大河ドラマ・武田信玄・第16回・感想



第16回「信濃征服」


あらすじ

歴史パート:(1550砥石城の敗北はカット)/1551真田幸隆の調略により砥石城が陥落(ドラマでは弧落城)/1553村上義清の守る葛尾城を攻略(敗走した村上義清上杉謙信を頼ったことが川中島の戦いが勃発する一因になった)

ドラマパート:前回で死んだ主人公ママが霊となってナレーターを続ける宣言/村上義清攻略開始。まずは流布で冬も防備させ疲弊させる/長男初陣・うれし涙の正室ととりまき/信玄パパが今川ママのじゅけいにさんに帰国できるよう懇願(却下)/主人公次男を仏門に・家族が反対、「ワシの命に従えばよいのじゃ!」家督をたてに押し通す/春になり村上義清攻め出陣/ニセの情報に踊らされる村上義清/敵武将・大須久兵衛を寝返らせ出浦城を破棄させ弧落城に潜入、内側から引っ掻き回し弧落城主・小島兵庫助の首をとる/村上義清が葛尾城から追われる/


かんそう

歴史パート
砥石崩れがなかった。史実とは違う形の展開。

村上義清上杉謙信に助力を要請するシーン。ドラマでは「信玄は鬼畜」みたいなことを言っていたが、こんな逸話があるらしい
謙信に信玄の戦い方を問われた義清は「十年ほぼ負けナシでも慎重に後々のことを考え、軽率さなく、勝ってなお用心深くなり、十動けるところでも三か五に留めている」
これを聞いた謙信は「後々を考えているということは、国盗りを考えているということだ。自分は国盗りなど考えず目前の一戦をたいせつにする」といったそうな

ドラマパート
長男の初陣直前、正室たちが立派な武者姿に感動するんだけど、言うことは「三条家の名に恥じぬよう」「母のために」。今は武田家正室なのに、こういう姿勢だったらそれはマズイわな。長男にとって「パパ=悪、僕が武田を正しく導く」みたいなマインドコントロールになっちゃう。正室にその自覚がなさげなのも滑稽。そのせいで武田に迷惑がかかり、自分の立場がまずくなり、さらに武田を逆恨みする、みたいな。でもそんな負のスパイラルは実生活でもありそう。
じゅけいにの役者さんエロいな。おばさんで尼さんなのになんとなくエロい。俺だけ?


今週の真田様(o^ω^o)
葛尾城をどう攻めるかで難儀している空気のなか、カラッとした声で
「ま、金が一番でござる!あとは乱派を放ち噂を流して相手が逃げるのを待つのが得策と思います」
例によって鬼美濃さまに怒鳴られましたがどこ吹く風でしたな。
そして砥石城ならぬ弧落城攻略
敵武将・大須久兵衛を調略、孤落城へ潜入、弧落城の小島兵庫助を後ろから堂々と斬っちゃいました。


おべんきょう

じんぶつ
上杉憲政(1523-1579):大名・関東管領 上野国・平井城(群馬) 越後国・春日城下の御館(新潟)
上杉謙信の養父/9歳・3歳で親が死んでから親の地位についていた政敵を追い出し親の地位を継承/25歳・信濃の笠原清繁に頼られ武田信玄と敵対、敗北/30歳・北条氏康に攻められ敗走、上杉謙信を頼り越後(新潟)へ/35歳・上杉謙信長尾景虎)を養子に/39歳・関東管領を謙信に譲り隠居/56歳・謙信死去/57歳・謙信の後継争いに敗れ、和睦しようとするも討たれる
ドラマ16回時点で30歳。(ドラマではじじい)

○(次郎)海野信親(1541-1582):僧(半俗半僧) 甲斐国長延寺(山梨)
武田信玄の次男。盲目だったため僧となるも武田家が織田信長に滅ぼされた時に死去(自害殺害両説あり)。この人の息子が生き延び現在の武田家となっている。

大須久兵衛(??-1575):武将
1553・地元を裏切って武田信玄に付き元味方の城を攻め城将を討つ/以降武田家に仕えるも1575・長篠の戦で戦死

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