風林火山 第4回 「復讐の鬼」 感想
第4回 「復讐の鬼」
かんそう
○哀れな哀れなあの頃のボク
「今思えばワシはあの頃の自分が哀れでならない。」という主人公のセリフがありましたが。
どんな人間でもなにかしら自分の過去に後悔があると思う。俺ももちろんある。だけど・・
それでも俺は「その頃の自分をアワレに思う」ことはないなあ。その過ちがあって今の自分があるわけだし、その失敗はその時の自分の精一杯だったんだし。その頃の自分を思い出してミジメになることはある。でも、今の自分だってたいしたもんじゃないから、過去の自分を「上から目線で哀れむ」ことはない。
ほとんどの人が過去とそうやって向き合っているのかと思ってたけど実は俺が少数派なのか?(まあ少数派だとしてもそれで自分の人生観が変わり過去を哀れむようになる・ようなことはないのだが統計として気にはなった。)
○人生の目的
「怨んでいる状況」、に陥り、憎しみに溺れてしまった主人公(嫁さん殺されりゃあ当然だが。)ですが。
仮に、「なんの張り合いもない人生より、強烈に誰かを怨んでいる人生のほうがある意味で楽な部分がある」として。(ただ、「楽=幸せ」ではないのだが、絶対に。)
そんな主人公に武田信玄が言います。
「恨みが深いってことは、それだけ心が美しいってことだ」
さらに、
「でも怨みをはらすだけの人生でいいのん?恨みをはらしたあとに何の展望もない人生でいいのん?」
と、訴えかけます。
俺なんかは(なるほど・・・)なんて思って、(ドラマ的に、これで主人公は武田信玄に心酔していくって流れダネ☆)なんて考た。
しかしドラマはさにあらず。信玄公のご高説に対して主人公の所見は・・(若造が知ったくちをききやがって・・)でした。
あの流れでそうくるとは思わなんだ。こういうのいいね!まだ物語ははじまったばかりだし主人公にはいましばらくあがいていただきたい。
○役者さんは有名人なのか?知らんが
なんか武田信玄公の役者さんカマっぽくてアホっぽい。「主人公を喰わない配役」っていうのと、「主人公とともに成長していく信玄像」っていうのがあるのかな?
○ミスリードだとは思いますが
自分、「大河ドラマ・武田信玄」全話観たんですが(ドヤ)。で、その大河ドラマ・武田信玄に、「ゲンスケ・ヘイゾウ・ヘイゴ」という百姓3人組が出てくるんだけど。今作の「デンスケ・ヘイゾウ・タキチ」という百姓3人組はそれに該当するのかな?と思ってました。でも微妙~に役どころ違うんだよなぁ。史実にいる高坂某という百姓あがりのイケメン武将=ヘイゾウっていうのが一番手堅い線だと思うんだが、でもミスリードの線も否めない。なんといっても脚本さんは物語全篇を通したヒロインだと思ってたカワイコちゃんを今回で殺しちゃったからなあ。(´A`)<あれにはおじさんがっかりしました。
◎おべんきょう
○じんぶつ(○→メジャー:△→マイナー:×→無名:+→ドラマキャラ?)
山梨県の大名・武田信虎の次男として誕生。父・武田信虎は嫡男・武田信玄よりも信繁を愛したという/16歳・武田信玄によるクーデターで武田信虎が追放される/17歳~・長年に渡る武田信玄の長野県侵略戦争で外交・内政・戦闘いずれも大いに活躍/37歳・第4次川中島の戦いで討死
村娘の兄・伝助が改名し河原村伝兵衛に。村人Aで終わると思ってたらまさかの大化け。
+葛傘太吉(くずかさたきち)
村人Bが改名した。伝兵衛と違いこちらはググってもそれっぽい記載がなかったので現時点ではドラマオリキャラ扱い。さらに改名して化けるのか、はたまた演出のための死亡要員なのか・・・
今川家当主の5男として誕生/4歳・嫡男でないため出家/17歳・当主である兄ともう1人の兄が不審死したため次期当主に名乗りをあげ、対抗勢力を潰し当主となる←いまこのへん/18歳・山梨県の大名・武田家から正室を迎え同盟を築く/武田家との同盟に神奈川県の北条家が反発、戦争となり領地を一部奪われる(第一次河東一乱)/22歳・山梨県の武田家でクーデター。武田信玄に追い出された武田信虎をひきとり面倒をみる/23歳・愛知県の織田氏の侵攻、敗れる(第一次小豆坂の戦い)/26歳・関東地区を監視するお役人・上杉憲政と手を組み北条氏と戦争、奪われた領地を取り返す/34歳・形骸化していた「中央(室町幕府)の傘下」という立場に公然と決別を 宣言/35歳・山梨県の武田氏・神奈川県の北条氏と同盟を結ぶ(甲相駿三国同盟)/42歳・桶狭間の戦いで討死(●今川vs織田○)
○山本勘助供養塔・位牌/地元の旧家・山本家にある
○鎧堂観音/武田氏の祖「新羅三郎義光」が鎧を献上したことからこの名がついた/馬の絵がたくさん描かれている大きな絵馬が今に残っている
○棒道/軍用道路。鎧堂観音近くにもある。/長野県に(侵攻するため)通じている
◎覚へ書き:あらすじ
○ドラマパート:武田信虎が遊びで主人公の嫁を殺してしまう(言い伝えにある信虎による妊婦の腹かっさばき事件)/武田家臣・板垣某と原某が件の凶行の口止めのために主人公が滞在している村に来る/主人公、家臣の一人に斬りかかり負けるもなりゆきで家来にしてもらう。(→家来となり武田家の内部に入り復讐しようという算段)/主人公と百姓3人組のうちの2人は武田の家来に、あとの1人(イケメン)は武田への従属を拒否し村を出て行く(主人公が武田を討ったらもどってくると言い残し)/主人公、武田信玄に謁見。信虎の凶行を詫びられるも主人公は心を許さず/武田から主人公に最初の仕事。「武田に内通している福島某なるものが今川家を裏切る予定だ が、どう いう段取りで裏切るつもりなのか探ってこい」とのこと。/さっそく静岡入りする主人公、親戚(大叔父)が今川家臣なので面会、そこで事情を全部喋ってしまう(ナニ考えてんねん)/このとき今川では当主・今川氏輝とその弟が謎の死をとげており、それは「福島某の仕業」と推測されているも断定できていない状態/今川家時期当主の座を巡り2人の人物が名乗りをあげ、争いが勃発/つづく