おんな城主 直虎 第29回 「女たちの挽歌」 感想
第29回 「女たちの挽歌」
◎かんそう
○飄々を気取るヤツは嫌い(役者さんのせいではない)
主人公が幼児直政くんに「答えはひとつじゃないのに、あきらめるとか。あんたバカ?(かつて主人公が親に言った言葉)」と言われる。それに答えられず言葉に詰まる主人公を見て和尚様は「因果因果、ホホホ」とかいって逃げる。普段、なんでも知ってるていで思わせぶりでご立派なご高説を論じてるくせにこういうときだけ逃げるとかズルイ。だけど来週にはまたなんでも知ってるていで登場して周りからも頼られて好かれてるんでしょ?こういうポジションのキャラって許せんわ。
(なにドラマのキャラにめくじらたててんの?)って自分でも思うけど。けどね、職場にいるのよ、こういうヤツが。なにかを判断、断言しなくちゃいけないときは黙ってる、あるいはどちらともとれることを言って逃げる。で、答えが出た後、「やっぱりな・自分は最初からわかってた」的な態度をとるヤツ。リーダーが苦渋の決断をして、それがあたってれば(自分の助言のおかげ(上から))、決断が間違っていれば(ドンマイ、リーダー。まあ自分はその判断は違うと思ってたけどね(上から))、みたいなチョーシこいてるヤツ。常に自分で判断し、結果に言い訳が許されない立場の人間からするとこういうやつは本当にムカつく。(グループのNO・2を気取るヤツに多い)
○ヤブヘビっていうの?
ドラマではあるが、つつかなくてもいい部分をつついた結果、困ったことになった主人公(→徳川家康に”上杉と組んで戦争を回避してほしい”と言った結果、”それはできません。だからあなたは私と組むか組まないかをはっきりさせなさい”と逆に言ってきた)。
で、苦し紛れに「徳川さんとできれば組みたいっす」と言った結果、「嘘じゃないなら人質よこせるはずだからよこして?」となってしまったのだ。
そんな主人公に対して鶴クン、「だーかーらー!余計なことにクビをつっこむなって言っただろが!(怒)」などとは決して言わず、皮肉は「勇み足になってしまいましたな・・」程度におさえ、さらに「しの殿に”プギャー!おまい人質確定!ギザワロスwww”とも言いづらいでしょうから、私が代わりに言いますか?」ときづかう。みずから憎まれ役をかってでるとか、いい人すぎる。薄々気づいていたがもしや鶴クン、ドMか?
○っていうか、亀くんの隠し子を人質に差し出せばよかったじゃんね
人質の選定、どういう経緯でしの殿にするのかと思ってたら最初から徳川のほうからしの殿一択でチョイスしてきましたな。これならドラマ的には”しかたない”ですむな。全然思いつかなかった、もっとギスギスともめるのかと思ってた。(でも史実では誰がどうやって選定したんだろ。まあこの時代の女性にドラマのような発言権はないだろうから決定→泣き寝入りで決定を受け入れた、なんだろうけど)
○母は強し
そのしの殿、亀クンと新婚の頃は主人公に辛くあたる嫌われ役だったのですが、亀くんの隠し子疑惑(最近存在感薄いが)がでてきたあたりからいい人にキャラ変更、今回は自分が犠牲になることで井伊を救い、息子にも今後の成長の糧となるよう考える機会を与えるというドラマ展開で。完全に面目躍如でしたな。
(*^ω^*)<すきな役者さんだからうれしい
○さらばルリ子
浅岡ルリ子演じる寿桂尼殿、亡くなられました。1568.の武田信玄の駿河侵攻前に亡くなられていたそうで。「大河ドラマ・武田信玄」では寿桂尼は駿河侵攻まで生きてて、そのときの印象が強くてそっちが史実だと勘違いしてました。ともあれ・・
(´・ω・`)<合掌。
○それにしても立派な領主様になられた・と思いましたまる
「戦争になるぞ。武器の調達をしとけ」「しの殿を人質に出す。直政へのケアを怠らないよう」ビシバシ指示をだす主人公にシビれました。気賀も手に入れたし、ずいぶん領主様らしくなられましたな。
○今週のやってみなければわからない
ナシ
その代わり、幼児・直政ちゃんが主人公の過去の名言「あなたはなにも考えつかないだけのアホウなのでは?」がでました
○増善寺
寿桂尼の夫、”今川氏中興の祖”と呼ばれた駿河今川家9代目当主・今川氏親の葬儀が行われた寺//今川家霊廟・今川氏親木像などがある//葬儀(1526.)には、7000人が参列し たといわれている//徳川家康ゆかりの寺としても有名(→人質としてこの地にいた幼き徳川家康が「父の墓参りをしたい」と相談、ここの和尚が秘密裏に徳川家康を実家に連れて行った→それが縁でのちに和尚は徳川家康から出世させてもらえた)
○日影沢金山跡
○龍雲寺
今川氏9代目当主・今川氏親の妻で、10代目・氏輝、11代目・義元、12代目・氏真の補佐をしてきた「おんな戦国大名」ともよばれる寿桂尼の菩提寺//寿桂尼の孫・今川氏真が第12代今川家当主になっていた頃、寿桂尼はこの寺をついの住みかとした
龍雲寺の裏山にある//寿桂尼は生前、(死しても今川の守護たらん)という思いから、今川館の鬼門の方角にあたるこの地になきがらを埋葬するよう指示していたという//1568.武田信玄の駿河侵攻で墓が破壊された//そののちいったん修復されるも昭和に山崩れで破壊されふたたび修復。(そのせいでかつては今川館があった南西をむいていたが今は北を向いている)
○行きたいレベル・B//タグ:静岡に行けるならここは行きたい
寺に興味はないが金山はおもしろそう。周りに遺構もけっこうあるみたい。
◎覚へ書き
○歴史パート:
1568.寿桂尼、死去(推定70-80)
○ドラマパート:
主人公、徳川家康に「今川との戦争を回避してほしい」旨の手紙を出す。徳川家康は戦争回避にやぶさかではなかったが自領の家臣、同盟国との兼ね合いで主人公の申し出を固辞、さらに「徳川家康と今川氏真がもめたら主人公の国(井伊)はどちらにつくのか」と逆質問。「徳川家康につく」という主人公にたいし「なら人質として”しの(亀くんの妻で直政の母)”を徳川につれていく」ことを要求」//{今川家}・寿桂尼が死去//「徳川に行きたくない」という”しの”のために事態を回避できないか考える直政。しかし実際は”しの”は運命・宿命を受け入れていて、”しの”は「行きたくない」と直政に言い、直政にこの現実と向き合わせることで「世の中の理不尽を考え る機会、どうしようもないことを受け入れる器」を体験・体現させようという一計の行為だった//直政、(母を徳川に差し出さない方法)を考えつかず消沈。しかし母、”しの”が「亀くんのためにも今回の要求は受諾することにした」ということで今回の人質政策は受けいれざるをえないものと泣く泣く理解//結果、井伊家と徳川との同盟締結。しかし主人公は今回の人質提出の条件として「徳川の領地拡大のための挙兵の拒否」を要求//主人公、直政の養母となる//つづく
◎おべんきょう
○じんぶつ(○→メジャー:△→マイナー:×→無名)
今回のドラマではメッチャ悪役顔メイク。俺は武田側視点のドラマしかみてないから今回の悪役な武田の立ち位置は良くも悪くも新鮮。(俺の地元・長野では武田は忌み嫌われている・それすら俺は興味なくて知らなかった)
朝比奈泰知の子として遠江国で生まれる//13歳・桶狭間の戦いで今川義元死去//21歳・寿桂尼死去←いまここ//21歳・武田徳川連合が今川の領地・駿河に侵攻、主君・今川氏真に従い領地・駿河から退去、神奈川県の北条氏のもとへ//28歳・長篠の戦い(愛知県:●武田vs織田・徳川○)今川からの武将として徳川の陣中見舞いをした際、武田側の武将を討ち取り徳川家康に目をつけられ徳川に入閣//37歳・長久手の戦い(愛知県:△豊臣vs徳川△)でも戦功をあげる//43歳・豊臣秀吉の北条征伐(神奈川県:●北条vs豊臣○)の際、両家の使者として尽力//後に旗本として大番頭となる//55歳近江国栗太郡(滋賀県)において1000石を賜る//その後徳川家康の十男・徳 川頼宣附きとなる//61歳・常陸国茨城郡(茨城県)の2000石を加増される//87歳・死去