レオン

 
ある男と、少女のお話。
 
男は不器用な奴だったが、
 
命をかけて少女を愛した
 
まあ、よくあるアクション・ムービー。
 
ジャンレノも、ゲイリー・オールドマンもよかった。
 
だけど、現実は、そんなカッコいいもんじゃない。
 
たいていは、物語の序盤で少女のほうが裏切るのさ。
 
敵と戦って死ぬ暇なんて、ない。
 
少女の心変わりは、それより早い。
 
ただただ間抜けに、立ち尽くす男。
 
守るべきものに、裏切られて。 
 
無駄に鍛えた身体。
 
無駄に備えた力。
 
惨めな奴。 
 
「ごめんなさいね?もう、あなたは必要ないの。さよなら。あ、あと、ありがとね。」
 
間抜な奴。
 
憐れな奴。
 
命をかける相手なんて、いやしないのに。
 
「あなたがそんな人だとは、思わなかった。ガッカリだわ。尊敬していたのに。
 
私達、お互いに、会うべきじゃなかったのよ。さよなら。」
 
 
こんな感じで終わらないのが、
 
愛に殉じて死ねるのが、映画のいいところっちゃいいところか・・・