おんな城主 直虎 第23回 「盗賊は二度仏像を盗む」 感想


第23回 「盗賊は二度仏像を盗む」 

◎かんそう

○薄い。あまりにも薄い

盗賊が仏像を盗む。タイトルどうり。それ以上でも以下でもないお話でした。(ほとんどの視聴者はタイトルで内容わかってたのでは)
今回の主役はなんといっても和尚様。”物知りで飄々とした人格者”っていうおいしい役ですな。役者さんの顔も優しそうな良い顔してる。この役、この役者さんもすごいハマってるけど、真田丸人気そのままに草刈正雄さんが担当したらめちゃウケたろうな・・

○未亡人の熱視線

鶴くんの弟(戦死)の嫁、なつさん。鶴くんを見つめる眼差しが熱い。鶴くんはストイックに主人公を想いつづけ、なつさんの好意は蹴るんだろうけど、それでも自分をわかってくれる人がいるっていうのはいいもんだね。結果的に鶴くんが最後の一線、「もういいや、井伊を裏切って謀反しちゃおう」とならない役割をなつさんははたしてるんじゃないかな。(まあやむなく謀反する展開にはなるんだろうけど)

○弱り目にたたりめ

貧乏くじをひき、風邪をひき、風邪じゃなくて労咳という結末で、人生の幕をひく?でも史実だと磔で打ち首(だったっけ?)だから病気では死なないか。ともあれこのまま衰弱していく鶴くんをみるのはなんともいたたまれないですな。

○いたされませぬよう

盗賊を家臣に加えるにあたって鶴くんが主人公にだした条件。「あいつらが井伊のためになにかするのはいい。しかし、井伊があいつらのためになにかするのはダメ!」これってさ、「あんたが盗賊の頭領に惚れられるのはしかたないけど、あんたが頭領に惚れちゃ、ダメダヨ!」みたいな含みはあるのかな?ドラマの最後に頭領が仕官を断ったとき、鶴くんが「ぷっ」っておもわず吹き出すカットをみてなんとなく思ったんだけど。(頭領が仕官を断った理由がトッピだったことにたいして、主人公と頭領に余計なヤキモチ焼いた自分のことも含めて笑った・みたいな?)
でも頭領はどうなるんだろう。間者として採用?これから戦争になってなし崩し的に井伊を助ける?侵略され危機に陥った主人公を助けるために戻ってくる・みたいな展開?このままフェードアウトでクランクアップってことはないと思うけど・・

◎おまけパート

○宇利城跡
//愛知県新城市(→浜松市に隣接するのどかな田園風景がひろがる奥三河の入り口)//井伊谷三人衆のひとり、近藤康用の居城と言われている//この城は、遠江に通じる街道をおさえる天然の要害//徳川家康の祖父の代、三河統一を目指す松平氏と今川勢が激戦を繰り広げた城としても知られている//だそうで

○冨賀寺(ふかじ)
//創建1300年以上と伝わる近藤氏の菩提寺//ドラマ当時の住職は、康用の弟、覚禅(かくぜん)//この寺には、今川氏真三河の離反を防ぐため発給した、安堵状が残されている//だそうで

○行きたいレベル・D
興味ないわけじゃないけど愛知まで行くなら他に優先して行きたいところがあるので。


◎覚へ書き

○歴史パート:とくにナシ(っていうかまるでナシ)

○ドラマパート:隣国の領主・近藤某が「自分のとこの寺の仏像が盗まれた、おまえのとこでは(第19回で近藤某の領地で盗みをした)盗賊を処罰せず雇用している、犯人はそいつらだ」という//仏像の件は別としても犯罪者を処罰してないのは事実なので主人公は盗賊を引き渡す苦渋の決断(同時に盗賊に逃げるよう指示)//主人公からの使者がつく前に盗賊は逃げていた//和尚様が「盗まれた仏像の代わりを弁償し謝罪しにいこう」と提案、主人公渋々同行、謝罪//仏像のサイズを確認するために置き場所をみにいくとそこには盗まれたはずの仏像が//実は窃盗は近藤某の狂言で、それを見抜いた和尚様が和尚様に状況を聞きにきた盗賊の頭領と打ち合わせて近藤某によって隠されていた仏像を盗み、もとの位置にもどしておいたのだ//「きっと仏像が歩いてもどってきたんだね、きっと今回のことはこのへんで納めろって仏様は言ってるんだね」和尚様のゴリ押しで今回の件は水入り//盗賊団、井伊谷に戻ってくる。今までの交流で家臣団が「盗賊団を家臣として雇い入れよう」という空気に。主人公、最終決定の前に鶴くんに「鶴くんが反対なら雇わない」と相談、鶴くんのOKをもらう(実は近藤某がおしかけてきたとき盗賊団を逃がすために鶴くんが奔走していた)//「家臣になる気はないか」という主人公にたいして、即答を避ける盗賊の頭領。思うところがあるらしい//頭領、部下と話し合い井伊家家臣となる決断を下す//頭領、部下を率いて主人公のもとへ行くも「家臣にはならない」とまさかの拒否//つづく


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