大河ドラマ・武田信玄・第39回・感想


第39回 「京の夢」

かんそう

○経年は劣化ばかりじゃない
 正室・三条夫人の涙の訴えにより、その心情を「この歳になってはじめて知った」とつぶやいた主人公ですが・・・
「この歳になって知った」っていうより、「この歳だから聞き、認め、うけいれることができた」だよね。(三条夫人の場合だと「この歳だから、この状況だから言えた」)
(´;ω;`)<コンノさん、御先陣承れてよかったね!今夜はオールナイトで・・ガンバっ!

○でもさ、
 {寒い中、病をおしての行軍→「みんな寒かろう」と自分も暖をとらず帰還→着替えるまもなくヤエ殿に「すぐに姫の見舞いにきてくれ」→姫に夜の御情けを懇願される→ベッドイン}とは、当主様もなかなかに大変ですな。  

○前回で・・
 「わが軍の恐ろしさ骨身にしみたであろう」とかなんとか言って帰還したのに即刻追いかけられて攻撃されるとか。「北条クンさ、オヤカタ様のことぜんぜん恐れてかったんじゃんね!」なんつって兵に陰口いわれそうな展開でしたな。(軍記物だとけっこう戦死者がでた戦いだったらしいけど、ドラマ内では実にあっさりした描写でした。)

○こういうの好き
 寒さに耐えかねた部下が勝手に神社の床でたき火→上司、怒鳴って消すよう命じるも部下聞かず→そこにお偉いさんが来る→部下を怒鳴った上司がシュッとやってきてお偉いさんに、「申し上げます、それがし高間雄斎というものであります、じつは・・・」から、まさかの「このたき火れは私が許可したものであります、責任は私にあります!」という部下思いの報告!オラ、てっきり部下を売って勝頼公にすりよるんだとばかり思ったYO☆(実際自分は消化させようとしたんだし当然だしね)。そしてもちろん勝頼公の温情裁決もよかった。(諏訪大社?神への儀式?のところはもうちょっとそれっぽく読みあげてほしかったがまあまだ役者さんが若くて声が幼いから仕方ないのではあろう・・)

○高間雄斎
 劇中で名乗ったくらいだから有名な人?今後出世するのか?と思ってググッたけどそれっぽい記事ナシ。架空人物っぽい?(そもそもこのくだりもドラマオリジナルだよね?)

○伏線?
 高坂弾正の「義信」という名前に反応?した女。(←たぶん上杉から送られた女スパイだろうけど義信となにかかかわり?)
 へいぞうがもらった山本勘助の形見の短刀をものほしそうに見つめる?山本嫡男

○役者さん
 百姓パートの主人公・へいぞうはお笑い芸人の人?その弟へいごは、みせばないんだけどなんか味がある顔してて好き。このまま見せ場なくオールアップっぽい?(役者さん的には戦死で見せ場があるのとどっちがいいんだろ・・)

○今週の真田様(o^ω^o)<今週は2度の見せ場
 ①「三増峠の戦い」で北条配下の兵隊に「あんたら嫌で北条についとるんやろ、こっちこいやー!」的な説得で離反うながし工作
 ②極寒での戦闘直後の軍議にて、信玄公の御前で「へきしっ!ヘキシッ!へきしっ!失礼!」と、かます。(鬼美濃殿がいれば「こらっ、真田!」だったのにホロリ・・)


覚へ書き

歴史パート:1569・三増峠の戦い(49歳)

ドラマパート:三増峠の戦い・帰還する武田軍を追撃する北条軍。武田軍は有利な布陣と調略などをもちいて北条軍に勝利(※ほぼナレーションのみ)/峠での勝利ののち、寒さに耐えかねた兵が諏訪神社の床を勝手にたきぎに。主人公、これを勝頼に裁定させる(勝頼の采配やいかに)→温情裁決(泣かすぜ)→勝頼の粋な計らいは全軍に知れ渡る(とナレーション)/主人公帰国。正室が病をおして戦勝を祝い舞うも倒れこみ、からの主人公を慕っている、という心情の吐露(嫌々ながらの政略結婚だったし自分は嫌われ憎まれていると思っていた?主人公)、「見栄ではなく愛情を欲しての御先陣ごしょもう」だったことを知った主人公、今までのすれ違いを大いに悔いる(なんかいよいよ最終回が近づいてきたって感じですな)/上杉謙信領地との国境を守る高坂弾正の城に山本勘助の嫡男が主人公の紹介で仕官に訪れる(お供で高坂弾正の幼なじみの百姓兄弟もきて酒宴・世の不公平にくだをまく)/そんな高坂弾正に乱破?が色仕掛けで接近、「主人公は重病らしい」と偽証する(まあ偽証じゃないけど)/北条家、当主の弟を養子にだし上杉と盟約を結ぶ(これにより関東国境での紛争の憂いがなくなり上杉謙信にも上洛の機運)/織田信長、将軍を軽視し、新しい世の形を作ろうともくろむ/織田の態度に憂いた足利将軍が武田に泣きつき上洛を要請/自分が結核にかかっていること、妻も結核であることなど、もろもろで時間がないと感じている主人公「いそがねば」とつぶやく/つづく

.