仮面ライダードライブ 総評


A:キャラ(変身前):泊進之介/0点

ルックスが好みじゃない(単に好みの問題。役者さんのせいではない)

性格が嫌い(これも設定だから役者さんが悪いわけではない)

従来の作品と違って社会人・公務員・大人・という設定。当然過去の主役とは違って調査も会議も戦闘も「正義感やボランティア精神」からではなく「義務・仕事で」ということになるので、それなりのキャラクター像を想定していたのだが・・・


なんかサボるのがかっこいいとか、普段はいいかげんなのがかっこいいとか思ってないかこいつ?


事件が起こっていて、悲しみ、苦しんでいる人がいるのに公園でアメなめて「なんかやる気でない」と発言→「美人婦警に迎えにきてもらう」って、仕事なめすぎでしょ。これじゃあいつも一生懸命働いてる他の警官の立場がないよ。
まあ、子供には「サボり=かっこいい」という考え方があるのもわからないではないから、これもかっこいいヒーロー像の演出なのではあろうが。
キザなセリフが多いんだけど、役者さんが照れてるせい?なのか、単に大根なせいなのか、聞いてるこっちまで恥ずかしくなる。そして役者さんは最後までそんな調子。成長がなかった。もともと華がないのに最後まで笑顔も硬かった。役者にはむいてないのでは?

B:キャラ(変身後):ドライブ/1点

ガンダムにでてくる量産型ロボみたい。ロボや敵のザコ戦闘員なら問題ないが、仮面ライダーは生物×機械というコンセプトのデザインであってほしい。

C:フォームチェンジ:3点

パワー灰色:テクニック緑:スピード青:トライドロン赤黒
青のF1のデザインは酷かった。緑もかっこ悪いけどあれはああいうフォームもあったほうが話・デザインに幅がでてくるかな?と思える許容範囲。それに対してF1はカッコ悪いデザインっていうより、酷いデザイン。4種類のフォームトータルではいいものも悪いものもあったので3点。
まあデザインは3点だが・・・
問題は設定。ここ3・4作品にいえることだが、何故最初から最終フォームで闘わないのか、何故フォームを変えて闘う必要性があるのかの理由付けが毎回皆無。これはひどい

D:サブライダー(敵味方関係なくライダーの名を冠するキャラ)

マッハ:3点/バイク用のヘルメットをちょっとデコッただけみたいなデザイン。でも主役のデザインが基準だろうから作品の世界観の中のデザインとしては無難なのかな。風になびくマフラーとダイナミックな決めポーズは大好きでした(o^ω^o)

チェイス:2点/地味!っていうのが第一印象。3号ライダーということ、パワー系?ということ、本来の姿が別に2つある、変身前の人間がキャラクター的におもしろい等、魅力満載なので、このうえライダーのデザインまでカッコいいと完全に主役を食ってしまうという判断で、あの地味な姿に収めたのでは、と邪推。

E:サブキャラ(主人公以外の男性限定)

詩島剛:5点
がんばってたと思う。今作では一番好きなキャラ。役として、苦しみ、憎しみ、劣等感を表現する演技を求められ、それに応える演技ができていたと俺は思う。但しこの先ブレイクできるかは微妙。
チェイス:4点
ロボで感情がない、という設定なので役者さんはその設定に準じたヘンな喋り方。これがハマればよかったんだけど・・・
見ていて恥ずかしくなるほどマイナスな演技ではなかったけどプラスでもなかった、喋り方については。キャラクター設定はよかった。とくに終盤・ロボという設定をいかして感情に振り回されないブレない正義の戦いの執行、とぼけた立ち居地、悲しい立ち居地と作品のスパイス・アクセントとして充分すぎる役割を果たしてくれた。まだ若いみたいだし、ビジュアル的にも今後一番ブレイクする可能性を秘めているのでは。
ハート様:役者さんもいいんだろうが、キャラ設定がよかった。3点
ブレン:がんばっていたし、やりがいのある役だったと思う。いつか主演をつかんでほしい。4点。

F:ミス仮面ライダー:詩島霧子・4点

久々のヒット。私服シーンが異常に多かったのが印象的。中の人は、売れない時期が長く引退を考えていた苦労人なんだとか(本当かどうかはおいといて)。
設定としては主人公にホの字で、主な仕事は公務中に主人公と公園で追いかけっこすること。そんな俺が一番イラッとするシーンを演じ続けてくれたことを評価して彼女には満点の5点は与えない。
メディ子:サンキュー谷間。ビジュアル的には中の下などと自らを棚にあげて採点してみる。3点

G:OP、ED・2点

ポップでキャッチーな良い曲なのだと思うが、ポップでキャッチーなところが嫌い。今作に限らず、EDは聴かないからわからない。

H:怪人種別 3点

ベースに3種類があって、才能に目覚めた者がそこから進化するという設定。進化した怪人はどれもありていだったが、ベースの3種類の怪人はカッコいい。(初代仮面ライダーのオマージュで蜘蛛・蝙蝠・蛇がモチーフなんだとか)

I:バイク:トライドロン(※車)2点

今作のある意味目玉。バイクではなく、4輪。疾走感、スピード感はまるでないけど、商品化するにはやむをえないのかな、とは思う。結局作品としての評価よりおもちゃの売り上げのほうが大事なのは商売ならあたりまえのことだからね。俺はおっさんだからバイク以外認めないけど、おっさんゆえにその辺の事情を汲んで2点進呈

J:ストーリー 2点

前半・中盤がひどい。終盤は面白かったし話の整合性もあっていただけに、序盤のうちになんで怪人達が人間を襲うのか、なにがしたかったのかわかりやすく、スリリングに演出できなかったことが残念でならない。(クウガ・アギトは敵の目的がわからないところも演出として面白かったが、今作のそれは序盤であきらかにするべきものだった。)

K:ラスト 2点

ラスト1:宿命のライバル的キャラとの1対1
スト2:ヒーローになって一年、人間として成長した主人公

ラスト1:について・
テイスト的にクウガリスペクトを感じた。しかし手負い対手負い、ではなく、主人公側の心に余裕のある状態だったことに疑問。「主人公=自分」って視点でみてるわけだし、主人公は手負い、いっぱいいっぱい、でも誠心誠意相手に向き合う、敵がその心意気にうたれて改心、あるいは手を引く、っていうのが俺のみせてほしかった理想のエンディング。最後まで上から目線の主人公には殺意さえ覚えた。

スト2:について・
もう特別な力には頼らない!俺は自分の力で皆をしあわせにする!っていうことがいいたいんだとは思うけど、その決意表明エピソードがあまりに稚拙でお粗末。とりあえずお約束なんでやりました。よかったでしょ?みたいな定番をおさえよう感がプンプン。大事な大事なテーマなんだから、おまけ回でやるべきではない。

L:必殺技 2点

序盤は銃や剣での戦闘が目立つ販促格闘。後半はいわゆる「ライダーキック」で〆るシーンが多かったな。前作「鎧武」もそうだった。これが今のトレンドなんだろう。

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