大河ドラマ・武田信玄・第19回・感想


第19回「三国同盟

主人公の話し方や立ち居振る舞いに威厳を感じる。「この方のために働きたい」、さらには「この方のために死にたい」みたいな錯覚をおこしてしまいそうな堂々としたお姿。役者さんの演技力か演技指導の賜物か?人を使う立場の者としてこれにはなにかしら学ぶ、真似るべきものがあると思いましたまる

監督さんちがった?なんかいつもより演出が冴えてたような。

ただ、同盟会議で主人公が今川氏に「山本勘助の妻子をひきとりたい」と申し出て、今川氏があっさり受諾したシーンだけは少しひねったほうがよかった。


あらすじ

歴史パート:1554・甲相駿三国同盟

ドラマパート:主人公の長男が義信と改名/主人公、「げんすけ」に昌信という名と、弾正という地位も与える/今川・北条戦。今川への義理で武田が援軍をだすも、この戦いは得るものがない、和睦するべきという判断から三国同盟を提案/甲斐に戻りたい武田パパのギャグパート「死ぬ死ぬ詐欺」/三国同盟協議・「富士山が綺麗に見えるのは三国のいずれか」で軽く応酬したのち、それぞれの子を嫁に出すことで同盟成立/その席で主人公が今川氏に「山本勘助の妻子をひきとりたい」と申し出、今川氏が受諾


今週の真田様(o^ω^o)

※三国の重臣レベルで同盟の調整役をまかされる

揉める今川と北条の使者。

そこで笑う真田様。

使者「なにがおかしい」

真田様「仲介役は笑顔じゃないと務まりません」

使者「頼んだわけじゃないし、どうしても和睦したいわけでもない」

真田様「ならワシ、帰っちゃってもいいんだよ」

使者「構わんよ」

真田様「(少しきょどったあと)へっはっはっはっは!そんなこといって、また戦争ってのもあれですぞ?せっかく代表が集まったんだから和睦について話しましょうや」

みたいな返し技で、見事その場を納める

引っ込みつかなくなる状況でもすねたり意地を張り通したりすることなく、いきなり笑って話の流れを180度変える技術は自分の人生でも応用できるかも。

(o^ω^o)<素敵です真田様


おべんきょう

○春日昌信(1527-1578):武将・武田四天王信濃国海津城(長野県)
 百姓の子として産まれる/15歳・父親を亡くし武田信玄に近習として仕える/25歳・侍大将/34歳・海津城代/35歳・海津城主/41歳・三方ヶ原の戦い/47歳・病没
 ドラマの時点で26~27歳。武田信玄の家臣に「攻め弾正」「逃げ弾正」「槍弾正」と呼ばれる「三弾正」というのがいて、春日昌信はそのうちの「逃げ弾正」と呼ばれる。(逃げまわってる武将、という意味合いではなく、隊の引き際を見極める能力に長けていた、という意味合い)
 上流階級には男色が珍しくなかったこの時代、武田信玄との肉体関係を示す手紙が今に残っているらしい。おえ。

○甲相駿三国同盟(1554)
 甲斐の武田(山梨)は越後の上杉謙信(新潟)との戦いに専念し、信濃を制圧し越後を手にいれるため
 相模の今川(静岡)は尾張織田信長と戦い、上洛し天下をとるために
 駿府の北条(神奈川)は関東平定を磐石のものにする過程を今川・武田・上杉などに邪魔されないため
 各々の思惑が一致し同盟が成立。しかし6年後に今川が織田に破れ、14年後に武田が今川の領地を攻め、北条が今川につき武田と対立したことで同盟は崩壊


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