風林火山 第6回 「仕官への道」 感想


第6回 「仕官への道」

◎かんそう

○結婚おめでとう

武田信玄が三条の方と結婚。”三条の方”というと、どうしても「大河ドラマ武田信玄」の印象が強いんだけど、今作は仲よさげでなにより。恐怖のオプション・やえ殿もいないしね。(っていうかそもそも今作は武田信玄からしてがのほほんとしたボンボンキャラっぽい。俳優さんの顔としゃべりかたが、良く言うと「今までと違う切り口で信玄像に挑戦」、悪く言うと「コレジャナイ感」。)

○それにしても

大河ドラマ武田信玄」もそうだったけど、信玄公のパパの信虎公、キャラたってんなあ。あの目、しゃべりかた。めっちゃインパクトあるよ。こういうキャラこそ俳優さんは演じがいがあるんじゃないかな・なんて思う。「大河ドラマ武田信玄」に比べると出番少ないしアクも弱めだけどそれでもじゅうぶんに濃ゆくて魅力的。「顔がいいだけ、あるいは親が大物俳優だっただけ」で若い頃は仕事に困らず役者修行、経験を積んで、歳をとってからは美人女優の嫁さんと愛人を囲んでこういうやりがいのある役に専念・っていうのが生まれながらにルックスや家柄に恵まれた人間の生き方のひとつの理想のケースなのかな?なんて思った。(今回の信虎公役の役者さんがそうだ、ってことではないのだが)


◎おまけパート

○神奈川県小田原市
//北条家が5代・100年に渡って治めた城下町//北条氏康が領主の頃は関東一賑やかな町として栄えた//周囲9キロを堀や土塁で幾重にも囲いこんだ城郭都市だった//武田信玄上杉謙信でも攻め破ることができなかった

//現在あるのは江戸時代築城のものを昭和35年に復元したもの//小峯大堀切(北条氏時代の土塁・空堀跡)などが残っている

//小田原の西に位置する「湯の街」

○早雲寺
//北条氏の菩提寺。北条五代の墓がある

○行きたいレベルA
//死ぬまでに一回行ってみたい。小田原城はもちろんだが箱根の街もぶらついてみたい。


◎覚へ書き//あらすじ

○歴史パート:1536.今川義元(18歳)、”花倉の乱”に勝利。家督を継ぎ、名を”梅岳承芳”から”今川義元”に改名//1536.武田信玄(17歳)、三条の方と結婚

○ドラマパート:武田を討つために、実の兄を斬ってしまった(武田に与した福島家の家臣だったため)のに結局肝心の武田は福島家を裏切って戦いに出向いてこなかった。武田への憎しみがさらに強まる主人公//今川家から逃れた福島某は、武田家と福島家のパイプ役だった武田家臣・前島某にかくまわれていた//武田家当主・信虎は「福島某の味方をする」と言ったのに何もせず、今度は「助けを求め武田領に入ってきた福島某は殺せ」と命令。動揺する家臣団。そんななか武田家臣・小山田某が福島某を助けかくまっていた武田家臣・前島家へ討ち入り。福島某は討ち取られ、前島某は自害させられる//自分で福島某の味方するって言っておいてこの仕打ちはよくない」武田信 虎の息子、信玄が信虎を諌めるも信虎聞かず//”もともと武田家は福島某の味方をする方針だったのに、小山田某が「今川家とよしみを通じましょう」と武田信虎に入れ知恵したせいで武田家は混乱している”小山田某を責める武田家臣団、しかし小山田某は「武田のためにしたこと、責められるいわれはない」と涼しげ//今川家家臣で主人公の大叔父・庵原某の考え→「今川家が武田家と手を結ぶことはない、北条家と手を結んでいる今川家が武田家と手を結べば武田家と敵対している北条家を裏切ることになる」しかしこの読みははずれていた//前回、襲撃された寿桂尼を守ったことで目をかけられた主人公、新当主となった今川義元と謁見、家臣になりたいと申し出るも今川義元に軽んじられ追い返される//武田 信玄、三条 の方と婚姻。「大河ドラマ武田信玄」とは違い今作での二人はいいムード(あのヤエどのもいないしね)//”今川家が武田家と同盟を組む・武田家に今川家経由で嫁が行く”と正式に発表される。//主人公、北条家をクビになった侍から”北条家にスパイがいる。名は「本間豪州」”という情報を入手。武田家と手を組み戦わない方針の今川家での仕官はあきらめ相模・小田原(神奈川県)に行き、先の情報をダシに北条家への仕官を願い出る//北条家家臣・松田某を通じて北条家次期頭首・北条氏康に謁見できた主人公、”スパイがいる”と注進→”そいつに直接聞く・一緒に来い”という北条氏康→氏康”おまえスパイ?”本間”え?なんて答えたらいいの?”このやりとりを見て主人公は「本間某は北条の味方 でダブルスパイ」と気づく//北条氏康「お察しのとおり本間某はダブルスパイ。だから主人公の注進は無用の心配だよ。あとはこのことを知った主人公をどうするかだけど、主人公はどうしたい?」的な話をしているところに前回、主人公が所属していた今川軍に襲撃され逃げた福島某の息子、彦十郎が現れる。(逃げ延びた彦十郎は北条家の世話になっていた)彦十郎「こいつ(主人公)は敵だ!」取り押さえられる主人公//主人公「自分はフリーの浪人。たまたま今川の軍で働いただけ、福島某は武田と繋がっていたから自分は武田と繋がった福島と戦っただけだ、自分の敵も北条と同じく武田だ、北条氏康様なら武田を倒せると思ってここへきた、自分を雇用してくれ」とまくしたてる//つづく


◎おべんきょう

○じんぶつ(○→メジャー:△→マイナー:×→無名)

×三条の方(1521?-1570):武田信玄正室甲斐国躑躅ヶ崎館(山梨県
京都の公家・三条某の次女//16歳・武田信玄と婚姻//18歳・長男出産(のちの武田義信)//21歳・武田信玄が父、信虎を追放し家督を継ぐ//21歳・次男出産//23歳・三男・長女を出産//45歳・夫・武田信玄が長男を幽閉//47歳・長男自害//50歳・死去

北条氏康:(1515-1571):大名・武将(北条家当主):相模・小田原城(神奈川県)
大名の子として産まれる。/15歳・初陣/27歳・家督を継ぐ/38歳・関東の大部分を支配下に/44歳・家督を息子に/55歳・病没。
 内政に非常に優れていた(目安箱とか検地とか通貨統一とか)人間的にも立派だったっぽい。今回(第6回)の時点で21歳。

×清水吉政(****-1575):武将・代官(北条家重臣):伊豆(静岡)
詳細不詳//伊豆清水氏の当主の次男として生まれる//北条氏康の傅役//1530.小沢原の戦いで初陣だった北条氏康に従い扇谷上杉朝興を破る
怪力の持ち主であったとの言い伝えがある//愚鈍といわれた幼い頃の北条氏康を上手にフォローし、自信を持たせるために数々の褒め言葉を呈した(ちょっと調べればいくらも逸話ありそうな人だけど今回はスルー。北条が主役の大河が出たらそのとき調べる)

×松田七郎左衛門(****-****):武将(北条家臣):相模(神奈川県)
証左不詳//北条氏康の武術指南役だった//山本勘助が松田に取り入り仕官を申し出たが、勘助の容姿が悪かったから申し出を拒否した・という伝承があるらしい
逆にいうと勘助の一件がなければ歴史に名が残らなかったかも・な人?

×本間江州:(本間近江守****-1546):武将(上杉憲政-北条氏康-上杉憲政):
詳細不詳//.上杉憲政の家臣だったが禁じられている鹿狩りをしたため出奔//出奔の際、上杉家臣・長野業正に「北条のスパイをしろ」との指示を得て北条に仕える//のちに上杉家臣に戻る//1546.河越城の戦いで上杉家臣として主君を守り討死

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