
//1568.12.第一次駿河侵攻 : 武田・徳川連合軍、駿河へ侵攻、制圧。駿河領主・今川氏真は逃亡。これにより今川領(静岡県)は分割され武田と徳川の領地となった//1569.4.7.小野但馬守(鶴くん)処刑 : 史実では「井伊谷道好は敗北して井伊谷から退去し近隣に潜伏していたが捕らえられ処刑。5月7日には2人の子も処刑された//だそうで

○ドラマパート:
//井伊の領地を狙う武将・近藤康用の罠(→鶴くんは悪人で徳川にはむかったと偽装)にはまった主人公、鶴くんを逃がし自分が捕まる//徳川家康に、「鶴くんははむかってない、誤解だ、あと領地も返してくれ」という主人公。しかし他の武将が「鶴くんは確かにはむかった。主人公は騙されている」と進言//徳川家康は主人公を信じたかったが今川との戦争に注力せねばならずこの件を放置、井伊の領地を狙う罠を仕掛けた張本人、近藤康用に裁定を任せ井伊領をでていってしまう//鶴くん、近藤康用を襲い捕まる(意図は不明)、鶴くんが捕まったので主人公は釈放される//和尚様の手配で盗賊の頭が鶴くんを助けようとするも鶴くんこれを拒否(自分が逃げれば領地をどう扱われるかわからない)// 主人公、鶴くんを助け出そうとするも周囲に説得され(→鶴くんが望むのは助命ではなく主人公の幸せ)今後の動向を模索//鶴くんが磔、処刑される。見届けにきた主人公、槍を奪い鶴くんを突き刺す//主人公「よくも私を騙したな、地獄におちろ」・鶴くん「女に領国経営ができるのか地獄で見てる」的なやりとりをしたのち鶴くん絶命//つづく


◎おべんきょう

○じんぶつ(○→メジャー:△→マイナー:×→無名)

なし

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