風林火山 第5回 「駿河大乱」 感想


第5回 「駿河大乱」 

かんそう

○はじめから怪しいと思ってた

主人公の大叔父・庵原忠胤。初登場時から敵(福島、兄上とグル)だと俺はニラんでいたのだが・・・普通にいい人でした。
第2回 「さらば故郷」で、主人公を足止めした(主人公の兄が主人公を襲撃するための時間稼ぎをした)ように感じてたんだけど、そんなことなかったのね。(そもそも脚本の人がミスリードとして狙った演出?なら俺のマヌケな読みもすくわれるのだが。でもこんなことにミスリードもないか)

○はじめからヤな奴だと思ってた

逆に福島越前守は悪くて卑怯な憎まれ役だと思ってたのに「私の失敗で我々は皆殺しになる」と告白する主人公の兄に対して「おまえのせいじゃない、武田が裏切ったせいだ。おまえが裏切ったんじゃなくて嬉しい。」的なことを言ってのける漢の中の漢。テリーは嫌いだけど福島越前守は漢だぜ!

○これぞ大河

前にも書いたが「自分のせいで」と告白する主人公兄を責めない福島越前守や、ドラマ最後に主人公と一騎打ち、「ここまでじゃ」といい兜をとり、主人公に優しい言葉をかけ自害する主人公兄。ベッタベタだ!だが、それがいい。俺なんか心が腐ってるから主人公兄は油断した主人公に斬りかかるんじゃないかとハラハラしてました。時代?脚本家の特徴?今作は全体的にこんなテイスト(ズルいキャラ少なめ、熱いキャラ多め)なのかな、と予想。うん、嫌いじゃなくってよ。


◎覚へ書き・あらすじ

○歴史パート:1536.5.25.花倉の乱(静岡・今川家の家督争い)””○梅岳承芳(→後の今川義元)vs●玄広恵探””

○ドラマパート:武田を討つため武田家臣になった主人公だったが今川と武田が抗争すると知り今度は今川の家臣になろうと考える/「今川の武将・福島某と武田が内通している」という情報を土産に大叔父・庵原忠胤(しかもこの人、雪斎と兄弟!)のツテで今川家に求職の面接をさせてもらう/今川家代表(仮)の寿桂尼に真実を話す主人公「武田に身内を殺された復讐がしたい、(自分の兄含む)福島某が武田と内通している」/武田への復讐のために、「自分を殺さず追放ですませてくれた」実の兄を殺せるのか?考える主人公/今川と仮契約?になった主人公、さっそく見せ場。寿桂尼を襲撃から救う/主人公の武田側の雇い主・板垣某、主人公の裏切りを警戒し帰国命令 を出すも主 人公従わず(このまま今川に留まれば武田と戦える→復讐を果たせる。と判断した主人公)/今川義元、武田と接触、朝廷の血を引く女を武田の嫁に入れることをエサに武田との同盟に成功、これで今川と福島が争っても武田は福島を後援しないことに(今川義元武田信虎の甲駿同盟)※ただしこれにより今川家は北条家を敵にまわすことになるので寿桂尼は軽く動揺/親の墓前で偶然兄と出逢った主人公、福島某を裏切り今川に戻ることを勧めるも兄はこれを拒否/主人公「福島が謀反を起こしても備えは万全、むしろ警戒すべきは福島に呼応して背後からせめて来る武田だ」といきり立つ(すでに武田が福島を見限ったことを知らない主人公)/福島家が決起、今川領に放火、花倉の乱勃発/今川を援護するた めに北条軍が福島領 内入り。兵士は狼藉の限りを尽くす(そこで北条情家家臣・青木大膳」なるものと一瞥しあう主人公)/「雪斎(の調略)により武田は福島を助けない」という情報が入る(軍師として雪斎に劣る主人公・そりゃそうだ)。これにより主人公は本来の目的の武田への復讐ができなくなったうえに実の兄が籠城する城を攻めなくてはならなくなった/武田が裏切ったことを悟る福島家。「武田の裏切りは自分のせい(主人公に内通を知られたのに殺さなかった)」と申し出る主人公兄、福島某はそんな主人公兄に「裏切ったのは武田であっておまえではない」と漢を見せる/今川義元軍、福島の城を落とす、落ち延びる福島某親子達、そこに主人公きりかかる/福島某を守るため主人公兄が主人公にきりかかる(逃げる 福島某親子)/福島某親子が逃げ延びたことを確信した主人公兄、斬り合いをやめ、座り込み、「もうじゅうぶんだ、家のことは頼む」といい死のうとする/「死なないで逃げてくれ」という主人公/しかし主人公兄は自害を選択、やむなく介錯する主人公


◎おまけパート/静岡県藤岡市藤枝市

○花倉城跡
/今川家の家督を梅岳承芳(→後の今川義元)と争った玄広恵探がたてこもり最終決戦地となった城/戦いは半月で決着がついた(玄広恵探の負け)

玄広恵探の墓
静岡県藤枝市玄広恵探の墓がある/1563.落城した花倉城から逃れた玄広恵探は普門寺という寺で自害した

○偏照寺(偏照光院)
/今川氏2代目・範氏が花倉城とともに創建/玄広恵探もこの寺の僧だった/1568.武田信玄の静岡侵略で焼失

臨済
今川義元の木造がある(普段は公開してない)/今川義元のパパが坊主になった義元(→梅岳承芳)のために善徳院という寺を建て、太原雪斎という坊主を招き入れる//1536.家督を継いだ義元がこの寺を臨済寺とする//1568.武田信玄駿府攻めで大半が焼失//1582.信玄のあとに駿府領主となった徳川家康天皇の命令で復興・再建(家康も子供の頃の人質時代この寺で勉学に励んだ)以後、徳川の手厚い庇護をうける

○行きたいレベル・C
興味なくはないけど静岡まで行ったら他に見たい場所がたくさんあるのでよほど時間がないと厳しい

◎おべんきょう

○お城

○花倉城
//1352年~1356年頃に今川範氏によって築かれたと云われる// 南北朝時代北朝方であった遠江国守護今川範国南朝勢力である安倍城主狩野氏らを駆逐して花倉城を築いて拠点とした//花倉城を居城とした今川氏は範氏の後、今川泰範、今川範政と続き範政の時に駿府に移った//1536年、花倉の乱で落城//1568.武田信玄の静岡侵略で焼失

○じんぶつ(○→メジャー:△→マイナー:×→無名)

×庵原之政(****-****)//武将(今川義元→氏真)//駿河国静岡県
詳細不詳。庵原忠胤の子、とも。//1560.桶狭間の戦いで戦死という説、生き残り1568の武田信玄駿河侵攻を迎撃に出陣したという説がある
※ドラマでは庵原忠胤の嫡男。「武者ぶるいがするのう!」ってセリフが有名らしい。

α青木大膳//ドラマキャラ//(武将・北条家)

α前島昌勝//ほぼドラマキャラ(武将・武田家)//実在した前島という一族がモデルらしい

α?福島彦十郎//ドラマキャラ?//(武将・今川家)//福島越前守の息子という設定。ググッたけどでてこなかったので実在か架空かワカラン

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