大河ドラマ・武田信玄・第43回・感想

第43回「八千年の春」

かんそう

今回はなんか叙情的?(o^ω^o)<好み。


足利義昭に対する織田信長の態度。飴とムチでうまく抑え付けてて参考になった。(まあドラマだけど)

「刺激しすぎると噛み付いてくるし甘やかすと増徴する。脅した後持ち上げておとしどころを見据えつつ言いくるめる」そんな技術ってホント、欲しい。まあ信長っちは結局部下の抑えつけに失敗して殺されてるからアレだけど。

結局全部喰っちまうやりくちの信長、薄々そうかもしれないと思いつつそうじゃないと思いたい気持ちのせいで動けず最終的に破滅するしかなくなる義昭。の描写が他人事に思えなかった。(自分が10万貸した相手が「××が大変なことになったから10万は返せない。でもあと30万貸してくれれば××に段取りがつくから全額返せる、あと30万貸してほしい」)みたいなやり口だね。(経験者の俺氏・談)

○今週の真田様

今週は3発(o^ω^o)<最近出番なかったから今回は大解放ですな

一発目:議題をきょぱっと投げる

(跡継ぎとして勝頼を甲斐入りさせることに渋い顔をする甲斐の武将たちに対して)
「めんどくさい奴らだ。ワシは長野県民だからその件は知らん、ヨロシク!」
的な感じで笑わせてくれました

二発目:高坂某をイジる

(山梨から長野に出張して上杉との国境を守る高坂弾正。そんな高坂を気遣う主人公に)
「御館様、高坂殿は城に美女をはべらかして毎日ウハウハにて、お気遣いは無用にございまする」
的なイジり。高坂殿、あせっておりましたな。(それにしても高坂殿も老けた)

三発目:ニガイ顔

上洛計画で1人、留守番を言いつけられる。「ワシになにかあったとき甲斐を守れるのはおぬししかおらぬ」と言われ、(御館様、マジで病人だしシャレになんねえ)的な苦々しい表情で、「はぁっ!」と一言。顔芸、光ってました(o^ω^o)


サイコキネシステレパシー超能力を使うとき

主人公と上杉謙信がまるでテレパシーで会話しているかのようなシーンがあるのですが。

「上杉殿は天を信じ天に頼って生きている。自分以外のものに頼れるなんて気楽でいいね。」

「天に頼るってことは常に天に見られてる覚悟があるってこと。自分が潔白・無心でいなくちゃいけない規律の日々を送る覚悟をもってるってこと。武田殿は自分のことだけ考えて天に恥じない生き方とか考えなくていいから気楽だね。」

「いやいや、乱世だから自分しか頼れないのよ」

「いやいや、乱世だから自分自分じゃダメなのよ。天の導き的なものが必要なのよ」

「あんたは天・天・天・で自分の考えナシ?自分を信じなければ自分の力以上のものはでてこないよ?」

「あんたは自分・自分・自分?この世の中で個人なんて無力。「俺が俺が」じゃ、ダメなんじゃないの?」

お互いをアゲているていでその実ディスるやりとり、おもしろかった。ドラマとはいえ歴史モノにオカルトは入れてほしくないんだけど、こういうのは好き。演出の範囲内、ってことで消化できるかな。(見方によっては独り言っていう解釈にできるようにしてるのもGOOD。次は第六天魔王テレパスでチャットしてくれ)



覚へ書き

あらすじ

歴史パート:1570.とくに進展ナシ

ドラマパート:ジワジワと病魔に侵されていく主人公/徳川(バックに織田)・上杉・北条が接近、主人公が京都に向かうのを阻止する形に。主人公・これに対抗して織田の対抗勢力と手を組んで徳川攻めを計画/織田信長の傀儡となった足利将軍、現状に大いに不満を持つ/長野在住の4男・武田勝頼を甲斐に呼び寄せることにするも「跡継ぎ」としての甲斐入りには渋い顔をする甲斐の武将たち/将軍から上洛の要請、そのための計画を家臣と練る/新潟の上杉家臣・高坂の暗殺を指示/山梨の主人公・新潟の上杉謙信・お互いがお互いを意識しつつ独りごとをつぶやく(テレパシーで会話してるような感じ)/荘子の一節に触れた主人公。「八千歳を持って春となし・八千年 をもって秋となす」主人公、何を思うか・・/勝頼・甲斐入り/高坂弾正の寝所。上杉の女スパイが懐刀を取り出し・・・つづく