電人ザボーガー

ざっくりと流れ(かなり細かい)

一部
主人公は秘密警察
部下を見殺して平然と生き延びる政治家を護衛する理不尽に憤る主人公
そんな主人公より政治家を尊重する仲間の警官たちにも憤り

やがて主人公は敵組織シグマの女幹部と恋に落ちる

そんな中、シグマの女幹部が政治家を襲う
そして自分の側にきてほしいと懇願
政治家は主人公に辛辣、警官は政治家優先
恋人は自分を愛し必要としてくれるが悪の幹部

正義をとるか

愛をとるか

葛藤の末、愛をとった主人公、ザボーガーに警官を襲えと命令

ザボーガー命令を拒否、女幹部とともに爆発

主人公は愛するべき女幹部と愛するべきザボーガーを同時に裏切り、同時に失う形に。

二部
はちゃめちゃ(俺的には許せる)

敵組織が日本を襲う

主人公、ザボーガーを修理、ザボーガーはストロングザボーガーとなって敵を倒す。


感想
一部
「君には信じるものがあるか
守るべきもの、共に闘う同志はいるか?
これは現代を生きる君自身の物語でもあるんだ」

無駄にあつくるしい主人公がいい

はじめは真面目に観てたが、

「父は僕を母乳で育てて」のあたりで…ん?

「(半裸で大男二人にいじられる父が)そこはつまむなそこはつまむな!観ての通り私は今、絶対絶命のピンチにおちいっている! だが私は奴らの手におちたりはしない!」のシーンで、この作品の方向性を理解した。

二部

「俺は、神様がタイムオーバーを告げる最後の一秒まで、平和を守るぜ」

時間が充分ある若い頃はこういうことは気軽にいえるが、老い先短いじいさんがこのセリフを言うってのはクールでよかった。

↓このくだり笑った

敵組織に修理され、主人公を襲うザボーガー

主人公
「やめてくれよぉ~あたるじゃないかぁ~」

悪の幹部
「ザボーガーはめっちゃ怒ってるからなぁ」

ザボーガー
怪力で「紙コップ」を握りつぶす


↓このくだり泣いた

最終決戦前
BGMバラード「自分に紙切れほどの価値もないとわかっていれば、どんなことにでも立ち向かえるはずだった。俺はダメな自分に酔うだけのカッコつけだった」
BGMバラード「雑草は誰もしらないところで花を咲かせるものだよ」

からの、主題歌BGM、新ザボーガー発進、の流れ、最高!

最後のアクションも盛り上がる

女性が肌が汚い人ばかり。

監督の好みか撮影の技術か
(監督はAV出身、それもエグい系)


二部の評判が軒並みよろしくないようだが、俺は好き。
棒読みのおじさんが正義を守る。醜悪なおじさんが滑稽に闘う。本人なりに信念に基づいて生きる、みたいな姿にシンパシーを感じた。若くてかっこいい青年は結局何をやってもそれなりに絵になるから、挫折とか言われても共感できない。