おんな城主 直虎 第13回 感想




第13回 「城主はつらいよ」

○「少しよいか?」

「黙れコワッパ!!」的な?流行ワード狙いセンテンスって、あるじゃない?それが今回の大河「直虎」にはまだ出てきてない。ひょっとして鶴くんの「少しよいか?」は狙ってる?

今後、あらゆる武将の背後に、スッと鶴くんが現れる→「少しよいか?」とつぶやくように囁きかける→いきなり鶴くんに囁きかけられた武将、鶴くんの言われるがままに暗がりに歩いてゆき・・・・?)みたいな?お約束展開?ができたら面白い?かも。

想像してみてください。少し影のあるイケメンがいきなりあなたの背後にあらわれ、「××(←あなたの名前)?少し、よいか?」なんて言われたら。これはもう、(恋の謀反に胸キュン?愛と言う名の下克上は運命?)などとのたまうことは必至でしょう。

○放送コード

「百姓」って言ってたけど、あれって放送禁止用語じゃなかったっけ?(おまけコーナーではハッキリ「満光」「満光」「満光寺」とか言ってたみたいだけど・・・あれはセーフにしといてやる。NHKは寛大な俺様に感謝するように。)

○ほうきゅうにハキュン

瀬戸方久(せとほうきゅう)。初登場時は豊臣秀吉かともおもったんだが、違いましたな。

俺はこれ系のキャラが好き。「心はありません、魂は悪魔に売って金にしました。」みたいな奴のほうが信用できるからね。
裏切られても理由が「心」みたいなフワッとしたものじゃなくて「金」っていうカチっとしたものなので(なんで裏切られたんだ・・・あいつは第三者に騙された?あるいは自分に落ち度が?それともあいつはそういう奴だったのか?いや、まだわからん、なにかの行き違いかも?)なんて、うだうだ悩むこともなく、「まあ確かに俺よりあいつのほうが金あるもんね。それならしかたない、俺もそれをわかっててあいつを側においていたんだしね。」なんて、客観的に整理・消化できる。苦しまないで、すむ。(愛は主観・金は客観。例えば、「福山雅治の愛」は人によって価値が違うが「拾った100円」の価値は100円でしかない)

そしてなにより自分自身がこおいう人間になりたかった。人と情をつないで傷つくより、ビジネスライクに接してたほうが傷つかないで済むからね。でも、そうはなれなかった。「カネカネ」言って嫌われることが、恐かった。つくづく俺は凡人。

で、こおいう「カネカネ」いってたキャラが、いざっていうときに主君を助ける「ありがち見返しエピソード」も大好物。(´A`)矛盾してるけどね、それでも「恩義忠義」言ってる奴が逃げ出す中、「カネカネ」言ってた奴だけが主君を助けるなんて展開、あったら熱いじゃん?(まあちょっと調べたら瀬戸方久、曲者っぽいけど)

役者さんの見せ場シーンもすごいよかった。「銭は・・・(顔付き・声色が変わり)・・チカラじゃ。」のくだり

○もし本当に井伊直虎=女性だったとして

おおむねうまくいくっていう歴史を知ったうえでみてるからあれだけど、戦国時代、直虎みたいに一族の思惑で城主に祭り上げられたけど、敵はおろか家臣にまで疎まれ速攻つぶされ記録すら残って無い、とかいう女性はけっこういたのかも。悲劇だなあドラマだなあ、なんて思いましたまる(小並感

○今週の和尚様 「自灯明(じとうみょう)」

「人の上に立つものは己の信じたことを灯りとして進んでいくしかない。」的なことをおっしゃってました。

あと和尚様、「結果がよければ正解とされ、悪ければ間違いとされる。」みたいなことをおっしゃっていたんだけど、そのあとに瀬戸方久も似たようなことを言っていて。
「聖人」と「金の亡者」の言わんとしてることが結果同じだっていうのが脚本さん考えてるなあ・と思いましたまる

(っていうか和尚さん、自分が後見人になればいいのに。家臣に「和尚様が後見人になってほしい」と言われて、「じゃあ鶴くんが後見人になってもいいのか?」とか応えてたけど、これまるで会話かみ合ってないし。)

◎覚へ書き

○あらすじ

歴史パート:/1566.今川家が井伊家に徳政令をだすよう指示

ドラマパート:/新当主となった主人公に反発する家臣A・B。前当主の妻も反発/当主となった主人公のもとに村民が陳情、戦争で畑作ができず年貢が納められない、今まで瀬戸方久という金持ちに借り続けてきた金も返せない、免除してくれ。とのこと(瀬戸方久には井伊も多額の借金がある)/困窮している村を見た主人公、免除を約束する/金持ち・瀬戸方久は昔主人公と会ったことのある人物だった(→第2回で家出したとき)/金持ち・瀬戸方久に借金の免除を要請するも断られる/鶴くん、今川家に報告「主人公が井伊家を継ぐと言い出した、自分はこれに対抗する策がある」/なんとか村を救いたいと考えた主人公、「金持ち・瀬戸方久を井伊家の家臣とし、借金している村を領地として与える、瀬戸には年貢が入る、村民には新たに生計が立つよう監督せよ」という策を出す/これであとは瀬戸の領国経営の手腕次第かと思われたが、そこに「村民たちが井伊家ではなく今川家に年貢の免除を申し出た」との報告が入る/(なぜ井伊家じゃなく今川家に?これじゃあ今川に付け込む隙を与えた形にじゃん)動揺する主人公/家臣A・Bは主人公の案に激怒、出て行ってしまう。そこに鶴くんがあらわれ、なにか話しかける。/つづく

◎おまけコーナー

○愛知県新城市
井伊谷三人衆のひとりとして知られる鈴木重時が育った地/鈴木氏は、今川氏や武田氏など巨大勢力の狭間でこの地を拠点としていた豪族/今川氏の配下として重時の父の代から領内の安定に力を注いでいた/鈴木氏は、井伊家と縁戚関係が深く井伊直親(故・亀くん)の母親と重時とは姉弟だったとも言われている。重時自身も奥山の娘を妻に迎え、井伊家との結びつきを強めた。/鈴木氏は巨大な勢力の間を渡り歩き、その家名を残した/だそうです

○阿寺の七滝(あてらのななたき・愛知県)
/阿寺川という川にある滝/天然記念物/日本滝100選のひとつ/7段になってるから7滝/祀ることで子宝に恵まれるとの伝承がある/滝の龍神は雨乞の神として信仰されている/陰陽師安倍晴明が若年期に滝で修行したという伝説があり、晴明が使ったという井戸がある/だそうです

○柿本城跡(愛知県)
鈴木氏が築いた城/三河遠江との、国境の備えとして機能していたと考えらえている/だそうです

○満光寺(愛知県)
鈴木氏の菩提を弔う寺/柿本城の麓にある/だそうです

行きたいレベルD


◎おべんきょう

じんぶつ(○→メジャー:△→マイナー:×→無名)

×瀬戸方久(せとほうきゅう/1525-1606):商人・武将(井伊-今川-徳川):堀川城静岡県)城主だったという説あり(城っていっても出城)

/井伊氏の庇護を受けて豪商に成長したと見られている/41歳・今川徳政令発布、発布から実行されるまでの間に今川氏真に取り入り堀川城主となり姓を祖先の新田氏に復姓←今このへん/44歳・徳川家康の味方をするも周囲に反対され城を出る/81歳・住んでいる村のいざこざで訴状を書いたがその訴えが不当であるとの判断により罪を得て、処刑された


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