大河ドラマ・武田信玄・第42回・感想
第42回 「二重の死」
かんそう
○こんな女がほしい
腹黒く利己的で他人を見下しまくってきたやえ殿ですが。三条夫人の死に直面して子供のように号泣。
(ここは泣かせにくるだろう。脚本・監督・演者がどう演出するのかお手並み拝見)とか思って見てたんだけど、思わず俺も号泣してしまいました。
「他人に冷たい嫌な奴だけど自分にだけは忠実で自分だけを愛してくれる。」俺はこういう人間、好き。誰とでもだいたい友達、東京産まれHIPHOP育ち・なんて人間は信用できん。やえ殿に人の生き方のひとつの答えを見た気がする。(オブ殿の奥さんは絶対許してくれないだろうけどね)
○京都からお見舞い
この世を支配している(というタテマエの)お公家様の面前で倒れた(「寝てろ」というのに出てきた)うえに「寝室に行きたくない、ここにいたい」という妻。
「だから寝ておれと申したのに・・わしの面目丸つぶれじゃ。やれやれ。」みたいな空気になるのかと思ったらそんなことはなく。主人公が優しくてよかったです(小並感
公家のみなさんももっとタカピーで嫌な奴らかと思ってたけど、めっちゃ優しかった(涙)
○死にゆく者と残される者
息絶え絶え・意識不明の妻に、主人公が言う。「しばらく休め。次に目覚めたときには、きっといい日がはじまる・・」
泣ける。ただ、泣ける。
○次男坊との会話
次男坊(僧侶):
「京都に行くのはやめたほうがいい」
主人公:
「おまえは幼い頃から目に見えないものが見えていた。ワシが近いうちに死に京都にはいけない未来が見えたんだな?だから止めるんだな?」
次男坊:
「いいえ。私には心から助けを求めた者の声しか聞こえません。父上は強い。弱い自分があらわれたらその弱い自分と戦ってのりこえてしまうお方なれば、私に父上の未来の声は聞き取れません」
というやりとり。なにが、ってわけじゃないんだけどなんとなく印象に残った(小並
○今週の真田様
ナシ(´・ω・`)ていうか今回も内容的にギャグパートがない
覚へ書き
あらすじ
ドラマパート:京都から公家がお見舞いに、無理をおして化粧し寝室からでてくるも倒れてしまう主人公妻/主人公妻・そのまま死亡(倒れてからは見せ場も末期のセリフもナシ。そんな演出が重くて泣ける)/やえ殿・殉死(このくだりも泣ける)/出家した次男が主人公の「挙兵・上洛」に思いとどまるよううながすも主人公拒否/つづく
おべんきょう
じんぶつ(○→メジャー:△→マイナー:×→無名)
×正親町三条公兄(1494-1578・おおぎまちさんじょうきんえ):公家(興味ないからよくわからん)
金がなくて今川家で庇護を受けたり武田家でも庇護をうけていたことがあるらしい。(つまり史実では三条夫人とも何十年ぶりの再会ってわけではないと思われ)
そしてしばらくすると朝廷からお呼びがかかり京都に戻り官位が上がる、みたいな暮らしだったらしい。
.