ウェストサイドストーリー・感想全文


たくさんの人が「いい!」と評価している有名な映画で、立派な賞もとっていて?(本当はよく知らない、賞はとってないかも)。なので、一応観ておこう、程度の作業感覚で鑑賞

俺/ミュージカルを観たことなし、観たくもなし/この作品がどういうノリかはなんとなく知っている/50年以上前の作品ということを踏まえる

俺は演出よりは構成や脚本に重きをおく。だから演出の雄・ミュージカルの代表作?かつ、大筋の構成(ロミジュリがモチーフ)がわかっているこの作品とは相性悪いだろうと想定しつつ鑑賞。


ながれ

1:ニューヨーク・ウェストサイド。2つの 不良少年グループが反目(ネイティブ・ポーランド系グループのジェット団(白人・ヨーロッパっぽ)VSプエルトリコ系グループのシャーク団(ラテンっぽ)。警察も手を焼く。(警察は後進移民系のシャーク団にややキツい対応)

2:ジェット団(←以下J団)がシャーク団(←以下S団)との決闘を計画、OBのトニー(←主人公)に助っ人を要請

ーここで「♪JET SONG」+恥ずかしい踊りー

3:主人公がJ団のリーダー(←兄弟同然の関係)に頼まれて中立地帯のダンス場へ行くことを承諾

ーここで主人公キモい笑顔で「♪何かが起こりそう」唄うー

4:ダンス場で主人公とヒロイン(←S団リーダーの妹)が出逢う。

ー「♪Gym Mambo」 踊りー

5:お互い一目惚れ、ぶちゅっとしようとしたところでそれぞれがJ団、S団の所属とわかり引き裂かれる。その後、J団・S団は決闘を約束。(主人公とヒロインは運命の出会いに夢見心地)

ー主人公、キモさ全開「♪マリア」高らかに唄うー

6:S団のリーダーとその彼女(←以下シャークおねいさん)、メンバーたちが自分たちを不当に扱うアメリカに対する不満、それでも祖国よりマシだ、で言い争う

ー「♪アメリカ」・踊りー

7:ヒロインをストーキング、家をみつけた主人公、ヒロインとイチャラブ。翌日会う約束も取り付ける

ー「♪トゥナイト」ー

8:たむろしているJ団→警官が来る→やり過ごす

ー「♪クラプキ巡査どの」ー

9:決闘の段取りを取り決めるJ団とS団。内容が過激になっていくところで主人公が現れ、「1対1・素手で健全に」という形でまとまる

10:ヒロイン、主人公とラブラブで浮かれポンチ状態

ー「♪素敵な気持ち」踊りー

11:主人公、J団とS団の決闘を止めてほしいとヒロインに頼まれ、ヒロインと軽くイチャイチャしたのち決闘の場所へ

ー「♪ひとつの心」ー

12:決闘場所に集まる不良少年たち

ー「♪トゥナイト五重唱」・踊りー

13:決闘開始。主人公が止めに入るも手際が悪すぎてS団にからかわれる、それを見た主人公の兄弟分でもあるJ団のリーダーが激昂、主人公のためにS団に突撃、刃傷沙汰になり死亡、今度はそれを見た主人 公が「ついカッとなりやってしまった」な勢いでヒロインの兄であるS団のリーダーを刺し殺してしまう

14:主人公、ヒロインに経緯を説明、「警察に行く」と言うがヒロインは止める、結局どこか遠くへ逃げようということになる

ー「♪サムウェア」ー

15:決闘後。散り散りに逃げたJ団が集結

ー「♪COOL」・踊りー

16:S団がリーダーの仇を討つために主人公を探す。特にS団メンバーでヒロインの婚約者「←チノ」は怒り心頭、銃を持ち出して殺る気マンマン(その頃ヒロインは主人公とベッドでアンアン)

17:主人公とヒロインが一戦終えてまったりしているところに、シャークおねいさんが来る→主人公、ヒロインと待ち合わせ場所を示し合 わせ逃走→走り去る主人公を見てシャークおねいさん激昂(そりゃそうだ)、縁を切れと唄う

ー「♪あんな男」ー

対してヒロインが愛してるから別れないと唄う

ー「♪私は愛している」ー

シャークおねいさんに心情を説明、理解を得たところに警察が来てヒロインに事情聴取をはじめる→身動きがとれないヒロインの代わりにシャークおねいさんが待ち合わせ場所へ向かう→しかしそこにはJ団のメンバーたちがいた→ボロボロにされたシャークおねいさん、勢いで「主人公に伝言だ、ヒロインは死んだ」と言う

18:伝言を聞いた主人公、ヤケになって街へ飛び出す→しかし主人公と落ち合いに来たヒロインを見つけ、再開を喜こ・・

19:ぼうとしたところに「チ ノ」が現れ発砲、主人公死ぬ

20:死んだ主人公とヒロインの周りに集まってきたJ団とS団

21:「あなたたちの憎しみあう心が3人を殺した」叫ぶヒロイン

22:警察到着、「チノ」タイーホ、憎しみあっていたJ団とS団が主人公の遺体を一緒になって丁寧に運ぶ
おちまい


かんそう

高校生くらいの頃、初めて観たときは途中で断念。ミュージカルの表現方法をどうしても受け入れられなかった。

大人になった今は、まあそおいうのも面白いね、ダンスかっこいいね、くらいの気持ちで接せれた。でもやっぱりミュージカルは好きにはなれない。超有名らしいし、死ぬまでに一回観ておこうというスタンスで観てたから、最後まで物語に入っていけなかった。

この作品は愛や憎しみ、社会の仕組みがどうこうより、表現方法がメインなんだよね?

作品メッセージがどうこうっていうなら「ロミオとジュリエット」観たほうがいいので、感想は演出についてのみ。

シャーク団のお兄さんがかっこええ。ウットリしちゃう。

そしてその彼女も豪快で親しみあるキャラ。

唄と踊りは「アメリカ」と「クール」、「素敵な気持ち」がよかった

時代だから仕方ないことだが、「主人公とヒロインがキモイ瞳で斜め上にアゴを上げて白い歯を見せて笑いながら唄う」絵ヅラはホント、キモい。50年前のポスターはみんなこんなんだったんだろうけど。

ミュージカルだから仕方ないんだろうけど、友達や恋人が死んだ直後に唄って踊って苦しみを表現、は、俺にはどうしても受け入れられない。


ヒロイン黒幕説

ヒロインが決闘をやめさせるよう主人公に言う→そのせいで素手で1対1だった決闘が刃物沙汰に、殺傷事件になってしまい2人死ぬ

ヒロインが出頭を止めるよう主人公に言う→そのせいで法を順守しようとした主人公が逃亡を決意したあげく死ぬ

ヒロインがシャークおねいさんを使いに出す→そのせいでおねいさんはジェット団に乱暴され炎上する

ヒロインは最後、主人公の後を追って死なない→主人公はヒロインが殺されたと聞いて、自分も殺せと叫んでまわった

この物語の後、NY西区はヒロインによって牛耳られた、とかだったら黒くて面白い


最後に。映画どうこうじゃなく、西洋?文化の?話。作中、みんな楽しそうに息があったダンスしてたけど。ダンスって、どこで誰に習うんだろ。はじめてダンスぱーちー行く人は基本の曲、振りを事前に予習するものなのか?それともあれは映画用の演出で、実際は日本の盆踊りみたいな感じなのか?俺ならパーテー連れられて行ってもなんもできなくて浮いちゃうなあ。日本人はそおいう人がほとんどじゃない?


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