大河ドラマ・武田信玄・第32回・感想


第32回 「わが子幽閉」

かんそう

○義信事件
実際のところ、なんでそうなったか、誰がなにをしたか、わかってないんだそうな。まあ一国のトップシークレットだろうしね。

○泣かす
鬼美濃こと原虎胤(はらとらたね)。顔(っていうかたぶん全身)傷だらけの勇猛な武将。旧知の武将・飯富虎昌(オブどの)が「謀反を起こした」と聞き、嘆き・悲しみ・それは本位ではなく、嫡男クンのためにやむをえなくやった、こんなことになる前になんとかできなかったのか、と他の武将に噛み付く。(彼自身はすでに隠居しているので)。しかし、主人公がオブどのに切腹を言い渡すと覚悟を決め、「自分が介錯をする」と親友の介錯を名乗り出る。泣かす。サムライだわ。(この場合武田武士っていうのか。)

○オブどの
「理想理想、正義正義」って教育したせいで嫡男ちゃんが融通の利かない石頭になっちゃった。そのせいで自分の国の利益を追求する主人公との関係が壊れてしまった。的な?後悔。
でもオブどのみたいなやり口、わかる。「自分は綺麗ごとをクチにしてるけど、こいつも生きていくうちに、何がタテマエで何が本音かそのうち自然にわかるようになるだろう・みたいな考え方」で、ものを語ることって確かにある。まあでも嫡男クンがこんなことになったのはお母さんとお父さん(主人公と正室)の関係が悪かったのが一番の原因なんだろうけど(まあドラマだけど)

○ドラマ用だよね?
オブどの切腹したけど、当時はまだあんな感じの切腹スタイル確立してなかったかも。

○俺も紺野さんにビンタされたい
主人公に面と向かって「謀反を起こした」と言ってしまった嫡男クン。そんな嫡男クンに百裂ビンタをしたのち、(いつもは高飛車な京言葉なのに)必死の早口で、「どうかお助けください」と土下座するママ。泣かす・・・

○今週の真田サマ
オブどののお沙汰がでるまで武将たちが別室で待機。ここでいつもならなにか言うしまた、なにかいいそうな挙動だったけどセリフなし。(挙動でみるとセリフシーンカットされたのかも)でもそのせいで「あの真田サマでさえ言葉をだせない深刻な空気」っていう演出になったからこれでよかったのかな(o^ω^o)さすがの存在感です


覚へ書き

歴史パート:1565・飯富虎昌(おぶとらまさ→オブどの)、自害。武田義信(→嫡男クン)、幽閉。

ドラマパート:主人公、オブどのに尋問、「嫡男クンに言われてしかたなく、っていうことはわかってるから謝罪すれば許す、どうか生きてほしい」と言うも「いいえ、某の一存です」と言い張り切腹/武将たちからみても嫡男クンの意向であることはバレバレ/オブどのの後、尋問を受ける嫡男クン、「自分が首謀者だ、主人公は悪人だ」言い切る/嫡男クンの母、土下座、「命ばかりは」と嫡男クンをかばう/「オブどのは乗り気じゃなかった、だから事前に情報をもらしてわざと捕まり全部自分の一存だと言って切腹することになった、嫡男クンのせいだ」と責める主人公。それに対し「あんたは実の父を追放した、次は実の息子の俺を殺せばいい、あんたの血なんてこの世にいらない」と言い切り主人公が激怒、嫡男クン幽閉を申しつけられる/嫡男クンの謀反・オブどの切腹の裏にやえどの(←正室の侍女)の暗躍を感じてとるオブどのの妻/主人公、今後どうするか熟考/オブどの、妻と最後の別れ/オブどの、旧知の武将・原虎胤(はらとらたね)と最後の別れ/オブどの切腹/主人公と和尚の会話「 (息子憎しの自分が恐い、という主人公に)人は自分の心を自分で律せないもの」「親子といえど身が二つなれば心も二つ」「悪しきもの見つめよ、目をそらせば悪しきもののみが目に映る」/ 側室からも息子(→次男・海野信親)からも嫡男の助命嘆願。次男曰く「嫡男クンを許せば自分を許したことになりまする(父である自分を裏切った嫡男クンを許せば、昔父親を追放した自分自身を許すことにつながる・っていう理屈)」/嫡男のもとに何者かが訪れる。敵か味方か?/つづく