大河ドラマ・武田信玄・第48回・感想



第48回 「信玄倒れる」

かんそう

◎今回は初回から考えさせられること多し(今回の脚本は田島照という人)

童子4人あり

 武田信玄曰く「四人の童子に戦話をしたとする。口を開けて話し手の顔を見て聞いている童子は注意力散漫で一人立ちできない。うつむいて耳を澄まし話を聞いている童子は集中する努力をしている。侍として申し分ない。話し手の顔を見て要所で笑ったりして「聞いてますアピール」する童子は、話の内容より社交性を誇示しているから話の本質を捉えていない。話の途中で席を立つ童子は、臆病者か、自分に思い当たるふしがありいたたまれなくなった証拠である。」  とのこと。

(そんな簡単に人間の性格決め付けんじゃねえよこのチョビヒゲの赤備え!)って俺は思うけど、この話の本質はここにあらず。

ここで大事なことはこの後にに続く言葉。「だからと言って臆病者や注意力散漫な者を切り捨ててはいけない。人間誰しも欠点もあれば長所もある。長所を活かす仕事に振り向ければ、人間の使い道というものは必ずあるものだ。」 なる文。

これにはおおいに納得。

ただ、テレビでは「どう活かすか」というくだりは割愛されてた・・・

(´A`)<本質割愛したらダメジャン


○学問は進んでおるか?

夜通し信玄の護衛をしながら学問の本を読む・という設定のキャラ・しんじゅうろうクン。(ウホホなオーラあり)

そんなしんじゅうろうクンに話かける主人公。

孫子は「「天のめぐみに身をゆだねよ」」っていうけど。」

「じゃあ「「天」」とはなんぞや?「「天にみをゆだねるおのれ」」とはなんぞや?そもそも「「おのれ」」とはなんぞや?きりがない。自分はもう歳で先は長くないけど、まだ若いしんじゅうろうクンはこれから時間をかけてその辺の答えを出せるねきっと」

みたいなことを言ってマシタ。

(´A`)<公。そこから500年経過してますが未だその答えはでてません。ダメな子孫でゴメンナサイ・・・

○織田・ロッカー・信長

信玄のパパを人質に取ろう・という家臣に対して

「もしそうすれば、信玄ならまずパパを殺す。で、突撃してくる」

「それが正しい。それが兵法だ。それが、正面からものごとを見据えるってことだ。」

と言い放つ織田信長

言ってることの正誤は別として、「英雄・英雄を知る」とでも申しましょうや、「他人がすれば犯罪、自分がすればロマンス」みたいな脳内お花畑ではなく、(あいつはそうする、俺でもそうする。それが大将の為すべきことだから)みたいな?ドラマ設定ではありますが信長公に好印象(セリフは下手だけどな)

○快進撃・でも冷静

破筍の勢いで進軍、徳川を蹴散らしイケイケ、押せ押せムードの中、信玄公が家臣に言う。「反・織田の国や勢力に呼びかけ八方から織田を囲めば・・やがて織田の部下の逃亡・寝返りが起こるだろう。そうやって内側から崩していけばいい。決して「正面から戦って信長の首をとろう」などと思うな。」

俺なら調子こいて「ぶっつぶす!」とか言い出しちゃいそうなイケイケの空気の中でも公は冷静でした。(´A`)<猛省

○甲斐の穴堀り

「単純にかたっぱしから井戸を枯らすのではなく、相手の城を二分するように水を枯らし、水のある一箇所に集約させることで戦略が広がる」 みたいなことを言ってマシタ。(´A`)<深い。井戸だけに。

○「国造りとは人造り。そのためには、人から学ばねばならない」

主人公が時期頭首・勝頼公に言ったセリフ。(まあ正確には時期頭首ではないのだが)

主人公じゃなければ言えないこと、親じゃなければ言えないこと、たくさんあるんだろうな。なんて思った。もちろん武将だの戦国だの関係なく、いつの時代、いつの家庭でもそれはあるんだろうが・・・

(´A`)<まあ武田は滅ぶから無駄な努力だが

○三男・信廉公

なんか愚弟のイメージあるんだけど、ドラマでは愚弟じゃないじゃんね。主人公に比べ若干スペックおちる・程度。おっとりしてて優しげだし憎めない。

○そしてついにパパ再降臨!

しませんでした(´A`)じゃんねん。思うにパパがキャラ立ちすぎて主人公くっちゃう(真田丸みたいに)から出番へらしたんじゃないかな・なんて。

○今週の真田様

今回は三人称で名前のみの登場。高坂某が軍議にて、「今頃真田殿は留守番で悔しがっておろう」的な。ここから留守番でご機嫌ナナメの真田様のカットが入ってくると思ったがそれはなかった。(主人公がゲホゲホ言い出して和やかな空気が一転してしまった)


覚へ書き

あらすじ

歴史パート:1572.三方ケ原の戦い(○武田vs徳川●)/1573.野田城の戦い(○武田vs徳川●)

ドラマパート:三方ケ原の戦いを制し快進撃を続ける武田軍/ただ、織田包囲網の一角、浅倉義景の軍が引くなど不安要因もあり信玄の心中は穏かではない/野田城の戦い(武田が降伏勧告するも野田城拒否・武田、城の井戸水を止める戦術・一ヶ月後野田城ギブアップ/快進撃を続ける武田軍に危機感をつのらせ大いに荒れる織田信長/主人公の体調悪化/主人公の弟を影武者にたてる/側室の一人・里美が甲斐から駆けつけ主人公の看護/武田軍の快進撃を聞き足利某大喜び/主人公、吐血/つづく


おべんきょう

◎じんぶつ(○→メジャー:△→マイナー:×→無名)

×しんじゅうろう:ドラマオリジナルキャラ?
主人公の小姓・学問好き・という設定の子。軽くググってみたけどオリジナルキャラっぽい。

×菅沼定盈(さだみつ・1542-1604):武将・大名(今川-徳川):三河野田城城主(愛知県)-上野阿保藩主(グンマー)
野田菅沼氏当主の子として生まれる/14歳・父戦死・家督を継ぐ/18歳・桶狭間・主君今川義元死去の混乱に乗じて徳川家康の配下につく/19歳・今川に城を囲まれ降伏・逃走/20歳・夜襲で城を奪い返す/31歳・.武田軍に囲まれ降伏・捕らえられる←いまここ/こののち武田信玄が死去・人質交換で徳川に引き取られる/33歳・長篠の戦い・織田徳川連合につく/関東移封・上野阿保1万石/58歳・関ヶ原・東軍/62歳・死去


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